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スバル、2014年第3四半期連結業績は前期に続き過去最高を記録

第3四半期累計出荷台数は59万3000台。米国や日本国内で前年同期比増

富士重工業 取締役執行役員CFO 高橋充氏
2014年2月4日発表

 富士重工業(スバル)は2月4日、2014年3月期 第3四半期連結業績を発表した。2014年3月期第3四半期の累計出荷台数は59万3000台(前年同期比12.7%増)で、過去最高を記録。特に北米では「フォレスター」や「インプレッサ」などの販売が好調で米国の出荷台数は32万6000台(同25.8%増)となったほか、国内も12万4000台(同11%増)と順調な伸びをみせた。連結売上高は1兆7085億円(24.6%増)。

連結販売台数
営業利益増減要因

 連結損益については、営業利益は2334億円(同218.1%増)、経常利益は2214億円(同249.1%増)、当期純利益は1815億円(241.7%増)と、為替の円高是正や出荷台数の伸びを反映していずれも第3四半期累計期間として過去最高を記録した。単独為替レートは1ドル98円。

 好調な業績をうけ、通期見通しについても上方修正し、通期販売台数見通しは2万2000台増となる82万9000台に上方修正。連結売上高は2兆3800億円(同24.4%増)とした。営業利益は3100億円(同157.5%増)、経常利益2940億円(同192.2増)、当期純利益2210億円(同84.8%増)とし、いずれも過去最高を見込んでいる。通期連結業績見通しの前提となる為替レートは1ドル99円。

通期販売台数見通し
販売台数の前回との比較
通期計画 連結業績
通期計画の比較

 通期販売台数見通しの上方修正について富士重工業 取締役執行役員CFO 高橋充氏は「2万2000台増加したうち、国内向けは1万8000台。国内の生産能力自体はあまり変わらないが、生産車を利益率の高い国内向けに優先して配車する体制にするため」と説明した。

 増税前の駆け込み需要については「12月から1月にかけて確かに増えてはいるが感覚としてはものすごい駆け込みが続くとは思えない。消費税は登録車で3%増えるが自動車取得税が2%軽減されることもあり、あまり極端な動きにはならないのではないか」という見解を示した。

 また国内で1月より開始された「レヴォーグ」の先行受注状況についてもコメントし、1月時点で約4000台、3月末までには1万3000台の受注を見込んでいるという。発売は現時点で5月とされているがこれについて高橋氏は「予約のタイミングによっては納車はかなり後ろにずれ込むことになる。お待たせして大変申し訳ないが、顧客にはきちんと事情を説明して納得して頂いた上でご購入いただけるよう活動していきた」などと説明した。

(清宮信志)