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トヨタ、約2万6000kmを走破する「北米走破プロジェクト」スタート

燃料電池車の「MIRAI」も参加、「五大陸走破」を目指す

2015年6月24日(現地時間)スタート

2014年秋に実施した「豪州走破プロジェクト」のようす

 トヨタ自動車は6月24日(現地時間)、北米を横断して約2万6000kmを走破する「北米走破プロジェクト」をスタート。同プロジェクトには北米事業体の車両開発メンバーを含む140名のトヨタ従業員が参加する。

 同プロジェクトでは、6月24日~9月9日の夏季期間、テキサス州をスタートし、東海岸からカナダ、メキシコを経由して米国を横断。また、冬季走行として11月中旬~12月中旬の期間、カナダとアラスカでの寒冷地を走行。総走行距離は約2万6000kmになる見込み。

 走破車両は北米生産車の「タンドラ」「ハイランダー」「カムリ」をはじめ、「プリウス」など9台が参加。道路の状況に応じて燃料電池車の「MIRAI」も走行予定。

 同プロジェクトは、2014年秋に実施した「豪州走破プロジェクト」に続く、「もっといいクルマづくり」とそれを支える「人づくり」の一環として実施されるもので、「五大陸走破プロジェクト」として今後も活動を継続していく。

 北米横断では、デスバレーの酷暑地や冬季に走行するアラスカ、カナダの極寒地など、表情の異なる道を走行し、従業員のさらなる「いいクルマづくり」のための感性磨きにつなげるとしている。

 商品実験部から「豪州走破プロジェクト」に参加した松原清豪氏は「波状の強烈な振動が何百kmも続く。周りには何もなく、そこでの故障は命にかかわる問題。クルマを“命を共にするパートナー”として期待いただいているお客様を裏切ってはいけない」と今後の意気込みをコメント。

 また、豊田章男社長は、「モータースポーツ活動は“もっといいクルマ”をつくる活動の中心軸であり、“五大陸走破プロジェクト”も真の競争力の源泉を磨く重要な活動ととらえている」と述べている。

2014年秋に実施した「豪州走破プロジェクト」

(編集部:椿山和雄)