トヨタ、米Uberに出資。ライドシェア領域での協業を検討を開始

UberのApple Watch向けアプリ

　トヨタ自動車は5月25日、米Uber（Uber Technologies, Inc.）と、ライドシェア領域における協業の検討を開始すると発表した。両社は今後、ライドシェアビジネスが拡大している国や地域において、試験的な取り組みを始めながら協業を模索していくとしている。

　今回の合意を通じて、トヨタはトヨタファイナンシャルサービス（TFS）や未来創生ファンドから、Uberに戦略的出資を行なう。

　具体的な取り組みの一つとして、両社は、TFSが顧客に車両をリースし、顧客がUberドライバーとして得た収入からリース料を支払うサービスを構築。Uberが現在ドライバー向けに提供している、車両導入を支援する「Vehicle Solutions」プログラムに基づき、リース期間は顧客のニーズに応じて柔軟に設定可能とする予定。

　また、Uberドライバー向けの車載アプリの開発、両社それぞれの研究活動に関する知見の共有、トヨタ車、レクサス車のUberへのフリート販売など、様々な領域で協業の可能性を検討していく。

　トヨタの専務役員で「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏は「ライドシェアは、未来のモビリティ社会を創造する上で大きな可能性を秘めている。Uber社との協業により、安心、便利で、魅力的なモビリティサービスをお客様にお届けすべく、検討を進めていきたい」とコメント。

　また、Uberのチーフ・ビジネス・オフィサーのエミール・マイケル氏は「グローバル規模のパートナーシップの一環として、世界最大の自動車会社であるトヨタが当社に戦略的投資を行うことを、喜ばしく思っている。トヨタのクルマは世界各国のUberドライバーから大変好評を博している。今後、当社の自動車融資プログラムの拡張をはじめ、トヨタと様々な形で協業していきたい」と語っている。

Uberのスマートフォンアプリ