写真で見るフォルクスワーゲン「ティグアン R-Line」


 フォルクスワーゲンのコンパクトクロスオーバー「ティグアン」に、スポーティなイメージのエアロパーツなどを装着したモデルが「R-Line」。以前よりあったモデルだが、9月にデュアルクラッチ7速「DSG」搭載モデルが加わった際に、装備を変更して再登場した。

 そのDSGは、ティグアンのような車重のあるモデルにも対応する新開発のもの。オイルを充填し冷却する湿式クラッチタイプで、リバースの仕組みを変更するなどして、従来の湿式6速DSGと同等の重量や小型化を実現している。

 エンジンはターボチャージャー付きの直列4気筒DOHC 2リッターで、最高出力は125kW(170PS)/4300-6000rpm、最大トルクは280Nm(28.6kgm)/1700-4200rpm。フルタイム4WD「4MOTION」によって4輪を駆動する。同時に登場したDSG搭載のベーシックグレード「ライストン」と同じスペックとなっている。

 R-Lineの特別装備は、エクステリアでは形状が異なった前後バンパー、フロントグリル、ボディー同色のサイドスカート、リアスポイラー、ホイールハウスエクステンションとスポーツサスペンション、19インチタイヤの装着。これらによってSUV車にありがちな腰高な印象を和らげている。

 また、インテリアではR-Line用のファブリックスポーツシート、アルミ調ペダルクラスター、フラットボトム形状のレザーステアリングホイールを装備する。

 R-Lineに用意されるボディーカラーは、キャンディホワイトとディープブラックパールエフェクトの2色。撮影車のカラーはキャンディホワイトとなる。価格は421万円。

どちらかというとコンパクトな印象を受けるティグアンだが、R-Lineはエクステリアパーツの装着で印象を異にしている
ノーマルとは桟の形状が違うフロントグリル。バンパーも若干形状が異なっているプロジェクタータイプのヘッドライトフォグランプもバンパーに装備される
リアはバンパー形状が標準車と異なるテールライトは電球タイプ
サイドまでまわりこんだ形状リアスポイラーもR-Lineの専用装備となるただの2.0リッターエンジンではなくターボの付いたTSIエンジンであることを主張。「4MOTION」はハルデックスカップリングを用いた4WDシステムの名称
R-Lineのバッヂはフロントフェンダーに装着されるサイドミラーにはターンシグナルも装備ボディー同色のサイドスカートによりワイド感を演出
フューエルリッドは右後部に。ドアロック連動で解錠時はワンプッシュで開くエンジンはフロントに横置き。ヘッドカバー上にはさらに樹脂製のカバーが装着される
タイヤは前後とも255/40 ZR19。10本スポークの19インチアルミホイールはR-Lineの専用装備。ボディーのホイールアーチには専用のエクステンションが装備され、全幅がノーマル比で+55mmとなる
アルミ調のペダルが目立つ運転席まわり。シートは手動タイプシートやステアリングホイールがR-Lineの装備となる「R-Line」のロゴはヘッドレストにも入る
R-Lineだけステアリングホイールの形状はフラットボトムとなる新たに装備された7速DSG。シフトレバーだけを見ればトルコン式のATと変わらない
シフトレバーのグリップに刻まれた「DSG」の文字ディーラーオプションのクラリオン製カーナビ。R-Lineはメーカー装着のカーナビ設定はなし。エアコンはオートエアコンで左右独立で温度調整可能パーキングブレーキは電子スイッチ式。カップホルダーはその横にある
運転席のパワーウインドースイッチ。電動格納ミラーのリモコンスイッチもこの場所R-Lineのファブリックスポーツシート。助手席シートの背もたれは前に倒してフラットにできるリアシートは分割可倒式。比率は左右で6:4と左側が大きくなるタイプ
天井には小物収納スペースがある連続して4つの物入れがあり、収納力は高い
ラゲッジスペースは通常この広さだが、リアシート、助手席を倒せば広大なスペースに変化するスペアタイヤを装備。トレイ下に収納される
インパネ内にはさまざまな表示が可能なディスプレイを内蔵する。平均燃費やスピードメーターのデジタル表示のほか、各種設定もここで行う

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(正田拓也)
2010年 10月 21日