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自工会、池新会長が就任した2014年度定時総会を実施
「会員各社から意見を取り入れ自動車産業の発展に全力を尽くしたい」と池新会長
(2014/5/16 00:00)
自工会(日本自動車工業会)は5月15日、2014年度の定時総会を実施。この総会で3月度の理事会で内定していたとおり、2012年5月から会長を務めてきた豊田章男氏に代わり、本田技研工業の代表取締役会長の池史彦氏が新しい会長として選任された。また、合わせて今年度の事業計画も定められている。総会後に行われた記者会見では、池新会長のほか、新しい副会長など6人が登壇。新会長による挨拶に続き、集まった記者との質疑応答が行われた
「リーディングインダストリーとして日本経済の再生に貢献したい」と池新会長
就任の挨拶で池史彦新会長は、まず前会長の豊田章男氏が2年間の任期のなかで自動車産業の発展させ、“お台場モーターフェス”などの事前からの盛り上げによって2013年に開催された東京モーターショーを大成功に導いた手腕などを賞賛。志賀俊之氏、豊田章男氏と歴代会長が築いてきた自動車産業にとってよい流れを受け継ぎ、会員各社から幅広く意見を取り入れて自動車産業の健全な発展に全力を尽くしたいとした。
また、昨年度は政府による力強い経済政策などによって国内経済は回復基調になり、これまで自動車産業にとって大きな重荷となってきた超円高がようやく是正。日本の自動車産業に久しぶりに明るさを感じる1年になったと語り、今年度は米国市場の改善を軸とする世界経済の回復、政府による経済政策の加速・強化による国内景気の向上が期待されるが、一方で新興国市場の減速懸念、国内でも消費税の増税に伴う駆け込み需要の反動減や消費マインドの低下が不安視されるなど、自動車産業を取り巻く環境はけっして楽観できる状況にはないと分析している。2014年度は日本経済が回復基調から持続的成長に転換するための重要な年になると語り、自動車産業は“日本のリーディングインダストリー”として、また“もの作りの代表選手”として日本経済の再生に貢献したいと意気込みを表明した。
挨拶の後半では2014年度の事業計画について触れ、「クルマ・バイクの魅力発信による新たなファンづくりと自動車ユーザーの税負担軽減、2輪車の利用環境改善などによる国内市場の活性化」「TTP(環太平洋戦略的経済連携協定)や日・EUのEPAといった自由貿易協定のさらなる推進、法人税引き下げによる国内産業の盤石化に向けた政府に対する要望活動による事業環境の改善」「安全技術の導入や普及、次世代自動車の開発などによる、安全・快適で持続可能なクルマ社会の創造」といった3点を事業方針として決議したことを紹介している。