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スバル、「XV ハイブリッド」を富士スバルラインのパトロールカーに寄贈
開通式でのスバル 360パレード走行から半世紀を経た「富士」「スバル」つながり
(2014/9/24 11:28)
スバル(富士重工業)は9月18日、今年で開通50周年を迎える「富士スバルライン」のパトロールカーとして、山梨県道路公社 富士山有料道路管理事務所に「XV ハイブリッド」1台を寄贈した。なお、寄贈式典は富士スバルライン料金所前で行われ、式典ではパトロールカーの寄贈にあわせ、富士山と富士北ろく地域の清掃、美化啓発に取り組んでいる「富士山をきれいにする会」に活動資金として50万円が寄付されている。
式典の冒頭で富士重工業 取締役専務執行役員の高橋充氏が、50年前の富士スバルライン開通式には当時の同社副社長だった大原氏が出席していたこと、同社のスバル 360が20台でパレードを行ったなどの逸話を披露した。なお、スバル 360は同社からの20台に加え、一般のオーナーズクラブの150台も加わって計170台のパレードだった。
また、高橋氏は「富士」「スバル」と共通の名前を持つことが縁で行われた50年前の開通式だったが、以降は両者で特別なつながりを持つことなく今日まできた。同社が今年になって社内で社会貢献委員会を立ち上げたことがきっかけになり、今回の寄贈が実現したと紹介。山梨県道路公社 理事長の堀内浩将氏に大きなマスコットキーを手渡してXV ハイブリッドを寄贈した。寄贈後に堀内氏からは、高橋氏に対して感謝状が手渡されている。なお、今後は山梨スバル自動車が車両のメンテナンスなどを受け持つ。
パトロールカーの贈呈後、続いて同会場で富士重工業から富士山をきれいにする会 常務理事 成澤寿一氏に対して活動資金となる50万円の寄付も行われた。同会は1962年に発足。東京オリンピックの開催を2年後に控え、海外からの観光客が増えることが予測されるその当時に、まだ一般的には社会問題化していなかった富士山のゴミ問題の改善を目的に、官民一体となって美化運動を行ったことがきっかけで結成された公益社団法人であるとのこと。
式典中に富士重工業の高橋氏は「このような取り組みは単発的なものでは意味がなく、今回をスタートとして今後も継続的に、富士スバルラインを中心とした周辺地域の環境保全活動を続けて行く計画です」と語り、社名、ブランド名ともに縁の深いこの道路に対する今後の関わりかたについて方向性を示した。