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トヨタ、米フォードの「スマートデバイスリンク」導入を検討

スマートフォンとクルマをつなげるオープンソースプラットフォーム

2015年6月3日発表

 トヨタ自動車は6月3日、米フォード、フォードの子会社リビオと、リビオが開発した「スマートデバイスリンク」(SDL)を、今後、トヨタ・レクサス車両に導入するための検討に入ることで合意したと発表した。

 SDLはスマートフォンアプリを車載システム上で利用するためのオープンソースプラットフォーム。SDLにより、スマートフォンとクルマがつながり、ユーザーは音声認識機能や車載の操作パネル・ディスプレイを通じて、車内でもスマートフォンのアプリを操作し、エンターテイメントや道路情報などを利用することができるという。

 また、スマートフォンアプリの開発者はSDLを用いることで、複数の車載システム上で動作可能なアプリを1度に開発できるため、短期間で、より多くのユーザーへアプリを提供することが可能となる。

 トヨタとフォードは2011年8月に、より安全・安心で利便性の高い次世代車載テレマティクスの標準化に関する協業に合意しているが、今回の合意はその協業を一歩進めるものとしている。

 トヨタの寺師茂樹取締役・専務役員は「私たちは、車載用のスマートフォンアプリ市場が急速に成長する中、高性能で使いやすい“つながる”サービスを通じ、安全に配慮しつつクルマの“楽しさ”をお客様にご提供すべく、新技術に日々取り組んでいる。SDLに携わるフォードやリビオ社などとその思いを共有できていると確信している」とコメントしている。

(編集部:椿山和雄)