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TRDラリーチャレンジ第3戦、モリゾウ選手(豊田章男氏)はクラス5位で完走
全日本ラリー第5戦とあわせて群馬県渋川市を中心に開催
(2013/8/1 18:13)
7月27日、28日に、群馬県渋川市を中心に「TRDラリーチャレンジRound3 inモントレー」「全日本ラリー選手権 第5戦モントレーin群馬」が行われた。TRDラリーチャレンジには、モリゾウ選手ことトヨタ自動車社長の豊田章男氏が参戦。40台以上のエントリーがあった中で総合10位、クラス5位でフィニッシュしている。
TRDラリーチャレンジは、TRD(トヨタテクノクラフト)が主催する誰もが楽しめる参加型のモータースポーツで、「週末ラリーを楽しもう!!」とのコンセプトの元に年間5戦の開催を予定しているシリーズ戦。
第3戦となったモントレーは、第2戦とは異なり2日間にわたって行われ、競技区間となるSS(スペシャルステージ)やトータルの走行距離もこれまでの2倍以上。コースも渋川市総合公園や群馬サイクルスポーツセンターに設けられたギャラリーステージに加え、赤城や榛名、深山といったアップダウンの激しい林道に設けられたSSとバラエティに富んでいる。すべて舗装路面のターマックとなるが、道幅が狭い個所も多く、しっかりしたペースノートの製作とドライバーのドライビング技術が求められるハイレベルな大会となった。
モリゾウ選手は、昨年11月に開催された「TRDラリーチャレンジ第5戦」の新城ラウンドでラリー競技にデビュー、今年のTRDラリーチャレンジには初戦から今回の3戦目まで毎戦エントリーをしている。
「さまざまなコース設定が面白い」とモリゾウ選手
迎えた27日は、午前中にペースノートの製作と試走を兼ねたレッキが行われ、13時のセレモニアルスタートにより全41台が順にスタートしていった。
最初のSSは、渋川市総合公園に設置されたギャラリーステージで、公園内の車道を全開で走行。モリゾウ選手が登場すると駆けつけた多くのギャラリーから拍手が送られていた。初日は5つのSSが設定されていて、夕方には局地的なゲリラ豪雨に見舞われ激しい雷雨にさらされる。ワイパーでは拭いきれないような視界不良の中で、ペースノートを頼りに走るコンディションとなりながらも、モリゾウ選手はクラス7位で初日のDAY1を走破した。
2日目のDAY2は、朝一に渋川市総合公園からもっとも近くにある榛名のSSを走り、群馬サイクルスポーツセンターまで移動してギャラリーステージのSSを2本走り、赤城のSSを走って渋川に戻るというルート。計5本のSSが用意されている。昨日の雨は止み、路面もドライコンディションで競技は行われた。
クラス7位でDAY1を終えたモリゾウ選手は、2日目も順調に走り続け、ギャラリーステージのSSではクラス3、4番手となる好タイムも記録。DAY2もクラス7番手のタイムをマークし、総合10位、クラス5位で完走を果たした。
ゴール後のインタビューでは、「モントレーは激しいアップダウンや林道、ギャラリーが入ったスーパーSSなどさまざまなコース設定が非常に面白く、2日間に渡って楽しく走れました。また、コースには多くのオフィシャルがいて安心して競技をすることができました」と、運営に携わった関係者への感謝も語っていた。
全日本ラリー選手権は奴田原文雄選手が優勝
一方の全日本ラリー選手権 第5戦モントレーin群馬は、DAY1のはじめから好スタートを切った奴田原文雄選手(ランサー/ADVAN-PIAA RALLY team)が、雷雨などの悪天候にも影響されることなく2位の勝田範彦選手(インプレッサ/LUCK RALLY TEAM)に24秒6の差を付けて優勝。シリーズポイントもトップを維持している。
また、全日本ラリー、TRDラリーチャレンジのサービスパークとなった渋川市総合公園には、自動車メーカーやパーツメーカー、専門ショップなどがブースを出展。
ギャラリーステージのSSにもなっていたので、土日ともに多くの観客が集まった。スバルのブースには、1998年のサンレモラリーにコリン・マクレー選手のドライブで参戦した「SUBARU IMPREZA 555 WRC98」が展示されたほか、トヨタのブースには1999年のチャイナラリーでディディエ・オリオール選手がドライブし優勝を果たしたトヨタ・カローラWRCといった往年の名車が展示されていた。
TRDラリーチャレンジの次戦は9月15日のRound4 in富山、全日本ラリー選手権の次戦は8月23日~25日の第6戦丹後半島ラリー2013が予定されている。
【お詫びと訂正】記事初出時、JN3クラスのクラス分けに誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。