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トヨタ、デザイン・燃費・安全をアップデートした「カローラ」シリーズ発表会

「Toyota Safety Sense C」を初採用

2015年3月30日開催

カローラ アクシオ:144万6218円~220万7127円

カローラ フィールダー:161万1163円~247万4182円

カローラ アクシオとチーフエンジニアの安井慎一氏
カローラフィールダーとチーフエンジニアの安井慎一氏

 トヨタ自動車は3月30日、4月1日にマイナーチェンジして発売する「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」の発表会を開催した。価格は、カローラ アクシオが144万6218円~220万7127円。カローラ フィールダーは161万1163円~247万4182円。

 発表会では、開発を担当したチーフエンジニア、トヨタ自動車 製品企画本部の安井慎一氏が登壇し「新しい価値を創造するカローラ像を提供するため、3つの大幅なアップデートを行った」と話し、「内外装デザインの大幅進化」「新開発高効率エンジンがもたらす低燃費」「最新の安全安心装備の採用」と、マイナーチェンジにおける3つのポイントをスライドで示した。

「内外装デザインの大幅進化」「新開発高効率エンジンがもたらす低燃費」「最新の安全安心装備の採用」が、マイナーチェンジにおける3つのポイント
1.5リッターの2NR-FKEエンジンを新開発
「Toyota Safety Sense C」を初搭載

内外装デザインの進化

 今回のマイナーチェンジでは、内外装のデザインで、カローラ フィールダーは「スポーティ」な印象に、カローラ アクシオは「モダン」な印象にそれぞれ刷新された。

空力性能・冷却・歩行者保護向上を配慮した設計を表現する「アンダープライオリティ」を採用
マイナーチェンジしたカローラ アクシオの内外装

 安井氏は「アンダーグリルに大型化した台形形状と、ワイド感を演出する横バーを採用することで、アンダープライオリティを表現。アッパーグリルからヘッドライトにつながるメッキ加飾がワイド感と精悍さを表現」と説明。

 フィールダーに関しては「リアコンビネーションランプの形状変更や、リアガーニッシュにより水平方向の流れがシャープなイメージを付与するなど、スポーティさを追求」、アクシオでは「リアコンビネーションの配置を変え、横方向の流れによりワイド感を演出した」と、それぞれの特徴を示した。

カローラ フィールダーは「スポーティ」な印象に仕上げた

 そのほか、インテリアでは、メーター文字盤をブラック化し質感機能性を高め、LED照明付きカップホルダやフットレストを設定するなど使いやすさが向上していることを紹介。フィールダーに設定された”W×B”グレードに関して、ドットパターンのアンダーグリルやLEDクリアランスランプを採用することで存在感を強調し、インテリアではピラーや天井をブラックで統一、新開発のシート表皮を採用した内装色ホワイトを採用していることが示された。

ガソリンモデルの燃費を向上、カローラ アクシオが23.4km/L、カローラフィールダーが23.0km/Lを実現

 カローラシリーズでは、ガソリンモデルの燃費を向上させるため、1.5リッターモデルに搭載する新エンジンを開発。また、ハイブリッド車も高効率化を図り、燃費を33.8km/Lに向上させている。

 安井氏は「ハイブリッド車で培った燃焼技術を生かした新開発の1.5リッターエンジンは、低燃費を徹底的に追及した。新エンジンはアイドルストップ機能を標準装備し、アクシオで23.4km/L、フィールダーで23.0km/Lを実現した」と低燃費を強調した。

新開発の2NR-FKEエンジン
燃費の改善に採用された技術
4-2-1排気管を採用
高熱効率38%を実現した2NR-FKEエンジン

プリクラッシュセーフティーは実際に発生している追突事故の80%以上に対応

 ステージでは3つめのポイントして「Toyota Safety Sense C」に関する説明がされ、安井氏は「予防安全技術の中で事故低減効果の高い装備をパッケージしたもので、衝突回避支援を行うプリクラッシュセーフティ、車線逸脱防止のためのレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームを3つの機能をパッケージして高い予防安全支援を行う」とし、「レーザーレーダーと単眼カメラの2種類のセンサーを併用することで、高い認識精度を獲得。低速から高速まで広い速度域をカバーする」とその特徴を示した。

 プリクラッシュセーフティーに関して、安井氏は「前方の障害物を検知し、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出し、ドライバーがブレーキを踏んだ場合は、ブレーキアシストが作動し制動力を向上。ドライバーがブレーキを踏めなかった場合でも、自動ブレーキによる衝突回避を支援する」と機能を紹介した。

 その効果について「自動ブレーキは約10〜80km/hの速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応していくものと考えている」とし、「Toyota Safety Sense Cは、あくまで衝突回避支援の機能でドライバー主体の考え方で開発している」と付け加えた。

レーザーと単眼カメラを1つのモジュールにした「Toyota Safety Sense C」は、Gグレード以上で標準装備、オプション価格5万4000円で全グレードで選択できる

東北から日本を元気に

 最後に安井氏は「新型カローラフィールダー、アクシオは、常に時代の変化に対応すること使命に、デザイン、低燃費、安心安全をキーワードに大きく生まれ変わりました。トヨタ自動車東日本で生産されるカローラは、”東北から日本を元気に”を合言葉に、お客様の喜ぶ顔のために常に進化し続けます」と締めくくった。

(編集部:椿山和雄)