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ミシュラン、「お好み焼き」店を世界初掲載する「ミシュランガイド広島2013特別版」

日本料理店「なかしま」が3つ星レストランに

「ミシュランガイド広島2013特別版」
2013年5月17日発売

2520円

 日本ミシュランタイヤは5月14日、旅行ガイドブック「ミシュランガイド広島 2013年特別版」を17日より発売すると発表。それに先駆け発売記念パーティを広島県のグランドプリンスホテル広島で開催した。

 「ミシュランガイド広島 2013年特別版」は日本で4冊目となるミシュランガイドブックで、同社の調査員がレストランや宿泊施設などを匿名で調査し、オススメのレストランやホテルなどを紹介するガイドブックシリーズ。価格は2520円。また14日15時30分から同社Webサイト「ミシュランガイド・デジタル」(http://michelinguide.gnavi.co.jp/)においてセレクションも公開している。

 今回は広島県内全域を網羅した特別版で、星は付かないがオススメの店舗も多数掲載されているのが特徴。都市部だけでなく瀬戸内海の島々も調査していると言う。また、広島名物である「お好み焼き」や「アナゴ料理」「牡蠣料理」などのカテゴリが同社ガイドブックとして世界で初めて紹介された。

 今回「星付き」となったのは3つ星のレストランが1件、2つ星のレストランが5件、1つ星のレストランが23件、旅館が1件。名誉ある3つ星レストランには、広島市中区の日本料理店「なかしま」が輝いた。

写真中央が3つ星を獲得した日本料理店「なかしま」の中島徹夫氏
星を獲得した店舗代表による記念撮影

 評価は「素材の室」「調理技術の高さと味付けの完成度」「料理の独創性」「コストパフォーマンス」「常に安定した料理全体の一貫性」の5つが基準となり、ミシュランガイドの対象国22カ国で共通の要素になっている。

コストパフォーマンスが高い店舗であることを示すビブグルマンマーク

 星は「皿の上のもの」に対してされる評価であり、純粋な「料理に対する」評価。星の数による評価の目安は1つ星が「そのカテゴリで特に美味しい料理」、2つ星が「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、3つ星が「そのために旅行する価値がある卓越した料理」となっている。

 星以外にも、3500円以下で食事ができるコストパフォーマンスに優れたレストランに付けられる「ビブグルマン」マークが49軒。これは同社のキャラクター「ミシュランマン(ビバンダム)」の顔マークが目印になっている。また、星やビブグルマンマークは付かなくても調査員のオススメ店とされるレストランも200軒掲載された。

日本ミシュランタイヤ 代表取締役社長 ベルナール・デルマス氏

 会場ではまず、日本ミシュランタイヤ 代表取締役社長 ベルナール・デルマス氏が挨拶した。デルマス氏は「広島県は、ミシュランが発行する旅行ガイド『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』でも多くの観光地が掲載されているが、新たに30ものミシュランガイドの星が光り輝くことになる。しかし、まぶしく光り輝く星だけがこの本の魅力ではなく、星は付いていなくても調査員がオススメするレストランやホテル、旅館も多数掲載している。広島県ならではのお好み焼きや穴子料理、牡蠣料理なども新しく登場し、さまざまな読者のニーズに応えられるものになった。ドライバーに“移動する”ことのよろこびを味わってもらうために創業者が1900年に始めたこのガイドブックで、ドライブや旅行をしながらおいしい広島を堪能し、すてきな時間を過ごしていただきたい」などとコメント。最後に「タイヤもよろしくお願いします!」とアピールしていた。

松井一實 広島市長

 引き続き挨拶した広島市長 松井一實氏は、「ミシュランガイドの広島版が発行されることを知ったのは昨年の11月だが、それ以来楽しみにしていた。広島は、訪れる人が心の平和、くつろぎを体感できる街作りを目指している。ミシュランガイドは“旅をより安全、快適に”という願いから始まったものだというが、これは広島市が目指しているものと共通するところがある。これを契機に広島の魅力をさらに向上していきたい」と語った。

 次に湯崎英彦 広島県知事がビデオメッセージで挨拶。湯崎知事は「ミシュランガイドに広島県が掲載されることで広島のブランド価値があがることに期待している。現在の広島は魅力有る観光資源があってもそれがあまり全国にしられていない「おしい」状況がある。それを「おいしい」に変えて多くの観光客が訪れることに期待したい」などとコメントした。

来賓を交えての鏡割り
会場に集まった関係者らには一足早く「ミシュランガイド広島 2013年特別版」が配られた

(清宮信志)