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スズキ、新型SUV「ビターラ」をハンガリーのマジャールスズキでラインオフ

初年度は7万台を生産予定。欧州全域に加え、欧州以外の市場にも輸出

2015年3月5日発表

 スズキは3月5日、ハンガリーの子会社マジャールスズキで新型SUV「ビターラ(VITARA)」を生産開始し、同日にラインオフ式典を執り行ったと発表した。

 新型ビターラは2014年10月のパリモーターショーで世界初公開されたモデル。ボディーサイズは4175mm×1775mm×1610mm(全長×全幅×全高)で1.6リッターのガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載。スズキの歴代SUVモデルで培ってきた4WD性能を受け継ぎつつ、新世代4WDシステム「ALLGRIP」、ミリ波レーダー方式を採用する衝突被害軽減システム「レーダーブレーキサポート」、レーダーで前方車両との距離を計測して自動的に加減速する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」などの先進機能を採用し、さらに軽量化によって燃費性能も高めているという。

 世界戦略車として位置づけられている新型ビターラは、ハンガリーで生産されて欧州全域に供給されるほか、欧州以外の市場にも輸出を予定。初年度に7万台の生産を計画している。

 ラインオフ式典にはハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相、小菅淳一ハンガリー駐箚特命全権大使などが来賓として出席。スズキ 会長兼社長の鈴木修氏は「1991年4月にマジャールスズキを設立して以来、スイフトやスプラッシュなど8モデルを生産し、累計生産台数は昨年250万台に達した。マジャールスズキを戦略的重要拠点と位置付けており、引き続き生産を拡大していく」と述べている。

新型「ビターラ」

(編集部:佐久間 秀)