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BMW、「7シリーズ」に搭載する世界初の「リモート・パーキング機能」のデモを公開
オプション価格は7万4000円。車外からディスプレイ・キーで前進・後退を操作可能
(2016/5/16 20:28)
- 2016年5月16日 オプション設定開始
- 7万4000円
ビー・エム・ダブリューは5月16日、フラグシップセダン「7シリーズ」に新しいオプション装備「リモート・パーキング」を設定して販売を開始した。オプション価格は7万4000円。
2015年10月に日本導入が開始された新しい7シリーズは、新オプションとして追加されたリモート・パーキングのほかにもLEDハイビーム・ヘッドライトに加えてレーザーライトが夜道を照らす「BMWレーザー・ライト」、ドライバーの手や指先の動きを3Dカメラが認識してスイッチ類に触らなくてもジェスチャーだけでオーディオの音量や空調などを操作できる「ジェスチャー・コントロール」などの量産車で世界初となる機能を用意。車両のデビュー時と同時に採用されたほかの装備から半年ほどのタイムラグを経て、リモート・パーキングも全車でオプション装着できるようになった。
リモート・パーキングは同じく7シリーズの特徴的な装備である「BMW ディスプレイ・キー」を使い、車内に誰も乗っていない無人状態でも車外からキーに設置されたタッチパネルを操作することで前進・後退の操作が可能。ドアを開けてドライバーが乗り降りする必要がなくなるので、幅が狭いスペースにも駐車できることがメリットになる。
5月16日に東京都内で行なわれた記者発表会にはリモート・パーキングを装備した車両が用意され、実際にリモート・パーキングで駐車するデモンストレーションが披露された。
リモート・パーキングは「まっすぐ前進して駐車する」というシチュエーションを想定した装備。狭い場所に駐車してから、トランクに収めている荷物の出し入れで困らないようにとの配慮で前方駐車が基本とされている。このため、システム作動の初期段階ではステアリングを直進状態にする動作からスタート。車両の周辺状況は、PDC(パーク・ディスタンス・コントロール)のコーナーセンサーを、既存の前後で8カ所に加えてサイド4カ所にも増設した12個に、車両の前後とドアミラーに設置した4つのカメラによる映像を組み合わせて警戒。スペースに張り出した障害物をステアリング操作で回避できるほか、歩行者などが近づいた場合には接触する前にぶつからないように停車する。