レビュー

【ナビレビュー】カロッツェリア初の8V型カーナビ「楽ナビ AVIC-RL09」

スマートコマンダーで使いやすさを追求、史上最強の楽ナビ登場

カロッツェリア初の8V型モニターを採用したカーナビ「楽ナビ AVIC-RL09」

 カロッツェリアブランドでカーナビをリリースするパイオニア。“サイバーナビ”をフラグシップと位置づけ先進機能を投入、一方ボリュームゾーンには分かりやすさや使いやすさを重視した“楽ナビ”を用意。カーナビそのものにも2つのブランドが用意されているわけだ。

 そんな背景がある中、2014年秋にフルモデルチェンジを実施したのが楽ナビ(2014年モデル)だ。同社では初となる専用フィッティングにより8V型モニターを採用したモデル、200mm幅のワイド2DIN対応モデルなど、10機種を一気に投入してきた。今回は、その中から最上位モデルとなる「AVIC-RL09」のレビューをお届けしよう。

スマートループ渋滞情報やフリーワード音声検索など、サーバーデータと連携

 2014年モデルの楽ナビは大きく分けると3タイプ用意されている。上位モデルとなる“09”シリーズ、ミドルグレードの“03”〜“07”シリーズ、機能を絞ったリーズナブルな入門機となる「AVIC-MRZ02II」だ。

 09シリーズは「AVIC-RL09」「AVIC-RW09」「AVIC-RZ09」が用意されており、新アイテムとなる「スマートコマンダー」が付属しているのが大きな特長。このの3モデル、性能面での違いはなく順に8V型モニター、7V型モニター&200mmワイド2DINサイズ、7V型モニター&180mm2DINサイズを採用と、本体および画面サイズが異なるバリエーションモデルとなる。

 そのほか主なところでは、
・16GBの内蔵メモリーに地図データを収録
・CD/DVDプレイヤー内蔵
・SDメモリーカード(SDXC、〜128GB)
・USBマスストレージクラス対応(〜16GB、1A)
・Bluetooth 3.0+EDR
・iPod/iPhone接続対応
・4チューナー×4アンテナ採用の地上デジタルTVチューナー内蔵

 といった内容。加えて、オプションのデータ通信専用通信モジュール「ND-DC2」やスマホと接続することでデータ通信が可能となり、カロッツェリアならではの「スマートループ渋滞情報」によるリアルタイム渋滞情報を取得できる。

 プローブ情報の老舗だけに渋滞予測精度の高さはさすがの一言。スマートループ渋滞情報では、VICSより密な情報を得ることができるため、複数のルート選択が可能な場面では強い味方になってくれる。そのほか、天気予報や駐車場満空情報、ガソリン価格なども調べることが可能だ。そうそう、新たに「フリーワード音声検索」も搭載された。クラウドを利用するタイプで発話〜認識には5〜10秒を要するものの認識率はまずまず。入力が面倒な長い名称をもつ施設の検索時には重宝する。

 といったように、楽ナビのブランドではあるものの、そのパフォーマンスは上位モデルのサイバーナビに肉薄。マニア(!?)でも十分に満足できる内容になっている。

本体前面のモニターを開けるとCD/DVD、SDカードスロットが現れる。B-CASカードスロットにはカバーが付いた
前面にあるハードキーには突起が付けられておりブラインドタッチがしやすいように工夫されている
docomoのFOMA回線を利用するデータ通信専用通信モジュールをオプションで用意。USB端子に指しっぱなし&通信開通から3年間使い放題なので手間いらず。今回の楽ナビからPANプロファイル対応のスマートフォン経由でデータ受信が可能になった
データ通信専用通信モジュールの設定画面
音声認識用のマイクが付属する
通信を利用することでフリーワード検索が可能になる
タッチパネルでの入力が面倒な長いスポットも一発でOK。認識には5〜10秒程度の時間を要するものの認識率はまずまず
検索は通常と同じように情報を見たり、目的地に設定したりできる
こんな長い名称でも大丈夫だった
が、スポット情報が用意されていなかった。残念
通信機能を使えばスマートループの各種機能が利用できる
TVで紹介されたスポットを見つけられるテレビdeみ〜た
駐車場満空情報では満車、空車までチェックできる
空車の駐車場がひと目でわかるので便利
料金なども事前に調べることが可能だ
ガススタ価格情報では文字どおりガソリン価格を調べることができる
週間天気までを確認できるウェザーライブはスマートループメニューではなく情報メニューから
週間天気まで取得するには10秒近く必用。電波状況により若干変動がありそうなので厳密な時間ではないけれど……
天気はドライバーズビューなどに反映されるほかルート探索時画面でも見ることができる。こちらは時間ごとの天気
こちらは週間天気

これまでの不満を一掃する大画面&新アイテムの採用

ナビ&エアコンまわりが専用フィッティングでシフトまわりが純正のパネル。まったく違和感なく8V型モニターが収まっているのが分かるハズ

 さて、話を楽ナビ AVIC-RL09に戻そう。本機の注目ポイントといえば、やはり8V型モニターの採用だ。現状、8V型はもちろん9V型を装着可能としているメーカーもあって、画面の大型化はカーナビ業界のトレンドといえる流れ。同社がこの流れに乗ることで対象車種が増えたり、ユーザーがメーカーを選べるようになったりするのは歓迎だ。本機での対応車種は販売予定を含め今のところトヨタ「プリウス」や「アクア」、ホンダ「フィット」など16モデル。フィッティングが気になるところかもしれないが、試乗した日産「セレナ」では質感的にもまったく違和感のない仕上がりだった。「純正じゃないと見た目が……」なんてユーザーでも不満は出ないだろう。

 で、もう1つ特筆したいのが09シリーズのモニターには「ブリリアントフィニッシュパネル」が採用されている点だ。これまでの同社のカーナビはタッチパネルが感圧式ということもあってコントラストが低めで、最近のスマホなどを見慣れた目には若干眠い表示に感じられた。だが、このパネルではそんな印象を払拭。映像系のラインがコンポジットからコンポーネントになったことも相まって、クッキリと鮮やかな表示は地図を含めてこれまでにない美しさだ。

 タッチパネルは従来どおり感圧式のままなので爪先でのタッチ操作が可能。スマホやタブレットで主流の静電式とはフィーリングが違うものの、ドラッグやフリックによる地図スクロール操作もOKだ。操作性に関しても同社が「従来モデルの約2倍」と謳うスクロール速度は決して誇張ではなく、“ヌルサク”とまではいかないものの確かに相当にスムーズになった。各種操作に対するレスポンスも上がっており、ほとんどのユーザーはそれほどストレスを感じないハズだ。

 操作性の面ではスマートコマンダーの採用も大きなトピックと言える。その昔、同社のカーナビにはステアリングリモコンが付いていた時期があったけれど、それの発展版となるのがコレだ。平たくいってしまえばBMWやマツダ車に採用されているコマンダーの汎用版といったアイテムで、メニューなどの呼び出しが可能な4つのボタンにジョイスティック、ロータリーボリュームが付いている。ダイヤルでは地図スケールの拡大/縮小またはボリュームの上/下、ジョイスティックは地図のスクロール用、そしてジョイスティックを押すことで専用メニューに用意された3つのコマンドの実行が可能だ。

新たに用意されたスマートコマンダー。セレナへの装着には専用オプションのスマートコマンダーホルダーを利用。ナビ本体との通信には赤外線を使っている

 ただ、メニューを呼び出すことはできるもののコマンドを選ぶことはできないし、文字パレット表示時にジョイスティックとして使うこともできず、たいていの操作にはタッチパネルを併用する必要がある。……なんて、ネガな面を先に書いてしまったけれども、使ってみると実は結構便利なことに気がつく。特にボタンを押した際に表示される専用メニュー「ダイレクトメニュー」が、「ルート案内中の現在地/任意の地点」「ルート非案内時の現在地/任意の地点」と4パターン用意されており、それぞれ3タイプの異なる操作ができるようになっているのがポイント。これにより「自宅に帰る」や「ルート再探索」といったよく使う操作がほぼワンタッチで行えるのだ。使用頻度が高い地図の縮尺切り替えや地図スクロール時に画面に触る必要がないのも嬉しい。「現在地」「AV」のメニューボタンに加え、任意の機能が割り当てられるダイレクトキーが2つ用意されているのもありがたい。

 先代モデルで導入されたジェスチャーも残っているけれど、こちらはランチャーメニューの表示専用となった。画面に手を近づけることで、専用の「お出かけランチャー」が表示されるのだ。コマンダーとランチャーの組み合わせによりタッチパネルを触る頻度が下がり、さらにレスポンスもよくなった新しい楽ナビの使い勝手はかなりイイ感じ、なのだ。

スマートコマンダーの中央ボタンを押した際には専用メニューを表示。ルート案内中の現在地/任意の地点、ルート非案内時の現在地/任意の地点と状況に応じた4パターンが用意されている
下部の「1」「2」と書かれたボタンはカスタムダイレクトキー。メニューの中から好みのコマンドを割り振ることができる
カスタムダイレクトキーのメニューは豊富に用意されている
エアージェスチャーはランチャーの表示用となった。基本設定で使用、未使用なども選択可。ちなみに今回のレビューでは未使用だ
お出かけランチャーを使うと画面上のメニューが減ってスッキリした地図に
オプションのステアリングリモコンケーブルを使えば純正ステアリングのボタンを利用することもできる。8V型車種専用取り付けキットの多くにはこのケーブルが付属している
サンバイザーに取り付けたユニットに案内を表示するAR HUDユニット(オプション)にも対応
AR HUDユニットの表示

レスポンスアップで魅力が増したナビ機能

 メインのナビ機能に関していえば先代モデルをほぼ踏襲した内容だ。

 まず、地図表示。普通の2D表示のほかに3Dタイプの「スカイビュー」、ドライバー目線の「ドライバーズビュー」、2画面で異なる縮尺や視点の地図表示が可能な「ツインビュー」、音楽や映像と地図を同時表示する「AVサイドビュー」など豊富なモードを用意。通信により天気を取得して画面上に反映する、なんてことも可能だ。また、「文字拡大モード」「道路重視モード」と、2つのカスタマイズモードも用意されている。これら地図の切り替えはひとつの画面にわかりやすくまとめられており、いつでもカンタンに変更・選択できるようになっている。

 検索機能は約3930万件のデータを収録する住所、約3050万件のデータを収録する電話番号を筆頭に名称、周辺、ジャンルといったモードが用意されている。また、前述したフリーワード音声検索や自分で任意の文字を入力するフリーワード検索では、単語や地名、キーワードなど曖昧な内容を組み合わせて検索できるので便利だ。もちろん、従来からある一つのキーワードで検索し、数ある候補の中からジャンルやエリアで絞り込んでいくこともできる。ある程度、検索するスポットの詳細が分かっていれば、こちらの方がスピーディだ。そのほか、カーナビらしい機能と言えるのが営業時間考慮検索。ガソリンスタンドやコンビニ、ATM、ファミリーレストランを検索すると、営業時間内と時間外の施設を異なるアイコンで表示してくれる。

 ルート探索は「推奨/有料標準」をベースに「推奨2/有料標準」「推奨/有料回避」「推奨2/有料回避」「エコ優先/有料標準」「幹線優先/有料標準」の合計6パターンが用意されている。これらは「距離」「所要時間」「料金」「推定燃料費」「推定CO2排出量」と5つのパラメータの優先順位が異なったもので、探索画面の「6ルート地図」や「6ルートリスト」で確認することができる。と、内容そのものは従来と変わっていないのだけれど、探索に要する時間はだいぶ短縮されたように感じられた。特に1ルートだけならほぼ待たされる感覚はなく、とてもスムーズ。さすがに6ルート探索するとかなり時間が掛かるものの、ベースの推奨/有料標準を利用するならその終了を待つ必要はなく、「案内開始」ボタンを押せばすぐにルート案内を開始することが可能だ。

もっとも基本と言える100mスケール。破線がスマートループ渋滞情報だ
全国1333都市では10m、25m、50mの各スケールは家形や道幅なども確認できる詳細市街地図になる
200mスケール
500mスケール
1kmスケール
2kmスケール
5kmスケール
10kmスケール
20kmスケール
50kmスケール
100kmスケール
200kmスケール
500kmスケール
地図の切り替えは画面左端中央のビューボタンで表示されるメニューで行える
いわゆる3Dタイプの表示となるスカイビュー。ランドマークタワーなど建物もリアルに再現される
ドライバーズビュー。右画面の縮尺は自由に変更可能だ
左右で異なる地図表示が可能なツインビュー。詳細&広域、3D&2D、ヘディングアップ&ノースアップなど自由に組み合わせることが可能だ
AV画面と地図の2画面表示となるAVサイドビュー
文字拡大表示
渋滞表示アリだとちょっとごちゃごちゃした感じ
道路重視表示
渋滞表示も見やすい
画面下のハードキーやスマートコマンダーのメニュー機を押して表示されるメニュー。ナビとAVのメニューは画面端のボタンで切り替えられる
画面下中央の情報タブで表示されるメニュー
渋滞情報のメニュー
ウェザーライブの設定はここから
エコステータスではeスタート率などエコ運転の履歴を見ることができる
システム情報のメニュー
バージョン情報では地図やHUDのプログラムバージョンなどがチェックできる
マップクリップでは現在地の2次元バーコード(QRコード)を表示できる。行きたい場所やクルマの場所を読み込んでおけばスマホなどでカンタンに目的地をセットできる
ETC利用履歴からは文字通りETCの利用履歴をチェック可能
設定・編集メニュー
スマートループ設定では情報取得頻度などの設定が可能
機能設定メニューからはナビ関連の細かなセッティングができる
ルート探索で燃費表示をしたりエコ機能を使ったりするなら燃費設定が必要
車両サイズを入力しておくことで利用可能な駐車場をピックアップすることが可能になる
調整・補正メニューには別道路切替を用意。一般道と高速道路が上下に並行している場所で自車位置が違う場合などに利用できるが、自車位置精度の高さ故に今回はまったく出番がなかった
システム設定のメニュー画面
イルミネーションカラーも自由に変更することができる
名称検索。最近探したスポットなら全部入力しなくても候補から選べるのが便利
恒例の羽田空港チェックから
「はねだくうこう」だけだと施設までズラズラと出てきてしまう
絞り込みを行うには入力画面に戻る必要があるのはちょっと面倒。車・交通で絞り込むと……
ちゃんと羽田空港を探し出すことができた
ただ、そのままだと施設の場所になってしまう。クルマで行くのなら目的地は駐車場だ
周辺施設をジャンルから探してみる
駐車場を選択
ちゃんとP1〜P4を探し出すことができた
詳細情報もチェックできる。ここには駐車場マップも用意されていることが分かる
最後に目的地に設定すればキチンと入口まで案内してくれる
ルート探索を兼ねてもう1個所チェックしてみる。目的地は世界遺産に登録されたあの施設
問題なくさっくり探し出せた
目的地はこちら
「ここへ行く」を押せばルート探索が始まる
1本目のルートはすぐに探索が終わった。ただし、6ルートすべての探索には若干時間が掛かる
1本目の推奨/有料標準ルートの詳細。速い、安い、エコ、短距離のアイコンがあるので、いちいちすべてのルートを確認しなくてもカンタンにベストルートを見つけることが可能だ
2本目はほぼ全行程高速を使うルート。ラクではありそう
3本目は有料回避で一般道のみ。エコではあるようだけどさすがにキツそう
4本目も有料回避ルート。3本目より若干遠回りだ
5本目は1本目とまったく同じルート
6本目も1本目と同じ。これが今回オススメされたルートってことになる
もう1か所。今度は昨年開通した圏央道の神奈川区間を使う目的地を選んでみた
1本目は圏央道の開通区間をフルに使うルート。早く着きたい人向けだ
2本目は富士山西側を通る大回りルート。実用的には?が付くけど観光にはイイかも
3本目は一般道のみ。実際に走るとなると所要時間的に厳しそう
4本目は山中湖、河口湖を巡るルート。これも時間的にキツいが観光ならアリ?
5本目は一般道を併用するルート。アイコンが3つ付いてオススメっぽいが実際走るとなると一般道部分が混雑しそうだ
1本目と同じルート
一覧表示にも対応する
住所検索の例。インプレスもピンポイント
ジャンル検索はやりたいこと、ジャンルから探すの2種類を用意
食べるは飲食店一覧と言った感じ
詳細情報のチェックもできる
買う、の検索結果。これだとあまりにも決め手がなくてちょっと実用的とはいえない感じ
遊ぶ、は特に目的が決まっていない場合の目的地探しには便利そうな印象
ジャンルから探す、は自分でジャンルを指定する
ATMやガソリンスタンドでは営業時間を考慮してくれるのが便利。ランドマークに横線が入っている施設が営業時間外だ
コンビニでは扱っている商品やATMの有無までわかる。地味に便利
過去に行った回数が多い場所を順にリストアップしてくれるよく行くランキングも。データがたまっていけば便利そうだ
キーワードからジャンルを探すこともできる

安心のルート案内と、やっぱり圧巻の自車位置精度

 ルート案内に関しても先代モデル譲り。サイバーナビにも採用されているオートアングルチェンジやドライバーズビュー、それに交差点拡大図、アローガイドが用意される。一般道では方面看板やレーンガイドも豊富に用意されており、またルート案内の如何に関わらず表示されるため、慣れない道路でもスムーズにドライブすることが可能だ。

 カロッツェリアナビといえば一番に思い浮かぶのが自車位置精度の高さ。先代モデルでは時間の都合でほかの場所でのチェックとなったけれど、今回はいつものコースで確かめることができた。結果からいえば、完璧! 高速道路と一般道が上下に並んでいる場所や、GPSの電波を受信することができない地下駐車場など、少しも迷いなく正しい場所を示してくれた。一般道のアンダーパスと側道もキチンと判断してくれるし、ルートを間違った際のリルートもほぼ一瞬なのだから、もはや文句の付けようがない。

 上位モデルとなる09シリーズは最大3年間、無料で地図更新が可能となっている。更新は通信モジュールのほか、パソコンとSDメモリーカードを使っても行えるようになっている。道路データは毎月、地点データは年10回更新されるため、常に新しい情報や道路を使ったルート探索、ルート案内が受けられるのは嬉しいポイントだ。

方面案内看板はルート案内時以外でも表示される
ルート案内中のレーンガイドは推奨走行レーンを色分けして表示
方面案内看板とレーンガイドの組み合わせ
ドライバーズビューでは曲がる交差点に近づくにつれて上空からの視点に変化していくオートアングルチェンジで案内。曲がるポイントを間違えにくくわかりやすい案内だ
住宅地に多い細街路でもオートアングルチェンジで不安を感じずに走ることができる
収録個所は多くないがイラストによる拡大図も。これはバツグンに分かりやすい
ドライバーズビューではランドマーク的な建物などをリアルに再現している
ルート案内中は渋滞情報を活かして時間を短縮できるルートを常にチェック。早く着けるルートを見つけると画面上で教えてくれる
高速道路ではハイウェイモードによる案内も。IC(インターチェンジ)やSA(サービスエリア)までの距離や到着予想時刻などのほか、施設情報も収録されている
PAやSAには施設の地図も用意されている
高速道路にもレーンガイドが用意される
さらに分岐に近づけばデフォルメイラストによる案内も。
出口も同様の表示で分かりやすい
一般道と高速が上下に並行しているシチュエーション。現在は高架下の一般道を走行している
高速入口から高速に向かって側道のスロープを登りはじめるとすぐさまリルート
あっという間に新しいルートでの案内をスタートした。文句ナシの精度だ
今度は逆に高速から一般道の検証
右画面は高速道路走行中だが左画面のドライバーズビューでは出口に向かうスロープを走行していることが分かる
その案内も一般道に切り替わった。こちらも文句ナシ
GPSの電波を受けることができない地下駐車場。周囲の道路にマッチングしてしまうこともなく出口位置も完璧だった

ついにタイムアライメント機能を搭載!

 新しい楽ナビはAV能力もサイバーナビ並みに充実したものとなった。新たに新設計のDSPを搭載することでタイムアライメント機能を実装。グラフィックイコライザーも7バンドから13バンドへとほぼ倍増することで、より各ユーザーの好みに合わせたセッティングが可能になった。ただ、設定があまり複雑になってしまうと、細かなセッティングに興味がないユーザーには「使い切れない」なんてことも考えられる。そのために用意されたのが「簡単ベース設定」だ。「迫力アップ」「音声くっきり」など用意された5つのシチュエーションから選ぶだけでカンタンに音場が変えられる。

 ソース対応力は従来どおり。4チューナー×4アンテナのフルセグ地デジを筆頭にDVDビデオ/CD再生、USBメモリやSDカードを使った音楽や映像の再生、Bluetoothによる音楽再生が可能。また、音楽CDを再生することでMP3形式でSDカードへの録音が可能な「ミュージックサーバー」機能も搭載。入力端子としてAUX端子に加えHDMI端子まで用意されているほか、オプション設定されているケーブルが必要となるもののiPhone接続にも対応している。

豊富なソースに対応。音楽CDをSDに録音する機能やHDMI入力端子を装備擦るのは09はシリーズのみ
地デジはもちろんフルセグ対応。データ放送にも対応している
難しいセッティングをせずに音楽を楽しめるカンタンベース設定を新たに採用
5つのプリセットから好みのセッティングを選ぶことが可能
さらに細かく調整したい場合は詳細設定画面から行える。調整項目は豊富に用意されている
タイムアライメントも採用された。コダワリ派には嬉しい機能だ
グラフィックイコライザーも13バンドと大幅増
好みの音場が楽しめるVSC(バーチャルサウンドクリエーター)も用意されている

もはやスタンダードとは呼べない史上最強の楽ナビ

 もともとは上位機種サイバーナビに対してスタンダードモデルの位置づけだった楽ナビ。だが、年々機能アップが行われ、ほぼ「できないことはない」ぐらいの高機能モデルとなった。

 ただ、高機能になったことによる弊害、つまりレスポンスのわるさが弱点でもあった。だが、今回の2014年モデルでは、それがかなり払拭されたといえる。今までなら使っていて「ん〜、遅い〜」とストレスを感じる場面があったけれど、今回はそれがほとんどなかったのだ。もう1つ、ずっと同社ナビが抱えてきた感圧式パネル故のコントラストの低さも、今回のブリリアントフィニッシュパネルにより解決。これらの点においてはサイバーナビを完全に上回ったといってよい。

 先代モデルのレビューで「魅力を感じない」と書いたエアージェスチャーは、新たにスマートコマンダーに置き換えられた。こちらは「メニュー選択などにも使えれば」と思う面もあるものの、現状でも十分に使えるアイテムになっている。

 と、まさにブラッシュアップが行われた今回の新しい楽ナビ。間違いなく“買い”の1台と言える。

「でも、AVIC-RL09はちょっと高いし……」ってことならミドルグレードで8V型モニター採用の「AVIC-RL05」がある。地デジがワンセグのみだったり、スマートコマンダーがオプションだったり、またフリーワード音声検索非対応だったりと、一部の機能が削られているものの、モニターはAVIC-RL09同様ブリリアントフィニッシュパネルを採用。お手頃価格で大画面のナビが楽しめる。

安田 剛

デジモノ好きのいわゆるカメライター。初めてカーナビを購入したのは学生時代で、まだ経路探索など影もカタチもなかった時代。その後、自動車専門誌での下積みを経てフリーランスに。以降、雑誌やカーナビ専門誌の編集や撮影を手がける。一方でカーナビはノートPC+外付けGPS、携帯ゲーム機、スマホ、怪しいAndroid機など、数多くのプラットフォームを渡り歩きつつ理想のモデルを探索中。