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日産、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」を実証開始
小型トラック「アトラス」がベース。JC08モードで約62km走行可能
(2014/4/15 17:04)
日産自動車は4月15日、富山市と共同で100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を開始した。約2カ月間の実施を予定している実証運行では、日産が富山市にe-NT400テストトラックのモニター車を貸与。富山市環境センターの資源ごみ回収車として、資源ごみ回収ステーションから処理場への輸送業務用電気トラックとして活用される。
日産の小型トラック「アトラス」がベースとなっているe-NT400テストトラックは、リーフで採用されているモーターやバッテリーなどのEVコンポーネントを最大限に活用。80kW(109PS)/254Nm(25.9kgm)を発生するEM57型モーター、360V/24kWhのリチウムイオンバッテリーによってJC08モードで約62kmの航続可能距離を実現。30分間でバッテリー容量の80%まで充電できる急速充電機能も内蔵している。
エンジン音がない電気トラックは静粛性の高さで深夜帯でも運行しやすく、スムーズな加速と振動が少ない乗り心地によってドライバーにも優しいトラックとなっている。日産では実証運行で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かすとしている。