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日産自動車、2015年度第3四半期の決算を発表。累計の売上高は8兆9430億円と前年比10.6%増
「北米と西欧での好調な販売が、減益要因に勝った結果」と田川常務執行役員
(2016/2/10 22:31)
- 2016年2月10日 発表
日産自動車は2月10日、2015年度第3四半期(2015年10月~12月)の決算を発表した。第3四半期累計(9カ月)のグローバル販売は389万1000台で、累計の売上高は前年比10.6%増となる8兆9430億円。営業利益は5875億円、経常利益は6310億円。その結果、通年の業績見込みは12兆2500億円、営業利益は7300億円、経常利益は7900億円と、2015年11月に発表した「上方修正のまま」であることが発表された。
2015年度第3四半期累計のグローバル販売台数は、対前年比1.4%増の389万1000台
決算説明を行なった日産自動車 常務執行役員 田川丈二氏は、「日本の国内市場や新興国通貨安とその他地域の厳しい市況のなか、新車攻勢により北米と西欧では活発な需要と販売台数増となった。これらの市場における好調な販売が、減益要因にも勝った結果である」と述べるとともに、「グローバル販売台数、連結売上高および連結当期純利益は、9カ月間の実績として過去最高」であることが報告された。
第3四半期の累計販売台数は、日本国内ではエクストレイルが4万1200台、デイズ/デイズ ルークスが9万1500台などで対前年比8.2%減の38万3000台。中国では同1.8%増の85万9000台の実績となった。北米での販売実績は、「ローグ」と「アルティマ」がけん引役を果たし、米国では同8.3%増となる111万7000台、カナダでは同13.0%増となる10万4000台、メキシコでは同16.9%増となる26万7000台となっている。
また、ロシアを除く欧州でも同12.5%増となる45万台を販売しているが、ロシア国内のみを見ると32.7%減となる9万台にとどまった。
田川氏は「インフィニティは2015年で前年を16%上回る、過去最高となる21万5250台のグローバル販売を記録した。また、今年はタイタンに複数のバリエーションを追加する予定。米国の力強い商品ラインアップをさらに拡充することになる」と、2016年の展開についても触れた。