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ミシュラン、ビブグルマンに和食が加わった「ミシュランガイド東京2015」

三つ星新たに1軒が加わり計12軒に

2014年12月2日開催

 日本ミシュランタイヤは12月2日、「ミシュランガイド東京2015」の出版記念パーティを東京プリンスホテルで開催した。

 ミシュランタイヤは、1964年に東京国際空港(羽田空港)~浜松町間の東京モノレールのタイヤに採用されたことで国内のビジネスを開始。東京プリンスホテルも開業が1964年で、今年が50周年となる。お互いに50周年という節目の年を迎えることもあり、この会場に決まったようだ。

 出版記念パーティとともに発売が開始された「ミシュランガイド東京2015」は、2007年にアジアでは初めて発売され、今年で8年目を迎えた。

出版記念パーティで最初にスピーチを行った日本ミシュランタイヤの代表取締役社長ベルナール・デルマス氏
来賓を代表して挨拶を行った国土交通省国土交通審議官の武藤浩氏
乾杯の挨拶は第8代ユネスコ事務局長で日仏会館理事長の松浦晃一郎氏

 日本ミシュランタイヤの代表取締役社長ベルナール・デルマス氏は、「2015年度版は、出版当時と同様に対象エリアを東京に絞りました。また、ビブグルマンに新たに和食のカテゴリーが追加されています。ビブグルマンとは、星はつかないけれどもコストパフォーマンスが高く調査員お勧めの飲食店やレストランのことです。ミシュランガイド東京では昨年からフランス料理、イタリア料理のカテゴリーを対象に掲載され、読者の皆さまに大変好評をいただきました」と、2015年版のポイントに加えて安価で良質な料理を提供するビブグルマンの紹介を行った。

 そして、「2020年の東京オリンピック開催に向けて、今後さらに東京は発展していくと思います。我々ミシュランタイヤも、ミシュランガイドを通じて東京の魅力を伝え、タイヤを通してよりよいモビリティを多くの人に提供していきたいと思います」とスピーチを締めくくった。

 気になるミシュランガイド東京2015で星が付いたお店だが、三つ星は新しく1軒が加わり計12軒。二つ星では2軒が初登場し、3軒が一つ星から昇格、合計で53軒となる。一つ星は161軒が紹介されている。どのようなお店なのかは、ミシュランガイド東京2015を購入して訪れてほしい。

 また、出版記念パーティでは、ミシュランガイドのデジタル版の機能が充実した「Club MICHELIN(クラブ・ミシュラン)」の開設がアナウンスされた。来春からサービスが開始されるクラブ・ミシュランは、パソコンやスマホ、タブレットで見られるミシュランガイド。システムはぐるまびがサポートを行っていて、予約のサポート、ウェイティングサービスへの登録、コンシェルジュサービスと、ただ店舗を探すだけでなく実際の予約までクラブ・ミシュランで完結する。

 これまでに訪れたことがないお店でも、店舗の様子や料理などが手に取るように分かり、安心して予約ができるサービスとなる。

来春スタートすることになる「クラブ・ミシュラン」の説明を行ったぐるなび代表取締役会長 滝久雄氏。「ミシュランガイドは信頼されるセレクションで、ぐるなびはITの力で、ともに『外食文化を守る』という使命感を持つことで握手しました。2社のビジネスのあり方、企業姿勢の根底に『カスタマーディライト』という共通する思想があることも、共同事業をスムーズにする要素となっています」とクラブ・ミシュランを運営することについて語っていた
ミシュランガイド東京2015の説明を行ったミシュランガイドパートナー・ミシュランガイド総責任者のマイケル・エリス氏
来春にスタートする「クラブ・ミシュラン」は、ミシュランガイドが持つセレクションに正確さにぐるなびの利便性を併せ持ったシステムとなる
ミシュランガイドに掲載されるための評価方法
星は付かないが、良質な食事を手ごろな価格で提供するお勧めのお店を「ビブグルマン」と呼ぶ。昨年から紹介されており、今年は和食のカテゴリーが追加された。合計300店舗以上のビブグルマンが紹介されていて、200件が日本食となっている
ビブグルマンに紹介された後に、一つ星、二つ星、三つ星のお店が紹介された
ミシュランガイド東京2015で三つ星となった料理人の方々

(真鍋裕行)