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トヨタ、2016年3月期 第2四半期決算は営業利益1兆5834億500万円に

通期連結販売台数を20万台下方修正して875万台に

2015年11月5日発表

トヨタ自動車 常務役員の大竹哲也氏

 トヨタ自動車は11月5日、2016年3月期 第2四半期の連結決算を発表。売上高は14兆914億8800万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は1兆5834億500万円(同17.1%増)、当期純利益は1兆2581億1200万円(同11.6%増)となった。

営業利益1兆5834億500万円の内訳。為替による増益の影響が大きかった
記者会見には常務役員 大竹哲也氏と取締役・専務役員 早川茂氏が出席

 営業利益の1兆5834億500万円は、前年同期比で2314億5900万円(17.1%)の増益。増益要因としては、為替変動の影響が大きく3050億円、原価改善の努力が1400億円、その他の要因が519億円とした。一方、減益要因としては、諸経費の増加が1700億円、販売面での影響が600億円、金利スワップ取引などの評価損益が355億円あったとしている。

 第2四半期連結期間における日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は427万8000台と、前年同期比で19万9000台(4.4%)の減少。日本での販売台数については98万4000台と前年同期比で4万6000台(4.4%)減少。海外においても329万4000台と、前年同期比で15万3000台(4.4%)の減少となった。

 一方、2016年3月期通期の見通しは、売上高が前回予想より3000億円減の27兆5000億円と下方修正、営業利益2兆8000億円、当期純利益2兆2500億円は前回予想を据え置いた。通期の連結販売台数の見通しは、前回予想より20万台減少の875万台とした。

 販売台数の下方修正について、決算発表会に出席した同社常務役員の大竹哲也氏は「アジア、アフリカ、中近東、新興国など足下の不透明な市場や、軽自動車市場が弱含む日本での台数減少を見込んだ」と説明。

 今後、下半期に向けて、大竹氏は「レクサス RXや新型プリウスなど今後順次展開していく」「堅調に推移している北米マーケットの動きに、しっかりとついていきたい」との考えを示した。

2016年3月期 第2四半期決算のプレゼンテーション資料

(編集部:椿山和雄)