写真で見るシボレー「カマロ」 |
1967年に初代が登場した「カマロ」は、「ポニーカー」と呼ばれるアメリカン・クーペだ。ポニーカーはフォード・マスタングが切り開いたジャンルで、フルサイズボディーにハイパワーなエンジンを積んだマッスルカーに対し、比較的コンパクトなボディーを持つ、安価でスポーティーなクーペだ。
今回紹介する5代目カマロは、2002年に4代目の生産が終了してから、数年間のブランクを経て、2009年に復活したもの。最新モデルのフォード・マスタング、ダッジ・チャレンジャー(日本未導入)とともに、「新世代ポニーカー」と並び称され、映画「トランスフォーマー」の主役に抜擢されたこともあって、人気を博している。日本にも2009年12月に導入された。
日本仕様は3.6リッターV型6気筒DOHCと6.2リッターV型8気筒OHVエンジンの2モデルが導入され、V8モデルのほうがよりハードに味付けされる。トランスミッションはどちらも6速ATのみ。
新世代ポニーカーは初代モデルを現代的にリファインした「ネオレトロ」スタイルを持つのが特徴。5代目カマロも例外でなく、ブラックアウトされた薄いグリルに2灯の丸型ヘッドライト、エンジンフードのパワーバルジ、リアフェンダーで大きく盛り上がるショルダーライン、フロントからリアに続くキャラクターライン、リアフェンダー前のエアインテーク風デコレーション、太いリアクォーターピラーといった、初代のスタイリング要素を多数備える。
ここではV8モデルの「SS RS」を中心に紹介するが、V6モデル「LT RS」との比較も織り交ぜる。
ごく狭い後席は2人掛け。トランクスルー機能を備える | |
トランクはスポーティカーらしく開口部が狭く、浅い |
V8の「SS RS」とV6の「LT RS」を比較する。V8にはLSDやパフォーマンスサスペンション、Brembo製ブレーキシステムが奢られる。
向かって左、インフェルノ・オレンジの車体がV8、右のインペリアルブルーがV6 | V6エンジン |
V8はフロントグリル上にエアスクープが付く | |
V8のほうが太いテールパイプを持つ | |
V8のブレーキはBrembo製。アルミホイールのデザインは同じだが、V8はポリッシュ、V6はペインテッドの仕上げになる |
(編集部:田中真一郎 / Photo:大浦タケシ)
2010年 1月 6日