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ポルシェ、911 GT3の2014年モデル全車でエンジンを交換

コネクティングロッドの緩みによるクランクケース損傷が原因であると結論

ポルシェ 911 GT3は日本国内で約40台が登録済みとなっている
2014年3月19日発表

 ポルシェ ジャパンは、ヨーロッパでエンジンダメージに起因する車両火災が2件発生。2月21日にオーナーに対して使用中止を要請し、回収を行って原因究明が進められてきた「911 GT3(2014年モデル)」について火災原因を公表し、対象となる全車両のエンジンを交換して対策する予定であると発表した。

 独ポルシェは火災を起こした2台の車両を分析し、両案件とも緩んだコネクティングロッドのねじ結合部がクランクケース損傷を引き起こし、これが明らかな原因であると結論付けている。現時点ではこの事象を回避するため、最適化されたねじ結合について試験を実施。最終的な検証に向けてさらに広範囲なテストを実施している段階であるという。

911 GT3の透視図。緩んだコネクティングロッドのねじ結合部がクランクケースを損傷させたことが火災原因と結論付けられた

 未納車の車両を含めて2014年モデルの911 GT3のエンジンを、この最適化されたコネクティングロッドのねじ結合を導入した新しいエンジンに交換する予定とのこと。世界中すべてのユーザーにポルシェ センターから直接連絡し、今後の対応についてアナウンスしている。なお、2014年モデルの911 GT3以外では、今回の対応策を行う必要はないとのこと。

(編集部:佐久間 秀)