ニュース

「第40回 国際福祉機器展」リポート

自動車メーカー各社が福祉車両を展示

2013年9月18日~20日開催

入場無料

 第40回 国際福祉機器展が9月18日、東京ビッグサイトで開幕した。開催期間は9月18日~20日までとなっており、入場料は無料(一部有料のプログラムあり)。

 国際福祉機器展は最先端の福祉機器が一堂に集まる国際展示会で、会場では医療機器や福祉・介護用機器など約2万点が展示され、それらを実際に体験することもできる。同展示会では日本国内の各自動車メーカーも多数の福祉車両を展示し、盛んにデモンストレーションを行いながら来場者にアピールをしていた。どのメーカーも車両後部にスロープを設置したモデルを投入していたが、リフト式に比べて素早く乗り降りできる点がポイントで、一般利用ではこちらのニーズが圧倒的に高いそうだ。

日産ブースではセレナ、デイズ、NV350、NV200の福祉車両仕様車を展示していた
セレナ チェアキャブのリフタータイプ。ミニバンとしては唯一、リフトを搭載する
セレナ チェアキャブのスロープタイプ。後部座席の仕様を3タイプから選ぶことが可能で、最大2脚までの車イスを搭載できる
デイズ アンシャンテの助手席スライドアップシート車
NV350 キャラバン チェアキャブ。リフトを搭載し、最大4脚の車イスを乗せられる
NV200 バネット チェアキャブ。車イスを2脚搭載可能
スズキブースでは新型ワゴンR、新型スペーシア、エブリイの福祉仕様車を展示
新型ワゴンR 昇降シート車。ワイヤレスリモコンを標準装備
新型スペーシア 車いす移動車。テールゲート一体型のスロープを採用
エブリイ 車いす移動車
ホンダブースではN BOX+や新型フィットを中心に展示を行っていた
フィット ハイブリッド 助手席回転シート車。アクセル・ブレーキ操作が可能な「テックマチック Dタイプ装着車」(参考出品)としても展示されていた
参考出品されていたフィット用のテックマチックシステム。右手だけでステアリングを操作し、左手でアクセル・ブレーキを操作する
N BOX+の「車いす仕様車キット」装着車。元からラゲッジルームにスロープを持っているN BOX+は、一般的なラインアップカーを購入しても後付けキットで車いす仕様車に変更できることを紹介する展示内容
こちらはN BOX+ 車いす仕様車。初めから車いすを載せることを前提とした車両で、後部座席は取り外してある。前出のキットでは後部座席を格納状態にしてその上に車いすを固定するため、車いすはつま先上がりでやや後ろに傾く。こちらは最初から後部座席がないぶん、より水平に近い状態で車いすを固定できる
フリード 助手席リフトアップシート車
こちらはクルマに乗り降りするときに補助する「乗降アシスター」。これだけでは40kgほどの重量しか持ち上げられないが、介助者が要介護者を支えるときに補助として利用できる
マツダブースでは、プレマシー、フレアワゴン、ビアンテの福祉仕様車を展示
プレマシー 助手席リフトアップシート車
こちらは参考出品のフレアワゴン スロープ式車いす移動車。年内発売予定
ビアンテ セカンドリフトアップシート車
スバルブースでは、アイサイト搭載のXV ハイブリッドとフォレスターの福祉仕様車を展示
アイサイトの紹介に使われていたXV ハイブリッド
フォレスター トランスケア ウイングシート リフトタイプ
トヨタブースでは、車いすをルーフ上に格納可能なアクアなど、多数の福祉車両を展示していた
車いすをルーフ上に格納できる「ウェルキャリー」を搭載したアクア
ハイエース 車いす仕様車 Bタイプ ロングボディー。リフトを搭載
ノア 車いす仕様車(スロープタイプ)タイプII サードシート付
ヴォクシー 車いす仕様車(スロープタイプ)タイプI 車いす2脚仕様
ラクティス 車いす仕様車 タイプI 助手席側リヤシート付
エスティマ ハイブリッド サイドリフトアップシート車(脱着タイプ 電動式)
そのまま車いすとして使える
SAI 助手席リフトアップシート車 Bタイプ
ダイハツブースではハイゼットやアトレー、ムーヴなどの福祉仕様車を展示
ハイゼット スローパー
アトレー スローパー
アトレー リアシートリフト。後席がリモコン操作で電動昇降するタイプ
ムーヴ フロントシートリフト

(清宮信志)