写真で見る「無限インサイト」


 ホンダのハイブリッドカー、インサイトをベースに空力パーツの装着や足まわりを変更したクルマが「無限インサイト」。装着パーツによる空力改善などで“ゼロリフト”を達成したと言う。

 「無限インサイト」の装備は、16インチのタイヤ&ホイール、専用サスペンション、エアロパーツ、マフラーなど。エアロパーツはフロントアンダースポイラー、フロントスポーツグリル、サイドスポイラー、リアウイング、リアアンダースポイラーで構成される。

 フロントグリルは、冷却に必要な空気穴を開けたほかはフラットな表面となり、ノーマルとは印象を異にしているほか、リアの大型ウイングはワンモーションフォルムであることを忘れるほどスタイリングを一新、リアアンダースポイラーと合わせて迫力ある後方からのスタイルを演出している。

 後方への空気の流れを整えるため、斜め下向きに向いたマフラーエンドのパイプを三角形とし、前方から流れる空気の流れを乱さないようにしている。ドアバイザーは特殊な形状となっており、換気特性や快適性をさらに高めたと言う。

 足まわりはスポーツサスペンションの装着により車高が20mmダウン。185/55 R16タイヤの装着により、ハンドリングがよりシャープになっている。

 足まわり以外の走行系には手を加えるパーツは基本的にないが、無限のエンジンオイル、ハイパフォーマンスオイルエレメント、添加剤なども用意される。

 そのほかには、タイヤの空気圧管理をサポートする「i-TCMS」を装着し、ホイールのエアバルブ部分に装着されたセンサーから電波で室内のモニターに空気圧と温度情報を、リアルタイムに車内で見られるシステムを装着している。

ワンモーションフォルムにリアウイングを装着することで、走りをイメージさせる外観になった。ブラックのフロントグリルもノーマル車との違いを際立たせている。ベース車のグレードは「G」、ボディーカラーはスペクトラムホワイト・パール

 

フロントアンダースポイラーはノーマルのバンパーにかぶせて装着する
フロントグリル交換によりノーマルとは違う車種に見える。左右の穴によって冷却に必要な空気流入量を確保する。無限のエンブレムも装備
ナンバープレートのボルトは盗難抑止タイプ。MUGEN POWERのレーザー印字がある凝ったもの。無限ではカーボンガーニッシュも用意するが撮影車は未装備フロントフェンダーにHYBRID INTELLIGENT SPORTSのソフトエンブレムが貼られる
サイドスポイラーはボディー下部にかぶせて装着する。ボディー側面のリアタイヤにかけて空気の流れを整えるフロントタイヤとボディーのクリアランスを最大30mm詰めることで、隙間で起こる空気の乱れを抑える
無限のベンチレーテッドバイザーは特殊な形状と先端のゴムプレートで空気の逆流を防ぎ、効率的な排気と雨水の浸入を防ぐ構造となっている傾斜を持たせたフロントウインドーにはフラットワイパーが装着される
「G」にオプションのプロジェクタータイプのディスチャージヘッドライトを装備。電球によるターンシグナルはバンパー側の下部になる
ベース車は「G」のためサイドのターンシグナルはフェンダーに装備する「G」のドアミラーはターンシグナルランプなし。上級グレードではドアミラーに内蔵する
ドアノブはボディー同色塗装ハイブリッドシステムの「IMA」のステッカーはリアドアのウインドーに貼られるラジオアンテナはルーフ後方に配置。倒すときは前方に倒せる
大型のリアウイングを装着する
ウイングの左右には無限のステッカーが貼られる
リアウインドーから見えるリアウイング。大きいがバックミラーから見た際、視界の遮りはないリアアンダースポイラーはリアバンパー下部にかぶせて装着する。ディフューザーがフロア下面からの空気の流れをダウンフォースに変えるマフラーエンドを無限のスポーツサイレンサーに交換。排出口が三角形のデルタフィニッシャーとなり、前方からの空気の流れを左右に分けられるとしている
マフラーエンドはまさに三角形。リアアンダースポイラーはボディー下部の迫力を増しているHYBRID INTELLIGENT SPORTSのソフトエンブレムはリアのナンバープレート右にも装着される
ブレーキランプはLEDだが、ターンシグナルランプは電球タイプとなるハイマウントストップライトもLEDタイプ
燃料はレギュラーガソリン。一般的な乗用車と何ら変わらない燃料と燃料補給方式だリアのナンバープレートにはカメラを装備するリアにはINSIGHTのエムブレムも装備する

 

フロントのエンジン。モーターはアシストにとどまるためシンプルなハイブリッドシステムとなるオイルキャップは無限のアルミ削りだしタイプハイブリッドシステムのバッテリーはトランクルーム下にあり、通常のバッテリーは小さめ
ホイールは無限の「XJ」で鋳造の1ピースタイプ。カラーは写真のブラックメタルコートのほか、スパークシルバーも用意。撮影車のタイヤはブリヂストン Playz PZ-XCでサイズは185/55 R16ホイールはツインバルブタイプ。片方のバルブホールには空気圧や温度センサーの「i-TCMS」が装着されるフロントに装着される無限のショックアブゾーバー
リアもフロントと同じサイズのホイールとタイヤを履くホイールスポークの隙間から見えるリアのショックアブゾーバー

 

フロントシートはノーマルのまま
ステアリングホイールは本革巻きではなく、ウレタンタイプ。これはベース車のグレードによる。運転席まわりに配置された空調スイッチ類やオーディオ一体ナビゲーションシステムスピードメーターはデジタル式で、ステアリングの上から見える。バックのブルーは省燃費運転中は徐々にグリーンへと変化するため、走行中の省燃費状態は表示を凝視することなく確認できる
シフトレバーは通常のATと変わりない操作性サイドブレーキも通常と同じタイプだ
左側のコラムレバーはワイパーの操作となる右側のコラムレバーはヘッドライトの操作。キーは通常のガソリンエンジン車と全く同じ操作。通常のクルマではセルモーターが回るポジションにすると走行可能な状態になるステアリング右側にはリモコンミラーの操作ボタンとグリーンのエコモードボタン。押した際はさらに省燃費走行モードとなる
左側のステアリングスイッチは、オーディオとハンズフリー通話装置の操作ボタン右側のスイッチはメーター内の表示切り替えなどのボタン足下には無限のアルミ製スポーツペダルが装着される。ブレーキペダルは発泡金属を採用して滑りにくくしている
ABSとトラクションコントロールと横滑り防止装置がセットになったVSAのスイッチはダッシュボード右側にあるダッシュボード右側下部にはETC車載器があるドアにはパワーウインドウの操作スイッチが並ぶ
オーディオ、エアコン操作パネルと、無限のi-TCMSの表示部分i-TCMSでは4輪それぞれの空気圧、温度をリアルタイムで見ることができる
ステアリング左横のエアコン操作パネル。ドライバー側の上のほうに位置するため、運転者に操作しやすくなっているエアコンのルーバーはたたむと風量を制限できるタイプオーディオ&ナビゲーションの表示画面の左下には電源供給用のDCジャックとナビゲーションの外部入力端子がある
ステアリング左横は小物入れがあるグローブボックスは深くて収納力も高い
助手席にもエアバッグが装着されるバイザーは運転席側だけ裏側にミラーが装着される
テールゲートは大きく開くラゲッジスペースの様子フロアは小さく開くことも可能。ラゲッジスペースに荷物を置いてあるときに、中の物を取り出すのに有効
フロアパネルを跳ね上げたところ。スペアタイヤはないパンク修理キットが装備されているラゲッジスペースのカバーを取り外すとパンタグラフジャッキが顔を出す
リアシートは分割可倒式。シングルフォールディングでシートの背もたれを倒すとトランク床とフラットな空間が出現する
フロアマットは無限デザインのものとなる
リアから見たフロントシートまわりリアシートはISOFIXのチャイルドシート取り付けが可能3名分のヘッドレストが装着される

 

メーターはタコメーターが中央に大きくあり、左がモーターの動作状態で充電かモーターアシストかを判断できる。右は燃料計。アナログメーターを多用してシンプルだが確認しやすくなっている。中央の液晶ディスプレイは各種情報には充電量を、下にはオドメーター、A/Bチャンネル切り替えのトリップメーター
中央の液晶ディスプレイには各種情報を表示、ecoガイドを表示させたところ燃費をグラフ化することもできる瞬間燃費計
現在のガソリン残量で走行可能な距離。走行状態によって刻々と変化するキーを走行状態にしてからの経過時間平均車速も表示できる
走行用バッテリーの充電残量表示ドア警告は表示色が変わり、開いたドアが図示される撮影車はメーカーオプションのHonda HDDインターナビシステム(リアカメラ付)を搭載する。ECO情報表示機能が付くなど車両と機能が融合する
メニューにはインターナビやECO情報など、情報表示端末として活用ができる選択肢がある通信はBluetoothや別売ケーブルで携帯電話に接続して行う入力ソースはラジオ、ワンセグ、DVD/CD、HDDに蓄積した楽曲など
テレビ放送はワンセグとなる前回の運転のECO評価も表示される。アイドリングだけで走行しなければ総合評価のランクは低いナビゲーションの地図画面表示

(正田拓也 / Photo:鈴木広一郎)
2010年 4月 22日