日産とNISMO、SUPER GT 500クラスに千代勝正選手がデビュー

2015年シリーズで、SUPER GT GT500クラスのチャンピオンシップ連覇を飾ったMOTUL AUTECH GT-R

　日産自動車とNISMO（ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル）は2月26日、2016年のモータースポーツ活動概要を発表した。

SUPER GT GT500クラス

　国内レースでは、SUPER GT GT500クラスに4台の「Nissan GT-R NISMO GT500」で参戦。海外でレース経験を積んだ千代勝正選手が同クラスにデビューする。

　また、日産系チームの総監督は、これまで務めてきた柿元邦彦氏が退任。新たにNISMO 常務執行役員の田中利和氏が総監督に就任する。この新たな体制で、日産/NISMOはシリーズチャンピオンの2年連続獲得に続き、3年連続チャンピオンを目指す。

　Nissan GT-R NISMO GT500の2016年仕様車は、規則により空力部品とサスペンション部品の開発が凍結され、2015年仕様車を基本的に継続する。そのため各チームは、エンジン性能向上と、タイヤメーカーともにタイヤの性能向上を重点にした開発が進められる。

　また、エンジンの基本仕様は継続しながら、規則変更で5％低減した燃料リストリクタに適合するようエンジンの燃焼・吸排気に細かな変更を加えて、より高い燃焼効率と信頼性を持つように改良を加えた。

SUPER GT GT300クラス

　SUPER GT GT300クラスでは、「Nissan GT-R NISMO GT3」で出場するカスタマーチームに車両供給と技術支援を実施。また、若手育成を担う「NDDP RACING」がエントリーして、星野一樹選手とNISMOアスリートのヤン・マーデンボロー選手が共にシリーズを戦う。

スーパー耐久シリーズ

　スーパー耐久シリーズでは、ST-X クラスに「Nissan GT-R NISMO GT3」で出場するカスタマーチームに技術支援を行なう。2015年に引き続き、日産自動車大学校とKONDO Racingの共同チームが「スリーボンド日産自動車大学校 GT-R」で出場する。

　また、ST3クラスに「フェアレディZ NISMO RC」で参戦するカスタマーチームに対しても技術支援を行なう。

海外レース

2015年シリーズのブランパン耐久レースに出場したNissan GT-R NISMO GT3

　日産/NISMOは今シーズンも、欧州地域のGT3プログラムパートナーのJRMと共に「Nissan GT-R NISMO GT3」カスタマーへ車両供給、技術支援を行なう。

　ブランパン GTシリーズの「エンデュアランスカップ」「スプリントカップ」では、ボブ・ネヴィル監督が率いるNissan GT Academy Team RJNが「プロクラス」「プロ・アマクラス」に参戦する。