スバル、空力改善アイテムの採用で最高31.0km/Lを実現した新型「ステラ」

新型「ステラ」G スマートアシスト

　スバル（富士重工業）は12月12日、新型軽自動車「ステラ」を発売した。価格は113万4000円～171万7200円。

新型「ステラ」

新型「ステラ カスタム」

　新型ステラでは“クラスを超えた上質な商品”を目指し、エクステリアデザインで先進性と存在感をアピールしつつ、室内の広さも感じられるようなフォルムに一新。さらに軽量高剛性ボディーの採用、アンダーボディーに対する最適な補強やサスペンションの見直し、デザイン段階からの空力を考慮したデザイン設計などにより、走行性能と快適性、燃費性能を大きく進化させている。

　インテリアでは、ステラ カスタムの自発光式大型2眼メーターの中央に軽自動車初となる4.2インチTFTカラー液晶採用のマルチインフォメーションディスプレイを新設定。リアシートの使い勝手も向上させ、分割可倒式リクライニング（カーゴルーム側スライドレバー付）が可能になったほか、240mmの分割ロングスライドも全車で実現している。また、内装色はステラでダークグレー×ホワイト×グレージュとベージュシートを基本としながら、「ブラックインテリアセレクション」としてダークグレー×ホワイトとブラックシートの組み合わせを用意。ステラ カスタムではブラックのファブリックシートのほか、オプション設定の「プレミアムセレクション」では本革/ファブリックシート（ブルーステッチ）を選択可能としている。

ステラのインパネデザイン。立体的なインパネデザインやドアトリム形状などは全車共通のコンセプト

ステラ カスタムのインパネデザイン。インパネガーニッシュにヘアライン調シルバーを専用設定して高級感を演出

シートでは骨盤や背中へのフィット感と操舵時のホールド性を両立した新シート構造を採用

　ボディーカラーはステラで10色の単色に加え、ルーフをホワイトにする2トーンカラー2種類の計12パターン、ステラ カスタムで8色の単色に加え、ルーフをブラックにする2トーンカラー5種類の計13パターンをラインアップ。個性豊かなバリエーション展開となっている。

「ライトローズ・マイカメタリック」

「プラムブラウンクリスタル・マイカ」

「ホワイト／シルキーグリーン・パール」

「ホワイト／シルキーブルー・パール」

「ナイトシャドーパープルクリスタル・メタリック」

「ディープブルークリスタル・マイカ」

「ブラック／ファイアークォーツレッド・メタリック」

「ブラック／パール・ホワイトIII」

　走行面ではステアリングにCVTの回転数制御やエンジンのアクセルレスポンスなどを変更する「パワーモードスイッチ」を設定。スイッチのON/OFF操作により、レスポンスよく軽快な加速を体感でき、登坂路面などでも効果を発揮する「パワーモード」が選択できるようになった。さらに燃費性能を重視する「エコモード」も用意されている。

　燃費性能はデザインを行う段階から空力を念頭に設計を実施。さらにフロントアンダースポイラー、リアタイヤ前スパッツ、スポイラー一体型バッグドアなどの空力改善アイテムを採用したことで、JC08モード燃費は2WD（FF）の自然吸気モデルがクラストップクラスとなる31.0km/Lを達成した。同じく2WD（FF）のターボモデルでは27.4km/Lとなり、4WDでは自然吸気モデルで27.6km/L、ターボモデルで25.6km/Lとなっている。

　このほかに安全性能では、滑りやすい路面の走行中にでエンジン出力やブレーキを自動制御して車両安定性を確保するVDC（ビークルダイナミクスコントロール）を全車に標準装備するほか、「低速域衝突回避支援ブレーキ」「AT誤発進抑制制御」「先行車発進お知らせ機能」などをセットにした先進安全装備「スマートアシスト」に、新たに軽自動車初となる「AT誤後進抑制制御機能」を追加。後退時の安全性も向上させている。

「スマートアシスト」には緊急ブレーキによって相対速度が約20km/h以下では衝突回避、約20km/h～約30km/hでは被害軽減を図る「低速域衝突回避支援ブレーキ」などに加え、後退時にペダルの踏み間違いによる急発進を防ぐ「AT誤後進抑制制御機能」を追加