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ツインリンクもてぎ、3月21日オープンの小型電動オートバイレース体験施設「モトレーサー」公開
元MotoGPライダー 中野真矢氏とMFJ SUPERBIKEで活躍する渡部一馬選手も応援に
(2015/3/20 17:29)
- 2015年3月19日開催
- ツインリンクもてぎ
ツインリンクもてぎ、鈴鹿サーキットなどを運営するモビリティランドは、ツインリンクもてぎ内(栃木県芳賀郡茂木町)に新施設「モトレーサー」を3月21日から新設する。それに先立ち、3月19日に同施設が報道陣に公開され、元MotoGPライダー 中野真矢氏と、2015MFJ全日本ロードレース選手権 JSB1000(MFJ SUPERBIKE)「au&テルル・KoharaRacing」で活躍中の渡部一馬選手が応援に駆けつけた。また、モトレーサー開催とあわせて改訂される新パッケージ料金の案内や、この春からゴールデンウィークに開催されるイベントなどが紹介された。
ツインリンクもてぎは、第一級のロードコースと、オーバルレイアウトのスーパースピードウェイの2つのレーシングコースを持つことで知られているが、レーシング場だけではなくファミリーが楽しめる体験型の施設や展示物が充実している。またシーズンに合わせて、さまざまなファミリー向けイベントが企画されていて、1日では遊びきれないほどのボリュームがある。中でも人気が高いのが、モータースポーツに関連した乗り物に実際に乗って楽しむことができる施設が集められた「モビパーク」と呼ばれるゾーン。ここに3月21日から新たなオートバイレース体験施設「モトレーサー」が加わった。
「モトレーサーを通じて、レーサーが育って貰えれば」と中野真矢氏
公開に先だち、モビリティランド 取締役 ツインリンクもてぎ 総支配人 抱高彦氏が挨拶。「ツインリンクもてぎはオープンから18周年、毎年施設を充実させてきました。モータースポーツファンを1人でも増やしたい。本物に近いモトレーサーでオートバイを操る喜びを知ってもらい、世界で活躍するレーサーになりたいと思っていただければ大変うれしい」と思いを述べた。
さらに応援に駆けつけた元MotoGPライダー 中野真矢氏も壇上に立ち、「オートバイと出会ったのは5歳の時、親が与えてくれたポケットバイク(ポケバイ)でした。その後のめりこんで気がついたらプロのレーサーになっていました。モトレーサーはポケバイよりもだいぶ敷居が低く体験ができます。キッズバイクというものもありますが、それよりも少しポケバイに近いちょうどよい位置にあるマシン。体験してみると思ったよりもだいぶ速く、ドキドキするレースの雰囲気を体験できます」と、その魅力について語るとともに、「コース上の安全対策もしっかりしています。オートバイ文化の向上には安全は重要。子供の頃からオートバイのルールや安全対策が学べる、とてもいい施設だと感じます。モトレーサーを通じて、レーサーが育って貰えればという思いもありますし、これからのオートバイ業界のカギになるような気がしています」「とにかく子供も憧れるかっこいいマシンというのも重要です。カーボンを使っているカウルやフロントサスのゴールドなど、グッときますよね。多くの子供達にオートバイの楽しみを知ってもらえたらと思います」と、新登場のモトレーサーとオートバイ文化の普及への思いを熱く語った。
モトレーサーとは?
施設で使用するモトレーサーは、小型ながら本格的なレーサーをイメージし、本体にカーボンがおごられた電動の2輪車。全長1mで重量は15kg。最高速は15km/h。操作は右手のスロットルと左手のブレーキで行う。動作時にエンジン音とブレーキ音を模したサウンドが発せられるので、マシンを操作する雰囲気は十分に伝わる。
対象は自転車に乗れる小学3年生以上となっていて、補助輪なしで自転車に乗れることが条件だ。小学1~2年生であっても、ツインリンクもてぎ内の「キッズバイクツーリング」を安全に運転できた際にもらえる「キッズバイクAライセンス」を取得すれば乗車できる。もちろん原付や2輪の免許は不要。
乗車時にはヘルメットをかぶりグローブをすることはもちろん、肘や膝、胸部プロテクターを服の上から着用する。サンダル履きの人はシューズも借りることができる。装備のレンタルはすべて無料。このようなプロテクターを着用する経験も、レース気分が盛り上がるだけでなくオートバイに安全に乗る基本作法とも言える。こういった体験ができる意義は大きいと感じる。防具を装着したらレース前に簡単なレクチャーを受け、トレーニングコースでアクセルとブレーキ、向き替えの簡単な練習がある。
コースは全長約200mで幅員(横幅)は約3m。時計回りで3周走ることができる。1周目はウォームアップ、2周目でタイムアタックしゴール時チェッカーがふられ、3周でピットインする。他車の追い越しも許される。コースの舗装は、万が一の転倒を考慮し、クッション性のある柔らかいゴムチップ素材が使われている。また、車体はまたがって体重をかけないと動かない仕組みになっていて、コース外にそれた場合には自動的に車速が落ちるなど安全面も十分に考慮されている。
もちろんタイムも自動計測され、結果はレースさながらにボードに表示される。レース中は場内実況アナウンスもあり、まさにレースさながらの体験ができる。走行後はタイムに応じ、「S」「A」「B」の3種類のいずれかのライセンスカードが手渡される。
利用料金は1回600円だが、2800円(小学生以上。幼児1500円)のパスポート購入で、「モビパーク」と「ハローウッズ」、「ファンファンラボ」の対象乗り物がお得に楽しめる。このパスポート料金も、この3月21日からのお得な新料金に変更された価格となっている。
体験会では、中野真矢氏と2015MFJ全日本ロードレース選手権 JSB1000「au&テルル・KoharaRacing」の渡部一馬選手が実際にデモ走行を披露、さらに地元の子供たちを招いての体験走行も実施された。その際、中野真矢氏と渡部一馬選手がじきじきに子供たちに注意点のレクチャーとトレーニングコースでの練習走行をサポートし、熱心にブレーキングや体を傾けて向きを変えるテクニックなどを身振りを交え実践的に教えていた。途中からあいにく雨が落ちてきてしまうウェットコンディションだったが、最初こそ緊張気味ながら、みな元気よく走行していた。コース路面は水はけもよく、多少の雨でも滑りそうな感じはまったくなかった。
中野真矢氏は、「こんなに小さなマシンでも、オートバイの風を切って走る楽しさを思いっきり感じとることができる。モトレーサーはとても貴重な施設だと思う。ぜひお子様たちにもオートバイを操る楽しさを感じ取ってもらいたい」と語ってくれた。
3月21日から各種イベントやサービスが刷新
ツインリンクもてぎでは、ファミリー向けのさまざまな企画を催している。特にモトレーサーが始まる3月21日からは、各種イベントやサービスが刷新される。
まず、映画「スーパーヒーロー大戦GP(グランプリ)仮面ライダー3号」の公開記念として3月21日~4月5日の間、「仮面ライダー特別展」が「ファンファンラボ」内で開催される。ホンダがコラボした、仮面ライダーのバイク実車が特別展示されている。
また、敷地内に併設されているホテルツインリンクもてぎでは、宿泊客の夕食として提供されるバイキングメニューも春のイベント期間中は一新され、特にお子様連れのファミリーには特別なイチゴ入りのアイスが無料でふるまわれる。これに使われるイチゴは、「とちひめ」というほぼ地元で消費する分しか生産されない貴重な品種。完熟では実が柔らか過ぎて市場では扱いにくいというのが理由らしいが、実際に食べてみると甘さが際立っていた。たっぷり楽しみたいファミリーなら、ホテルの宿泊も検討してみるとよいだろう。
さらにゴールデンウィーク期間の4月25日~5月6日には、「働くクルマの発見! もりもりチャレンジ」というイベントが開催される予定で、普段は触れることのできない働くクルマに搭乗体験したり、仕事を体験することができる。
そのほか、ツインリンクもてぎを訪れたらぜひとも足を運んで欲しいのが「ホンダ コレクションホール」。歴代ホンダの名車やASIMOなどがずらりと並んでいる見応えのある展示施設だ。
ぜひ、この春から初夏にかけて、天気のよい週末にでも予定を組んでみてはいかがだろうか。もし訪れる場合には、とても広大なので時間に余裕をとってじっくりと楽しんでもらいたい。入場料金は中学生以下無料、大人は1000円だが、場内で利用できる500円の利用券が付くので実質500円。駐車料金(1日)は4輪が1000円、2輪が500円。平日と土日祝日の区別はない。詳しくはホームページで確認していただきたい。