日本の越えられない壁?
オートスポーツ・インターナショナルショーに展示されたロータス「タイプ125」。一般ドライバーが購入できるサーキット専用の単座車両 |
寒波と長い闇の時間が続く冬が終わり、F1のテストがはじまり、モータースポーツ界に希望と活気の時期がやってきた。
今年のF1の動向を占うには、最終テストのあたりまで待ちたいと思う。というのも、Fダクト、マルチデッカー用の穴開きディフューザーの禁止などさまざまな規制ができたことで、新たな対応策がまだ試されているからだ。
一方、筆者は2010年末から2011年初にかけて、オフシーズンの間に3回、イギリスに行った。そこでは、F1とモータースポーツやクルマ全般の未来に関わること、モータースポーツ界の底力の強さを見聞きした。今回は、こうしたことを中心にお伝えしたい。
■2013年F1規定の可能性と限界
1月には、バーミンガムでMIA(英国モータースポーツ産業会)主催の、「ヨーロッパ・グリーナー・レーシング・カンファレンス」が開催された。これは、より環境によい技術をモータースポーツに導入することを促進する会議で、イギリスを中心、ヨーロッパ、アメリカからも参加者があった。日本からは、自動車メーカー1社と筆者のみだった。
この会議は毎年開催され、今年で5年目となる。アメリカのSAE(米国自動車術者学会)では、1994年からモータースポーツ技術に関する専門部会であるMSECを2年に1度開催し、2000年頃から「グリーンモータースポーツ」という概念が出始めていた。そして、21世紀に入ると、グリーンモータースポーツは、MSECにおいて主要な議題のひとつになっていた。
しかし、SAEのMSECは、財政難から2008年を最後に中断してしまった。今回のヨーロッパ・グリーナー・モータースポーツ・カンファレンスは、SAE-MSECのグリーンモータースポーツパネルの参加メンバーもかなり参加していた。
会場には、環境対策技術を盛り込んだモータースポーツとその車両なども展示されていた。イギリスではTTレースクラスのオートバイを電動化したものによるロードレースが始まっていて、コヴェントリー大学の学生が研究とレース活動のために造った車両が展示されていた。
EVカップ用レース車のひとつ | コベントリー大学の学生が製作したレース用の電動オートバイ |
また、フライホイール式KERSで先鞭をつけて、その技術をリードしているフライブリッドや、小型高性能モーターで世界トップの性能を誇るイギリスのEVOエレクトリックも出展していた。
このほか、学生向けの電動車両製作競技や、今年から始まる電動車両によるレース「EVカップ」がブースを設けていた。EVカップは、すくなくとも3つのカテゴリーに分かれている。カテゴリーごとに特徴があり、それぞれ目指す技術目標も異なっている。こうすることで、現状の電気自動車に近い技術から、大幅に先を目指した技術まで、それぞれ開発ができるようにしているのだ。
カンファレンスでは朝から夕方まで、途中数回のブレイクをはさんで活発な発表とディスカッションが行われた。ディスカッションには、マクラーレンのエンジニアリングディレクターのパディ・ロウや、メルセデスGPのCEOのニック・フライ、プロドライブ会長のデビッド・リチャーズらも出席していた。そのなかで、2013年からのF1規定が話題にのぼった。
2013年のF1規定は2010年にFIAが採択して発表したが、これをおおまかに記すと、1.6リッター4気筒のガソリン直噴エンジンで、最高回転数は1万2000rpm。エネルギー回生システムをより強化する。出力は、現在の2.4リッター自然吸気V8と同等にするというもの。
ロウとフライは、こうしたF1取り組みは、いくらかは市販車の環境対策技術の発展に貢献するという見解を示した。たしかに電池式KERSは、電池の技術を高める可能性はある。実際、2009年のマクラレーン・メルセデスが、A123による高効率なナノリン酸リチウムイオン蓄電池を採用。この技術は市販車のメルセデスのハイブリッドにも応用された。また、直噴ガソリンエンジン技術も、より高める余地があるかもしれないという声もあった。
だが、一方で、こうしたFIAの2013年への動きに否定的な声もあった。アウディモータースポーツのエンジニアと出席したロバート・ボッシュのエンジニアからは、「何をいまさら」と率直に発言した。
直噴ディーゼルターボエンジンを搭載したアウディのル・マンカー「R15 TDI」 |
ロバート・ボッシュは、ドイツの電装関連の老舗メーカーである。同社は、アウディのディーゼルターボエンジン車によるル・マン制覇にも、燃料噴射装置や電装系の開発で重要な役割を果たしてきている。
件のエンジニアによると、FIAがF1への直噴エンジン導入を検討したのはこれが初めてではなく、1990年代の終わりにFIAから打診があったという。そこで、ロバート・ボッシュでは、直噴ガソリンエンジン用の燃料噴射装置の研究に入り、アウディのル・マンカー用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置の開発と並行して行うことになった。
ところが、いつのまにかFIAでは直噴エンジンの話は立ち消えになっていた。一方、ロバート・ボッシュではより高性能なシリンダー内部燃料噴射装置が、アウディのル・マンカー用ディーゼルエンジンの開発のなかで完成されていた。そこへきてふたたび2013年からF1でガソリン直噴と言われても、ロバート・ボッシュにとってはすでに開発が終わったものでしかなく、新たな開発の場という魅力はないという。
KERSについても、意見が出てきた。それは、2008年のSAE MSECでフライブリッドがすでに発表していたものが、今回はウィリアムズF1のKERS開発企業であるウィリアムズ・ハイブリッド・パワー(WHP)とポルシェのエンジニアたちから追認された形となった。
ポルシェはニュルブルクリンク24時間にWHP製のフライホイール式KERSを搭載した911 GT3 R ハイブリッドを走らせた。この方式は、フライブリッドの第2世代モデルと同様に、ブレーキング時に発電した電気エネルギーを、フライホイールの回転運動として蓄え、加速時にフライホールが起こす電力でモーターを回してパワーアシストにするというもの。
ポルシェが電池式ではなくフライホイール式にした理由は、電池は瞬時に大きなパワーのやりとりができず、加速時にラグが生じるという理由だった。フライブリッドの創設メンバーで役員でもあるダグ・クロスも、会場でポルシェの発言の正しさを認めていた。
そして現状の技術では、電池方式ではいかに効率がよいものでも、充電した電力のうち20%はとりだせないままに終わることを再度話してくれた。つまり、20%のエネルギーは回生できずにロスなるということである。そのため、フライブリッドは昨年、マニエッティ・マレリと共同で、フライホイールに蓄えたエネルギーで電力をやりとりする方式を開発したのだという。
ポルシェ 911 GT3 R ハイブリッド(2010年のジュネーブショーで撮影)。ドライバーの脇にフライホイールのハウジングが見える | 911 GT3 R ハイブリッドのKERS。モーターアシストは前輪のみ |
今年からF1はKERSを再導入するが、現状のエネルギーのやりとりではさほど気にならないラグや効率の問題が、2013年からKERSの性能をより高めると、はっきりと出てくる可能性が高いという。だがこれは、電池式にせよフライホイール式にせよ、新たな技術を開発するチャンスにつながるという点では、WHP、フライブリッド、前出のフライやロウも同じ意見であった。
しかし、KERSの高性能化についてのレギュレーション整備は、難しさも含んでいる。というのも、そこにはパラドックスが生まれる可能性が高いからだ。新たな技術開発ができるように考えると、できる限りレギュレーションは緩くしたい。反面、競技としてはレギュレーションを緩くしてマシンの性能差を拡大することに難色が起きる。とくに、ドライバーの技量を競うことを原点に考案されたF1を含むフォーミュラには、どこまでそれを導入して、どこまで自由度をあたえるかという難しさが出てくる。
近未来の市販車技術向上のために、と始まったル・マン24時間は、技術革新に寛容な態度をとってきたが、それでもKERSには慎重だった。今年はKERSについてだいぶ寛容になってきた。が、まだまだ制約が多いという。
大部分のツーリングカーやGTレースでは、KERS付きの911 GT3 R ハイブリッドはほとんど閉め出されたままである。「我々はレースをこわすつもりはない。ただ開発の場としたい。だから、リザルト外でもよいのに、まったく参戦させてもらいえないのが現状だ」と、ポルシェのエンジニアはその不満をのべた。
これは、レースを統括する側が、新たな技術に無知なことが大きなネックとなっていることをうかがわせる。昨年のF1でのKERS使用禁止協定も似たようなものだった。批判的な声のなかには、新技術に対して無知なものも多かった。「オレたちエンジン屋の仕事じゃないからだよ!」と感情的にいう技術責任者もいた。だが、そもそもKERSは内燃機関とは別次元の技術であり、こうした新技術を自動車の動力として導入するためのものだったはずなのだが……。
2013年の規定は、今後早急に詳細が固められるだろう。だが、そこで大切なのは、今までの自動車技術を超えた、新たな技術界からの知識や考え方をより積極的に採り入れる必要があるだろう。また、F1の場合、ドライバーが競うことの素晴らしさを追求して開発はル・マンなどに任せるか、それとも「走る実験室」を追求して速いマシンに乗るものが圧倒的な優位を得る形式を続けるのか、国際化するなかで、もういちどしっかりと方向性を確認すべき時にきているようである。
■懐が深いイギリス・モータースポーツ界の底力
ヨーロッパ・グリーナー・レーシング・カンファレンスの後は、毎年恒例となっている「オートスポーツ・インターナショナルショー」が開催された。これは、イギリスのモータースポーツ専門誌「オートスポーツ」が中心となって開催しているモータースポーツショーである。
会場には、モータースポーツに関するありとあらゆる展示がされていた。F1に関しては、F1専門誌「F1 Racing」が、昨年の全チームの車両を実車(一部ショーカー)で展示していた。マクラーレンは、最新のロードカー「MP4-12C」の展示と合わせて、歴代のF1やカンナムカーにル・マンに優勝した「F1 GTR」も展示していた。
グループ・ロータスは、昨年のルノーのマシンを使って、今年の黒と金のロータス・ルノーのカラーリングを展示。その脇には、グリーンと黄色のインディカー、GP2、GP3とともに、最新のフォーミュラ型単座車両の「タイプ125」も展示されていた。
マクラーレンM7C(手前)とM23(奥) | マクラーレン「MP4-12C」のベアシャシー |
2010年のルノーのマシンに、2011年のロータス・ルノーのカラーリングを施したマシン | 2010年に佐藤琢磨が駆ったインディカー |
一方、ロータスの創業家のチャップマン家が運営するクラシック・チーム・ロータスは、マリオ・アンドレッティが1978年にチャンピオンを獲得した「タイプ79」、アイルトン・セナが1985年のポルトガルGPでF1初優勝したときの「タイプ97T」そのものなどを展示。また、2010年と2011年始に他界した2人の元チームマネージャーの記念モニュメントも置かれていた。
ロータスは今年のF1に2チーム存在することになり、その名称をめぐって係争中である。クラシック・チーム・ロータスの展示に集まったファンたちは、かつてのチーム・ロータスの関係者や長年のファンが多かった。その人達からは、現代の2つのロータスチームついて、「どちらも本物ではない」という声が多かった。伝統は、かつてのマシンを管理しているチャップマン家にこそあるというのだ。
歴史と伝統と言う点では、驚かされることばかりである。たとえば、カーケア用品メーカーの展示に、1966~1967年の「BRM P83」(H型16気筒エンジン搭載)がポンと置かれていたり、ジャガーの展示に1988年のル・マンウィナーと同型の「XJR9」がいたり、さまざまなカテゴリーから歴代車が多数展示されていた。
クラシック・チーム・ロータスのタイプ79 | クラシック・チーム・ロータスのタイプ97T |
BRMのH型16気筒エンジンを搭載したF1マシン | ジャガーXJR9 |
ブラッドハウンドSSC |
しかし懐古趣味だけの展示会ではない。イギリスの多数の大学が展示ブースを作って、モータースポーツ技術教育プログラムについて積極的な展開をしていた。イギリスの次の速度記録挑戦車「ブラッドハウンドSSC」は、その実物大の展示車両を出していた。
2011年に時速1000マイル突破を目指すこのプロジェクトでは、テスト走行から実際の記録挑戦まで、走行データをイギリスの学校にリアルタイムで配信し、子供たちに科学、技術、チャレンジすることへの興味と意欲を持たせようとしている。これはF1や他のモータースポーツではまだできていないことである。
展示車両は多岐にわたり、速度記録挑戦車からF1、F2、GP2、GP3、スポーツカーからツーリングカー、ラリーカー、レーシングカートまでさまざまだ。アメリカのドラッグレーサーやミジェットやスプリントカーもある。ファンも、歴史、時代、カテゴリーを超えて、偏見もなく楽しんでいる。
大手通販会社2社がウェアやヘルメットなどを展示し、即売していた。車両運搬用トランスポーターやモーターホームも展示されていた。各種部品や工具も、キットで販売されるレーシングカーもあった。各サーキットも、ブースを設けて、走行ライセンスや、ドライビングスクールなどの案内を積極的に行っていた。チームウェアに入れる刺繍を専門に行う会社の展示もあった。ファンが走りたいと思えば、すべてが揃う展示だった。モータースポーツの活性化と底辺拡充という言葉がよく聞かれるが、こうした展示の拡充ぶりが活性化と底辺拡充の車輪の両輪の関係になっていることをうかがわせる。
ドラッグレース用ファニーカー | オートスポーツショー会場内の、通信販売会社のブース | オートスポーツショー会場に展示された、車両運搬トレーラー |
このショーでは最初の2日間だけ、モータースポーツ産業のトレードショーになっている。そこには、さらに専門的な技術を持つ企業の展示があった。それらは、イギリスにとどまらず、ヨーロッパ各国や、アメリカなどからも出展していた。日本からは、工作機械メーカーやホイールメーカーなどが大きな出展をしていた。
スウェーデンの織物会社は、カーボンファイバーをベースとした織物を出品。それは、レッドブルなど、昨年のF1に多く見られた素材だった。アメリカの電池メーカーは各種のリチウムイオン電池を展示し、その1つはF1用だった。ここに集まれば、レースに必要なものが世界中から集まってしまう。
こうした状況をより活性化するように、MIAとともにUKTI(英国政府、対英貿易総省)が、大きな商談ブースを設けるなど積極的に動いていた。そして、商談にはイギリス、ヨーロッパのみならず、南北アメリカ大陸、マレーシアなどのアジア地域からも訪れていた。
このショー会場における日本は取り残された感じだった。おりしもイギリスでは、日本車が大人気だ。とくにパフォーマンス系の車は人気があり、そのチューニングパーツなども売れるチャンスなのだが、今回の展示ではスモウパワーなど現地企業に差をつけられていた。東京オートサロンと同じ日の開催だったという問題もあったが、イギリス経済がどん底から立ち直ってきたように、日本はもっと外に目を向けた方が生き残れるのではないか?そんな声が会場のイギリス人から聞かれた。
■越えられない壁なのか?
イギリスはモータースポーツと自動車産業を含めた関連産業について、きわめて積極的だ。それは政府もしっかりとバックアップして、産業界をより支援している。また、新たな環境技術開発には、支援金も積極的に交付している。
日本はどうだろうか? ある役所の方にお会いしたが、その人は産業の活性化を力説されていた。しかし、現実的な話になると、「それは民間がやらないと」ということであった。日英の差の大きさを痛感した。MIAはさらに英国政府とのパイプを強め、F1で開発された技術が防衛産業に導入される動きもしている。1月にはBBCのニュースでイギリス軍の兵士用新型防弾装備が紹介され、その技術はF1のモノコック開発の副産物とされていた。
イギリスでの日程の最後に、ブルックランズサーキットにも行ってみた。1907年にロンドン南西部にオープンしたこのサーキットは、第2次大戦前によって閉鎖されるまで、イギリスのモータースポーツの中心地だった。ホテルオークラや川奈ゴルフコースなどで知られる大倉喜七郎男爵が留学中、1907年のレースに参戦して2位になったコースでもある。現在は博物館となり、コースの一部が残されている。敷地内には、サーキットが運営されていた時代からのガレージなどが残されている。そのなかには、往年の名車や、昔のガレージ風景もディスプレイされている。
ブルックランズサーキットの、サー・マルコム・キャンベルのガレージ。サー・マルコム・キャンベルは、数々の速度記録を樹立したレーサー | ブルックランズサーキットに残る昔のガレージ |
現在のF1チームがオクスフォードシャー付近に多くなり、その周辺に関連産業が増えているが、1960年代まではロンドン南西部のサリー付近がF1チームやレース産業の中心地だった。これは、ブルックランズを中心にモータースポーツ産業が盛んだったことを示している。マクラーレンがウォキングにいるのもこうした名残である。
日本がモータースポーツに本格的に参画した歴史は、イギリス、ヨーロッパ、アメリカの半分くらいしかない。だからこそ、F1はブームとして扱われてしまったのかもしれない。
ホンダエンジンが16戦15勝した1988年、イタリアの風刺漫画にこんなものがあった。本田宗一郎さんが乳児の絵になっていて、それを見ているエンツォ・フェラーリがこう言っていた。「オマエがおしめをしているときから、こっちはレースで走っているんだ」。
これに対して、当時筆者は充分な反論を持ち、すくなくとも直接対話したイタリアのレーファンには、「つぎはがんばってホンダを買うよ!」と笑顔で言わせてきた。だが、厳然たる歴史と伝統の差も感じていたし、それには敬意もはらってきた。
このイタリアの風刺漫画から20年あまりがすぎ、それ以前の先人たちによる歴史も合わせば、今の日本のモータースポーツと自動車関連産業は、豊かな歴史ができあがってきている時期である。
だが、現状は? F1での日本の期待は小林可夢偉1人にかかっている状態だ。インディカーも佐藤琢磨1人である。せっかくできてきた豊かな歴史を継続するためにも、ひとえにこの2人の活躍に期待するだけである。
彼らがより楽に戦える条件を得るには、支援が必要である。スポンサーがつくためには、モータースポーツがたんなるブームのものではなく、根強い人気のあるものであることを示す必要もあるだろう。官にはあまり期待できない以上、民が頑張るしかないだろう(民ですら厳しい状況もあるのだが)。はるか先を行くイギリスに追いつくことは簡単ではないが、イギリスはきっとよいモデルとなり、そこから学びとれることも多いと思う。
イギリスのように幅広いモータースポーツに垣根や偏見なく興味を持っていただき、F1だけでなく、インディも、国内レースにも、より多くの皆さんの注目が集まるように、できる限り支援をしたいと思っている。
■URL
FIA(英文)
http://www.fia.com/
The Official Formula 1 Website(F1公式サイト、英文)
http://www.formula1.com/
■バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/f1_ogutan/
(Text:小倉茂徳)
2011年 3月 4日