ホンダ、パーソナルモビリティ「UNI-CUB」の進化版「UNI-CUB β（ユニカブ ベータ）」

UNI-CUB β（左）とUNI-CUB（右）。UNI-CUBのサイズが520×345×745mm（全長×全幅×全高）だったところ、UNI-CUB βでは510×315×620（同）とコンパクト化した

　本田技研工業は11月14日、パーソナルモビリティ「UNI-CUB」の進化版「UNI-CUB β（ユニカブ ベータ）」を発表した。

　UNI-CUBは、同社独自のバランス制御技術と全方位駆動車輪機構（Honda Omni Traction Drive System）を備え、身体を傾けて体重移動することで速度や方向の調整ができる。

　同社はこのUNI-CUBを使い、昨年から日本科学未来館と共同で実証実験を開始。同館のスタッフが館内移動用として使ったり、来館者が乗車して施設内の見学をしたりするなど、施設内での活用の可能性を検証してきた。その実験から利用者の感想を聞き、それをフィードバックしたモデルが今回のUNI-CUB βとなる。

　具体的には、UNI-CUBのサイズが520×345×745mm（全長×全幅×全高）だったところ、UNI-CUB βでは510×315×620（同）とコンパクト化。機体には人と接触した際に衝撃を緩和するため、柔らかい素材を使った。また、シート高はUNI-CUBが745～825mmなのに対し、UNI-CUB βでは620mmとシート位置を低くすることで、より幅広いユーザーが利用できるようにした。スタンド機能も新たに追加し、静止状態でスタンドを立てることで椅子としても利用できるようになっている。

　なお、「第43回東京モーターショー」（一般公開日：11月23日～12月1日）では、UNI-CUB βの体験試乗も予定している。

UNI-CUB β。UNI-CUBよりもシート位置を低くするするとともに、スタンド機能を新たに追加した