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三菱自動車、「eKスペース」の一部改良で全車エコカー減税対応

「2トーンカラースタイル」を車体色に追加。ターボ車にアイドリングストップ

2015年4月23日発売

eKスペース:125万9280円~156万7080円

eKスペース カスタム:156万4920円~187万8120円

 三菱自動車工業は4月23日、スーパーハイトワゴンタイプの軽乗用車「eKスペース」を一部改良した。価格はeKスペースが125万9280円~156万7080円、eKスペース カスタムが156万4920円~187万8120円。

eKスペース
モデルエンジン変速機駆動方式価格
E直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,259,280円
4WD1,379,160円
E e-Assist2WD(FF)1,300,320円
4WD1,420,200円
G2WD(FF)1,416,960円
4WD1,536,840円
G e-Assist2WD(FF)1,447,200円
4WD1,567,080円
eKスペース カスタム
モデルエンジン変速機駆動方式価格
カスタム G直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,564,920円
4WD1,684,800円
カスタム G e-Assist2WD(FF)1,595,160円
4WD1,715,040円
カスタム T直列3気筒DOHC 0.66リッター ターボ2WD(FF)1,728,000円
4WD1,847,880円
カスタム T e-Assist2WD(FF)1,758,240円
4WD1,878,120円

 今回の一部改良での主な変更点は、まず、燃費の改善を実施。自然吸気エンジン搭載車では、従来は車速が9km/h以下になると機能する設定としていたアイドリングストップ機能のコーストストップ領域を、13km/hから働くように拡大。これにより、JC08モード燃費を0.2km/L向上(G 4WDとカスタム G 4WDを除く)させている。

 また、カスタムにラインアップされるインタークーラーターボエンジン搭載車に関しては、これまで装備されていなかったアイドリングストップ機能を新たに採用することで、2WD(FF)、4WDともにJC08モード燃費を1.8km/L高めている。

 これにより、カスタム Tの4WD車以外の全車で2020年度の燃費基準を達成。カスタム Tの4WD車でも2015年度燃費基準+10%を達成し、全車でエコカー減税の対象になった。5月以降のエコカー減税は、自然吸気エンジンを搭載する2WD(FF)車で自動車取得税が80%、自動車重量税が75%軽減、同4WD車は自動車取得税が60%、自動車重量税が50%軽減となる。また、ターボエンジンを搭載する2WD(FF)車で自動車取得税が60%、自動車重量税が50%軽減、同4WD車は自動車取得税が40%、自動車重量税が25%軽減となる。

ゆとりのある居住空間を持つeKスペースは、2014年12月に低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム、ペダル踏み間違いなどによる誤発進抑制機能を採用した予防安全技術「e-Assist」を搭載。今回もさらに改良が加えられた

 エクステリアデザインでは、新たなオプションとして「2トーンスタイル」を導入。eKスペース、eKスペース カスタムのそれぞれに2色ずつが用意され、eKスペースには、ルーフとドアミラーがホワイトパールになる「サクラピンクメタリック×ホワイトパール(5万4000円高)」「ショコラブラウンパール×ホワイトパール(7万5600円高)」を設定。eKスペース カスタムには、ルーフとドアミラーがブラックマイカになる「レッドメタリック×ブラックマイカ(7万200円高)」「ホワイトパール×ブラックマイカ(9万1800円高)」が用意される。

 このほか、eKスペース カスタム向けのメーカーオプションとして「アーバントーンスタイル」を新設定。フロントグリル、ヘッドライトアクセント、フォグランプベゼル、テールゲートガーニッシュなど、通常は輝度の高いメッキ仕上げになる部分をダーククロームメッキ化してスポーティなスタイリングを演出する。価格は1万6200円。なお、ボディーカラーで「2トーンスタイル」を選択した場合、eKスペース カスタムでは「アーバントーンスタイル」もセットオプションとなる。eKスペースでは上位グレードのGで、内装色にブラックをメーカーオプション(2万7000円高)として追加した。

eKスペース カスタムの「レッドメタリック×ブラックマイカ」車。ボディーカラーがレッドメタリックで、ルーフとドアミラーがブラックマイカとなっている
2トーンスタイルでは、ルーフとドアミラーが同色となり、ピラー部分は全車ブラックで共通。レッドメタリック×ブラックマイカでは、ボディーの上半分が黒というスタイルになる
eKスペース カスタムで2トーンスタイルを選択すると、「アーバントーンスタイル」がセットオプションとなる。標準仕様で光沢のあるメッキ部分がダーククロームメッキに変更され、スポーティさが強調される。フロントグリル、ヘッドライトアクセント、フォグランプベゼル、テールゲートガーニッシュが対象
カスタム Tに搭載する「3B20」型の直列3気筒DOHC 0.66リッターターボエンジンは、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgm)/3000rpmを発生。エンジンルーム内には新たにアイドリングストップ専用バッテリーが装着された
燃費を向上させるため、eKスペース カスタムのターボモデルにもアイドリングストップ機能が追加。メータークラスター右下にはアイドリングストップのキャンセル用スイッチもレイアウトされている
こちらはeKスペースの「2トーンスタイル」車。撮影車のカラーは「サクラピンクメタリック×ホワイトパール」
eKスペースで「2トーンスタイル」を選択した場合、ボディーカラーとルーフ、ミラー色が色違いになるが、それに加えて全車共通の黒いピラー色により、3色で塗り分けたようなイメージになる。ボディーとルーフを塗り分けた視覚的効果がより強調される印象だ
直列3気筒DOHC MIVECの0.66リッター自然吸気エンジンも、ターボと同じ「3B20」という名称。制御内容を変更し、アイドリングストップのコーストストップ領域を13km/hから働くよう拡大。JC08モード燃費を0.2km/L高めた。エンジンの最高出力は36kW(49PS)/6500rpm、最大トルクは59Nm(6.0kgm)/5000rpm

(深田昌之)