写真で見るフォード「リンカーン ナビゲーター」 |
フルサイズ・ラグジュアリーSUV「リンカーン ナビゲーター」の現行モデルは、2008年5月に日本国内で販売を開始した。古くは1941年型コンチネンタルなどでも採用する「流麗なライン」「端整なデザイン」「シンプルな内外装」を基本デザインとした、“モダン・アメリカン・ラグジュアリー”コンセプトを受け継いでいる。
エクステリアは直線的なボディーラインを基調としたシンプルなデザインながら、5295×2035×1995mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース3020mmという他を圧倒するボディーサイズとしたほか、“リンカーンスター”を中央に配置した格子状グリル、20インチアルミホイールやボディーサイドパネル、ドアミラー、リアエンドなどにクロームメッキの加飾を施すことにより、高級感を高めている。
インテリアはセンターパネルやドアパネルなどにウッドを用いる一方で、ステアリングやドア部にクロームメッキのアクセントを加えるほか、メーターパネルにEL発光を採用することでモダンな印象を与える。インストゥルメントパネルは「デュアルカウル・インテリア・テーマ」と銘打った左右対称のデザインが採用される。メーター類なども左右対称に配置され、それぞれにスクエアをモチーフにしたデザインを施す。
8名乗車が可能な3列シートを標準装備し、材質に風合いのよいブラックレザーを採用。2列目シートは3人掛けのベンチシートで、4:2:4の分割可倒式。ダブルフォールディング機構を備えるほか、ヘッドレストを前方に倒す機構を備え後方視界を確保した。また、3列目シートを6:4の分割可倒式とし、電動で格納できるなど、利便性の高い仕上がりをみせる。
そのほか、ドアの開閉に連動して乗り降りをサポートするパワーランニングボードや、ペダル位置を任意に変更できる「パワーアジャスタブルペダル」、電動開閉式のリアゲートといった便利機能も装備する。
エンジンは最高出力224kW(304PS)/5000rpm、最大トルク495Nm(50.5kgm)/3750rpmを発生するV型8気筒SOHC 5.4リッターを搭載。これに6速ATを組み合わせ、4輪を駆動する。重量は2740kg。
安全装備としては、スリップやスライドなどを検知すると、必要に応じてエンジン出力をコントロールするとともに各輪のブレーキを制御し、車両安定性を高める「アドバンストラック」を搭載。アドバンストラックはロール角とロールレートを監視し、横方向の動きを制御する「ロール・スタビリティ・コントロール」も装備する。
ナビゲーターは単一グレードで、ボディーカラーはブラック、ペイパーシルバー、ホワイトプラチナムの3色、インテリアカラーはエボニーウッド&ブラックレザーの1色のみの設定。ステアリング位置は左のみ。価格は890万円。
エクステリアのハイライトであるクローム仕上げのフロントグリルは格子状のもので、ロアーグリルも同様のデザインが施される。また、随所にクロームメッキパーツをあしらうことで、高級感のある仕上がりをみせる |
2/3列目シートアレンジをカーゴルーム側から |
2/3列目シートのアレンジをフロント側から |
2列目シートのヘッドレストは前方に倒すことで後方視界を確保できる | 2/3列目のエアベントはルーフに設けられる | |
カーゴルームにある工具類 | カーゴルームに設けられるパワーリフトゲートスイッチ | カーゴルームにもアクセサリーソケット |
(編集部:小林 隆 /Photo:小林克好 )
2010年 5月 17日