【第5回】朝日を見ながら日本一の朝ごはんですの、の巻


 熱海伊豆山温泉で“目指せ!朝めし日本一”をキャッチフレーズに、朝日・朝風呂・朝ごはんのキャンペーンをやっているという情報を聞きつけたゆきぴゅーとエイミーは、さっそくその日本一の朝ごはんを食べに出かけましょうということになりました。が!連載始まって以来の早朝ロケのため、往きの車内では大きないびきが響いておりました。もちろんそのいびきの主は……

「起きてくださぁい、ゆきぴゅーさん!着きましたよ、さぁ仕事ですよ」
「……んんん?ここどこですの?」
「どこって熱海ですよ」
「今何時?」
「6時ちょっと前です」
「……まだ全然明るくないじゃないですの。もう少し寝させて下さいませ~(むにゃむにゃ)」
「んもう!あと20分くらいで水平線が明るくなってくるんですよ。朝日を撮らないといけないんですっ!」
「頑張って~、エイミー。写真は任せたですわー。じゃおやすみzzzzzzz」

南仏ではありません。熱海です生まれたばかりの朝の光を受けるプジョー207水平線から昇る朝日を見たのは何年ぶり???ありがたや~ありがたや~

「お疲れ~、エイミー」
「お疲れ~じゃないですよ、まったく。すっごく寒かったですよ、外は!」
「きれいな朝焼けでしたわね。車の中からも見えましたわ。だってほらこの車、天井がガラスでできてるですもの」
「あっ!ゆきぴゅーさんいいところに気づきましたね。今日の車は“プジョー207 Cielo(シエロ)”といってですね、特徴はまさにそのパノラミックガラスルーフなんですよ。それからですねこの車は……」
「ねぇ、エイミー」
「なんですか?」
「お腹すいた」

今回お世話になったうみのホテル中田屋さんは創業200年余という歴史あるお宿22室あると言うお部屋はすべてオーシャンビュー朝食は海が一望できる2階のレストラン「漁火」で。景色もごちそうのひとつです
ずらりと並んだバイキング、目移りしちゃいますわー鮪と活〆ハマチのお刺身さつま揚げと黒はんぺん
ほうれん草と大根のサラダお野菜たっぷりがうれしいですねぇ byエイミーハマチもうひと切れいっちゃおっと byゆきぴゅー
薬味全部乗せの薬膳がゆ。きっと体の中からキレイになれますわね干物の焼けるいい匂いがして参りました。伊勢エビのお味噌汁もうれしい♪

 今回おじゃました「うみのホテル中田屋」さんは、宿泊客でなくても朝食バイキングを食べることができるホテル。たとえば日の出を見にふらっと都心から車を飛ばして来ても、ファミレスの朝食ではなく、海の幸たっぷりのうれしい本格朝ごはんにありつけるというわけです。

「それにしてもこちらのホテル、まさに目の前が海!ですわね」
「お部屋から朝日が出るのを見ることができるみたいですよ」

 朝食バイキングは朝7時半からということで、ゆきぴゅーとエイミーは一番乗りでレストランへGo!ずらりと並んだお料理を見たら眠気は一気に吹っ飛んで、いやがうえにもテンションが上がってしまいましたわ。

 この日のメニューは、鮪とハマチのお刺身に鯵とえぼ鯛の干物、練りものはさつま揚げと黒はんぺん。おでんや筑前煮など数種類の煮物や卵料理。生野菜も充実していてサラダも盛りだくさん。そしてなんといってもこちらのホテルのイチオシは黒米ベースの“薬膳がゆ”。クコの実や緑豆、生姜、山椒など12種類の薬味をお好みでトッピングできるとあって特に女性客に人気なんだそうです。バイキングとはいえ仲居さんが何人かいらっしゃって、ご飯やお味噌汁をよそったりと何かとお世話して下さるのもうれしいサービスなんですの。

「さぁそれではいただきましょうか」
「いっただきまーす♪」
「こうやって各自コンロがあって自分で干物を焼いて食べるってなんとも贅沢ですよね~」
「このはんぺん、美味しいですわ~!お味噌汁も伊勢エビのお出汁がきいててサイコー」「早起きして朝日を拝んで海を見ながら食べる朝食ってなんて美味しいんですの~!さてそろそろわたくしは……」
「あ、ゆきぴゅーさん、もう食べ終わっちゃったんですか。ちょ、ちょっと待って下さいね」
「いいんですのよ。ゆっくり食べてて下さいませ。わたくしもう1回取ってきますわ」
「あぁデザートですね」
「ええ、たしか薬膳カレーというのがあったんですのよ」
「えええっーーー!?お粥もご飯も食べたのにさらにカレー!?」

家族露店風呂「癒の瓶」。ゆきぴゅー贅沢にも貸し切りにしてもらって入って参りました。オープンエアーの絶景風呂、サイコーです屋上の露店風呂に行く途中の「夢の架け橋」で潮風を感じながらのひととき。この日は遠く伊豆大島まで見えました海に向かって走るように湧き出ていたことからその名がついたと言う「走り湯」は中田屋さんのすぐ裏手。日本三大古泉とされ洞窟の奥では66.5度のお湯が常時湧き出ていて、中田屋さんのお風呂はすべてこの走り湯の源泉がひかれているんですの
1階の玄関横にある足湯「あしりゆ」。立ち寄りでも無料で利用が可能。もちろんこちらも走り湯から注がれた温泉を利用しています熱海梅園の梅は1月下旬~2月上旬に満開になることで「日本一早咲き」の梅として有名。2月にはここで「伊豆山朝めし祭り」が開催されます熱海の撮影スポットと言えばこの「貫一お宮の像」。この1枚を撮った後、貫一をエイミーが、足蹴りされるお宮をゆきぴゅーが同じポーズで演じてきました。これお約束

行ったところ
うみのホテル中田屋http://www.nakadaya.net/
「いけす料理漁火」
 今回のような朝食バイキングだけの利用は1人2100円でOK(予約は必要ありませんがやっていない時もあるので電話にて要確認)。他にも食事+入浴+お部屋がセットになった日帰りプランなどもあります。

 ゆきぴゅーが入った家族風呂の他にも屋上の見晴らし露天風呂「湯の河」や男女大浴場、岩盤浴サロンなど充実した施設がご自慢のうみのホテル中田屋さん。立ち寄りでもすべてのお風呂に入ることができます。

静岡県熱海市伊豆山599
TEL:0557-80-5111
チェックイン14:00/チェックアウト11:00
アクセス:西湘バイパス石橋ICから約20分。熱海ビーチライン沿い
無料駐車場有り(20台)

伊豆山朝めし祭り
伊豆山温泉の朝めしをアピールするお祭りがあります。当日は干物が無料で配られたり、サザエ飯&味噌汁&温泉玉子のセットが500円で販売されます。日本一早咲きの梅を見ながら日本一の朝めし、いかがでしょうか。
1月31日(日)10時~14時(糸川遊歩道)
2月22日(月)10時~14時(熱海梅園)
問い合わせ:伊豆山温泉観光協会
TEL:0557-81-2631
http://www.izusan.com/

※記事初出時、朝めし祭りの日時と会場を誤って記載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。


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このクルマでドライブしました!

プジョー 207 Cielo

今回は伊豆の日の出、伊豆スカイラインの富士山と、絶景が続くルートなので、パノラミックガラスルーフの207 Cieloをピックアップ。寒い冬でも日光浴を楽しめます。今やフレンチ・コンパクトの代名詞となった207は、2009年10月にマイナーチェンジし、シートがスポーツタイプに。高速、海岸沿いや尾根のワインディングと、全行程にわたって快適でした。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。この連載のおか げで最近お腹に肉がついてきたとかで、ジムに通い始めたらしい。毎回イラストで自分が描かれているので「近頃、洋服に気を遣うようになってきたんです」と 本人談。その前に赤いバンダナをなんとかしたほうがいいんじゃないですのと思う今日この頃。


2010年 1月 6日