マセラティ、「クアトロポルテ」にV6直噴ツインターボエンジン搭載車

　マセラティ ジャパンは7月25日、フラッグシップモデルのクアトロポルテにV6エンジン搭載車「クアトロポルテ S」「クアトロポルテ S Q4」の2台を追加した。価格はSが1195万円、S Q4が1295万円。デリバリー開始は9月下旬を予定し、4月に国内導入したV8ツインターボモデルの「クアトロポルテ GT S」（1690万円）と合わせ、3モデルのラインアップとなる。

　両モデルに搭載される新設計のV型6気筒DOHC 3.0リッター直噴ツインターボエンジンは、提携関係にあるフェラーリの工場で生産される。既存のクアトロポルテ GT Sに搭載されているV型8気筒DOHC3.8リッター直噴ツインターボエンジンから可変バルブタイミング機構、バルブ駆動システム、燃料の直噴機構などを受け継ぎ、301kW（410PS）/5500rpm、550Nm/1750-5000rpmという出力を発生。1リッターあたりのトルクはV8エンジンを上まわる183Nmとなっており、0-100km/h加速と最高速はSが5.1秒・285km/h、S Q4が4.9秒・283km/hとアナウンスされている。

　また、S Q4にはマセラティモデルで初めてとなる4WD機構「Q4AWDシステム」を搭載。通常時は前輪がフリーに回転する状態にあり、さらなるトラクションが必要になった場合は前輪にも状況に合わせたトルク配分を実施する。前後のトルク配分は0-100から50-50と設定し、多彩な使用状況に対応するモデルとなっている。

軽量なV6エンジンの採用により、SではV8より40kg軽い1860kgの車重を達成。4WDモデルのS Q4でも重量増を20kgに抑えた1920kgとしている

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