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スバル、新型「レガシィ」(米国仕様)をシカゴショーで世界初公開

水平対向4気筒 2.5リッター+リニアトロニックCVTと、6気筒 3.6リッター+高トルク対応リニアトロニックCVT

新型「レガシィ」(米国仕様)
2014年2月6日発表(現地時間)

 スバル(富士重工業)は2月6日(現地時間)、米国シカゴにて開催中の「2014年シカゴオートショー」で、新型「レガシィ」(米国仕様)を世界初公開した。新型レガシィは、1989年の初代レガシィから数えて6代目にあたる。

新型レガシィ(米国仕様)
シカゴオートショーの会場でワールドプレミアされた新型レガシィ(米国仕様)

 パワートレーンは、水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター エンジン(FB25)に軽量・高効率タイプのリニアトロニックCVTを組み合わせたものと、水平対向6気筒 DOHC 3.6リッター エンジン(EZ)に高トルク対応リニアトロニックCVTを組み合わせたものをラインアップ。駆動方式はいずれも4WDで、トランスミッションの形式から、2.5リッターモデルはトランスファークラッチを用いるアクティブトルクスプリットAWD、3.6リッターモデルはセンターデフ+LSDを用いる高容量VTD AWDが採用されていると思われる。

 軽量・高効率タイプのリニアトロニックCVTは、従来型よりもフリクションの低減を図り、振動・騒音を低減するアイテムを投入。走行時の静粛性の向上を実現したとする。また、高トルク対応リニアトロニックは、従来型に比べトルクコンバータ、オイルポンプ、前後進機構を新設計した。いずれも、車速・エンジン回転数の伸びとドライバーの気持ちをリンクさせながら軽快な走りを実現するという新ステップ変速制御を採用。6速マニュアルモードのパドルシフトを装備する。

 ボディーサイズは、4796×1840×1500mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2750mm。現行のレガシィ B4と比べ、ホイールベースは同じものの、全長で51mm、全幅で60mm、全高で5mm大きくなっている。そのボディーに関しては、サスペンション取付部の剛性を高めたほか、リアサスペンションのサポートサブフレーム形状を一新。サスペンションの作動フリクションも低減し、操縦安定性と乗り心地を更に高い次元で両立し、1ランク上の上質な走りを実現したという。

 ステアリングまわりでは、軽量・小型・高出力性能のコントロールユニット内蔵電動パワーステアリングを採用したほか、ステアリングホイール芯金の高剛性化、ステアリングコラムの軽量化を図ることで、剛性感と操舵感を高めたとする。

新型「レガシィ」(米国仕様)インテリア

 運動性能については、アクティブトルクベクタリングを搭載するほか、前述のように各パワートレーンに適した4WDシステムを搭載すると見られる。ブレーキに関しても応答性、コントロール性、剛性感を向上させたとし、ホイールは全車P.C.D 114.3mmのもの(従来は100mm、114.3mmはWRX STIと同数値)を採用することでベアリングサイズを拡大。剛性を大幅に向上させながら軽量化を達成し、操縦安定性・乗心地を向上させたという。

 安全性能については、ステレオカメラを全面的に一新し、視野角、視認距離を約40%拡大することで、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールといった予防安全・運転負荷低減機能を更に進化させた新型アイサイトを採用。コーナリング時に片側フォグランプを自動で点灯させ、夜間のコーナリング時の視認性を向上させるSRF(Steering Responsive Fog lamps)、C、D ピラーに遮られて死角となってしまうエリアに存在する車両を検知して、LEDランプを点灯させることでドライバーに注意を促すBSD(Blind Spot Detection:死角検知機能)などを装備。胸部と腰部の2部屋に分けて安全に考慮した2チャンバー方式のサイドエアバッグ、保護エリアを拡大したカーテンエアバッグなどエアバッグも改良されている。

●新型「レガシィ」(北米仕様)の主な仕様

モデル2.5i3.6R
ボディーサイズ
(全長×全幅×全高)
4796×1840×1500mm
ホイールベース2750mm
エンジン水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター水平対向6気筒 DOHC 3.6リッター
トランスミッションリニアトロニックCVT高トルク対応リニアトロニックCVT
最高出力175HP/5600rpm256HP/6000rpm
最大トルク174lb.-ft./4100rpm247lb.-ft./4400rpm
タイヤサイズ225/55 R17、225/50 R18225/50 R18
乗車定員5名
新型「レガシィ」(米国仕様)

(編集部:谷川 潔)