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トーヨータイヤ、アイス性能に特化したスタッドレスタイヤ「GARIT G0(ガリット・ジーゼロ)」

北海道エリア限定。195/65 R15の1サイズ

アイス性能に特化したスタッドレスタイヤ「GARIT G0(ガリット・ジーゼロ)」
2013年11月14日発売

オープンプライス

 トーヨータイヤ(東洋ゴム工業)は、アイス性能に特化したスタッドレスタイヤ「GARIT G0(ガリット・ジーゼロ)」を11月14日に発売する。北海道地区で限定発売され、サイズは195/65 R15 91Qのみ。価格はオープンプライス。

 交通量が多い冬の路面では、圧雪アイスバーンが通行車両のタイヤによって磨かれ、鏡面仕上げされた「ミラーバーン」と呼ばれる状態になる。冬の北海道の都市部ではミラーバーンができやすい環境条件が揃っており、そのミラーバーンに特化して作られたのがGARIT G0となる。特にアイス制動性能を大幅に向上させるため、「凍った路面をひっかく」「凍った路面の表面にできる水膜を除去する」「凍った路面にしっかり密着する」という3点に焦点をあて開発が行われた。

 具体的にはグリップ力を高めることを目的に、従来のGARIT G5から氷へのひっかき力を発揮する「鬼クルミの殻」の配合量を15%増やした。また、凍結路面にできる水膜を除去するため吸水性に優れる「新カーボニックパウダー」や、温度に左右されずにゴムの柔らかさを確保する「ナノゲル」を採用した。こうして新たに開発したゴム材料配合を、同社では「新クルミックスソフトコンパウンド」と呼んでいる。

 また、パターンデザインの変更も行われており、GARIT G5から33%増となる同社のスタッドレスタイヤで最多となる4000本のサイプを採用するとともに、接地面積を従来品比で9%増やすことに成功。

 これらにより、従来品のGARIT G5と比べアイス制動距離を23%短縮、アイス加速タイムを31%短縮、アイス旋回タイムを5%短縮したとしている。

(編集部:小林 隆)