これぞアメリカのレースパドックの光景!?

 ラグナセカにEVレースの取材に行ったものの、EV以外のクルマにも目がいくのは仕方ない? これまでもアメリカでレースを観たことはありましたが、インディやナスカ―、アメリカン・ルマンシリーズにF1と、どれも本格的なものばかり。今回はローカルイベントであり、そこでは一般の走行会も開催されていましたから、ごく日常的なサーキットの光景を見ることができたのではないかな、と思うわけです。

 そんな中でも……どうにも気になったのが、自走しないクルマを運ぶローダーと、それを引っ張るピックアップトラックやSUV。今回は私が目についたそれらを、気付けば沢山撮影していたので、ご紹介させていただきます。

 ちなみに私も、草レースをしていた頃は自分のマシンを、中古で購入したいすゞのエルフに載せてサーキットや自宅、工場などに通っていました。レースをやっていた頃はサーキット走行はもちろん、自分の大切なマシンを載せて高速道路を走ったりするのも楽しかったものです。

 アメリカでもピックアップトラックがマシンを引っ張ってハイウエイをのんびりと走る様子をしばしば見かけることがあります。アメリカでは船だって運んでしまう。クルマが趣味(レジャー)を支えるものであり、しかも移動すらも楽しませてくれているような気がするアメリカ……。

 ちなみにかの有名なラグナセカをどんなクルマたちが走っていたかは、また今度ご紹介させてください。

フルサイズのピックアップトラック、シボレー「アバランチ」シボレー「ロードトレック210」はキャンピングカーみたい。クルマを運び、休憩もキャンピングカーの中でできる。実に便利
シボレー「サバーバン」トヨタ「タンドラ」。やっぱり大きい! タンドラはピックアップトラックですが、このクルマは荷台にハードトップをかぶせています
ダッジ「ラム」がポルシェを載せている、と思ったら……まだもう1台積んできているかもしれない。凄い、2台も載せて走れるんだ……
どこぞのチームはさすがに本格的です。しかしこれもピックアップでけん引するのだと感心
フォード「F250」夕方のパドックです。翌日のロータス・エリーゼ・カップに備えて練習にやって来ていた2台。こうやって自分のマシンを運んでサーキット通いするエリーゼ・オーナー。なんか男の趣味の醍醐味を感じましたヴァイパーを載せているのでしょうね。トラックと後ろのローダーがコーディネイトされていてオシャレ
最も洒落ていたのはコチラでしたタイヤを前方に搭載してクルマを積む発想は、日本でもずっと前から採用している。けれど、日本はいわゆるトラックで運ぶほうが一般的です
ヴァイパーが自分で使うタイヤなどをけん引してサーキットにやって来ていました。日本でもこういうタイプを使えば、ロードスターのサーキット走行も1~2人で行けそう?
これはもうプロの領域ですね。ロータス・エリーゼ・カップが横浜ゴムのワンメイクだったため、やって来ていたタイヤサービスのトラック翌日も走行する場合は、載せてきた車輌をパドックに置いて、牽引車で帰る……の様子です

飯田裕子のCar Life Diary バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/cld/

(飯田裕子 )
2012年 7月 12日