【第20回】海の近くのハワイ風食堂でまったりごはんですの、の巻 |
疲れた夏の胃にやさしい定食はいかがですか |
「今日行くところはゆきぴゅーさんオススメのお店なんですよね?」
「そうなんですの。オーナーさんは以前、伊豆七島のひとつ、御蔵島で“Tipi”(ティピィ)という同じ名前の民宿をやっていた方なんですの。その民宿はわたくしが何年か前にドルフィンスイムをしに御蔵島に行っていた時の常宿だったんですが、とにかく食事がおいしくておいしくて。だからエイミー、今から行くTipiも期待していていいですわよ」
「わーい、楽しみですぅ!」
神奈川県横須賀市秋谷の海の近くにTipiがオープンしたのは2006年の8月。いろいろなお店が点在する葉山に近いとはいえ、場所としては“わざわざ行かなければいけない”ところ。しかし今では近所の常連さんが絶えず足を運ぶ“地元の食堂”になっているんですの。
横須賀方面からR134を葉山・逗子に向かって走ると電柱にこの標識が。 | R134からちょっと入ったところにあるTipi | オーナーの山中民子さんが1人で切り盛りしているお店です |
入り口のドアを開けると、壁がグリーンにペイントされた非日常な空間が広がります。
「わぁ、ステキですね!」
「でしょ、でしょ」
いらっしゃいませ~と、オーナーの山中民子さんがお冷やを持ってきて下さいました。Tipiはコロッケや照焼きチキンなどのメインのおかずのほかに、お総菜2品とお味噌汁が付く定食スタイルのお店です。
「この麩カツって何ですか?」
「輪切りにした車麩(くるまふ)を油で揚げたものなんです」
「お麩?……ってことはお肉ではないんですね?」
「ええ。どうやらマクロビオティックをやっている方には定番のメニューみたいですね。最初は私もベジタリアンの方に教えてもらったんですよ」
と山中さん。
「へぇ~! 麩カツなんて初めて聞きました」
「じゃエイミーはその麩カツ定食にしたらいいですわ。わたくしは照焼きチキン・ハワイ風にするですわ♪」
さて、水でもどした車麩に下味をつけて揚げた麩カツのお味は、エイミーの想像を超えていたようで、
「うわっ、揚げると本物のお肉みたいですね!衣がサクサクでおいしいです~」
と大絶賛。一方、ゆきぴゅーのオーダーした照焼きチキンハワイ風も、ちょっぴり甘めのオリジナルのソースが、南の国っぽい味を感じさせてくれるオススメの一品。野菜たっぷりのお総菜やお味噌汁、五穀米をまぜたご飯など、Tipiの定食はシンプルですが作る人の愛情が感じられる“癒され定食”なんですの。
ハワイのコナ・コーヒーが飲めたり、日本では藤沢市の鵠沼海岸に製造元があるアイスクリーム“Hiloホームメイドアイスクリーム”が食べられるのもTipiの魅力。ゆきぴゅーとエイミーも食後に100%コナ・コーヒーをいれていただき、濃厚なバニラアイスクリームに舌鼓ですの。
「それにしてもこのグリーンの壁がなんとも落ち着きますわよね~」
「雑誌や本もたくさんあるし、おいしいコーヒーを飲みながら、まったりしたくなる空間ですよね。わたしここだったら1人でも来ちゃいそう」
「ハワイの田舎で日系人がやっている食堂っぽくしたかったんです」
とオーナーの山中さん。
「カフェではなく、あくまで食堂なんですね?」
「そう。だってカフェって言っちゃったら、盛りつけだってオシャレにしないといけないし、スイーツ系もいろいろ無いとダメでしょう? いいの、だからうちは食堂で!」
そう言う山中さんの笑顔のように、飾らないけれどお腹にも心にもとっても優しいTipiのごはん。逗子・葉山エリアからちょっと足をのばして、ぜひとも立ち寄ってみてくださいませね。
お腹いっぱいになった後は、葉山にある有名なビーチサンダル専門店「げんべい」に立ち寄って…… | エイミーとゆきぴゅーは色違いを購入! 1足1260円 | げんべいから2~3分歩けば森戸海水浴場。遠浅で景観抜群の人気ビーチです |
■行ったところ
Tipi(ティピ)
(http://www.h2.dion.ne.jp/~p-blue/TIPI/tipi-page-top.html)
神奈川県横須賀市秋谷4550-7
TEL:046-857-9530
営業時間:11時30分~19時
金・土曜日は21時まで(LO 20時)
定休日:火曜日
駐車場:あり(1台分)
メニューはコロッケ定食、カレーライス、おにぎりセットなども。アイスクリームのフレーバーは季節によっても違うのでその時のお楽しみ。
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■■このクルマでドライブしました!■■ 日産 ジューク出たばかりなのに街中でもよく見かけるような気がするジューク。個性的なスタイリングが目立つせいだけでなく、本当に発売1カ月で1万台以上を受注したという人気者。1.5リッターエンジンは、行き帰りの横浜横須賀道路でも活発に走ってくれました。 |
■プロフィール
ゆきぴゅー(ゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ)
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。
エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)
2010年 8月 18日