写真で見るフォルクスワーゲン「シロッコR」 |
フォルクスワーゲンのスポーツクーペ「シロッコ」にホットモデル「シロッコR」が登場した。Rはレーシングを意味し、ニュルブルクリンク24時間耐久レースで2年連続クラス優勝を果たした「シロッコGT24」のノウハウを注ぎ込んだというモデルだ。
ボディ-
サイズは、4255×1820×1420mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは、2575mm。搭載されるエンジンは、2リッター直列4気筒DOHC直噴インタークーラー付ターボエンジン。エンジンのスペックはシロッコ 2.0 TSIと同じに見えるが、2.0 TSIの「EA888」(CCZ)とは異なる「EA113」(CDL)を積んでいる。
しかし性能は、最高出力188kW(256PS)/6000rpm、最大トルク330Nm(33.7kgm)/2400-5200rpmで、2.0 TSIを33kW(45PS)、50Nm(5.1kgm)上回る。その一方で10・15モード燃費は2.0 TSIと同じ13km/Lを実現している。
駆動方式はFF。トランスミッションにはデュアルクラッチATの6速DSGを採用。湿式多板クラッチを持っているが、オイルにより冷却される湿式クラッチは耐熱性に優れ、トルクの大きなエンジンに対応できる。
シロッコRは、バイキセノンヘッドライト、Rエンブレム、サイドスカート、マルチファンクションステアリング、スポーツシート(運転席/助手席)、クロームデュアルエキゾーストパイプなどを特別装備している。価格は515万円。2.0 TSIは457万円で、その価格差は58万円。1馬力およそ1万3000円と考えればバリュープライスと言えるのではないか。
大型のエアダムやサイドスカート、大口径のエキゾーストパイプなどで走りのイメージを強調した外観。ボディーカラーは「キャンディホワイト」と「ライジングブルーメタリック」の2色を設定 |
シロッコRのエンジン音と排気音 |
(Photo:鈴木広一郎 / 椿山和雄)
2010年 3月 18日