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マセラティとB&W、クアトロポルテの15スピーカー プレミアム サラウンド システム試聴会

Seven Notes ワールドツアーも開催

マセラティ「クアトロポルテ」と、B&W ブランドディレクター ダニエル・ハイキン氏
2013年5月23日開催

 4月2日にマセラティ ジャパンから発表された新型「クアトロポルテ GT S」。このクアトロポルテ GT Sにオプション設定されているのが、Bowers & Wilkins(バウワース&ウィルキンス、以下B&W)製の「15スピーカー プレミアム サラウンド システム」(V8モデル用で、42万円)になる。

クアトロポルテ GT S
フロントドア部
リアドア部。フロント、リアともツイーター、ウーファーを独立して装備
ツイーター上部にはB&Wのロゴが刻まれる
低域を受け持つスーパーウーファーはリア中央に
リアスピーカーにもB&Wのロゴ

 マセラティ ジャパンとB&Wは5月23日夜、「Seven Notes ワールドツアー」を東京で開催。それに先立ち、クアトロポルテ GT SやSeven Notes ワールドツアーに関する説明会を開催。B&Wとマセラティがコラボレートしたスピーカー「805 Maserati エディション」、ヘッドホン「P5 Maserati Edition」を日本初展示した。

805 Maserati エディション
スピーカー上面、前面は特別なレザーが貼られる
通常の805と特性が異なるため、特別なチューニングが施されるという
台座には「MASERATI」の文字
P5 Maserati Edition
マセラティと同様、ブルーのレザーが用いられている

 B&W製の15スピーカー プレミアム サラウンド システムに関する解説を行ったのは、B&Wのブランドディレクター ダニエル・ハイキン氏。ハイキン氏はマセラティとB&Wが組んだ理由として、両社とも品質を第一に製品を作り上げていることを挙げ、外観にこだわったもの作りを行っていることもその理由の1つだという。

 クアトロポルテ GT Sに搭載されたサウンドシステムは、フロントダッシュボード部に4つ、リアボードに3つ、各ドアそれぞれに2つのスピーカーを組み込み、16チャンネルのクラスDアンプで駆動。合計出力は1280Wになる。

 クアトロポルテは4人乗りのため、車内のどこで聞いても素晴らしい音響効果が得られるように、ハーマンのサラウンドテクノロジー「QuantumLogic」や「AuraVox」といったシグナルプロセッシングが行われている。

 実際に後席において短時間試聴することができたが、後席右側に座った状態でしっかりとステレオ感を得られる。また、クアトロポルテの内装はレザーが使われているため、単純にスピーカーを鳴らすだけだと、響きの少ない、いわゆるデッドな音になってしまいがち。15スピーカー プレミアム サラウンド システムで、しっかり音響信号がコントロールされているためか、残響音も適度にコントロールされており、ギターの弦の響きなどが美しく聞こえる。試聴に用いたのは、ハイキン氏のiPodで、ファイル形式はすべてWAVファイル(非圧縮の音楽データ)。3曲ほど試聴したが、ポール・マッカートニーがアビーロードスタジオで歌う「Mother Nature's son」では、ボールの声をとくにみずみずしく聞くことができた。

クアトロポルテのオーディオシステムについて説明するハイキン氏
オーディオコントロール部
音楽ソースは、このiPod内に。デジタル接続されているとのこと

 今回開催される「Seven Notes ワールドツアー」では、クアトロポルテ GT SのV型8気筒エンジン音から7つの音を作り出し、その音を使って2つの楽曲を制作。制作したのは、ビョークやU2を手がけたアーティスト兼プロデューサーのハウィー・B氏で、氏の手によってその音楽が披露される。

 ハウィー・B氏は、マセラティのエンジン音を500rpm刻みで聞くことで、7つの音を見つけ出したといい、2500rpmがE、3000rpmがG、3500rpmがB♭、4000rpmがC、4500rpmがD、5000rpmがE、5500rpmがG♭の音になる。下記の映像で、クアトロポルテのエンジン音から作られた音楽を楽しんでほしい。

ハウィー・B氏
エンジン回転数が描かれた場所に立つことで、音程をともなったエンジン音が奏でられる
7つの音程用に、7台のスピーカーを用意
2500rpmがE
3000rpmがG
3500rpmがB♭
4000rpmがC
4500rpmがD
5000rpmがE
5500rpmがG♭
Seven Notes

(編集部:谷川 潔)