【第56回】メガ盛り好きさん必見! ウルトラジャンボ海老フライに挑戦ですの、の巻


この巨大エビ、一体どこに生息しているですの~? 答えは本文で

 

「この車って、伝説のUMA“イエティ”捜索のための車なんですのよねっ、エイミー」
「本当に捜索しませんよ。イメージですよ、イメージ」
「イエティじゃないけれど、今日行くお店には巨大UMAがいるらしいですわよ。楽しみですわ~」

 到着したところは千葉県佐倉市にある「食堂 幸」。外観はいたって普通、というかかな~り庶民的な雰囲気なのですが……実はこちらのお店、あの高橋尚子さんが佐倉アスリート倶楽部時代に時々来ていたことでも知られていて、今でも小出監督はじめ、メンバーの方々が食べに来るそうなんですの。そんなお店を切り盛りするのは、30数年前に脱サラしてこの道に入ったというご主人。

「ウルトラジャンボ食べるんでしょ。揚げる前に写真撮る?」

 “ウルトラジャンボ”とは、お店の名物メニューにもなっていて、メガ盛り好きの方々には有名だという「ウルトラジャンボエビフライ定食」(3150円)のこと。厨房から出してくださったそのエビを見てびっくり! 全長は優に30cm超えですの。

「うっわ~! これぞまさしく未確認生物UMAですわ~!」
「なんていうエビなんですか?」
「シータイガーと言ってバングラデシュ産の天然物。こうやって頭が付いているのはなかなか手に入らないんだよ。じゃ、今から揚げるからね」

幸(さち)は“33年くらい”続く人気の大衆食堂です揚げる前の巨大エビを見せてくださいました。その名もシータイガー豪快に揚げております。揚げ油にもこだわりがあるという「食堂 幸」
ででーん! こちらがウルトラジャンボエビフライ定食(3150円)ご覧下さい、この大きさ! しかも2尾!「ど、どこから手をつけていいのか……」

 ところでちょっと気になったのがお値段。他のメニューを見てみると……「豚肉のしょうが焼き定食」(980円)、「えびフライ定食」(1800円)、「さしみ定食」(2000円)、「ジャンボチキンカツ定食」(1300円)などなど。定食屋さんの値段としては、少しお高めですわよね。そのあたりをご主人にお聞きすると、

「確かに普通定食っていうと700円、800円でしょ。それがうちは1500円とかするんだから、毎日食べに来るって感じではないよね。だから、うちは休みの日なんかは遠くからわざわざ来てくれるお客さんがほとんど。そんなお客さんのために、ただ量が多いだけじゃなくってとにかくいい素材を使ってるよ」

 なるほど、それは食べてみればわかりますわね♪ というわけで、しばらくして運ばれて参りましたウルトラジャンボエビフライ定食! さっき見た大きなエビが2尾、でーんと横たわっています。ご主人自らこの巨大エビの食べ方を教えて下さいました。

「まずはね、頭の部分の殻をこうやって取るの(バキバキッ)ほら食べてごらん、この頭のところが一番おいしいんだよ」
「ホントですわ~! 甘くておいしい!」
「の、脳みそってことでしょうか。濃厚ですね」

 体の部分はフォークとナイフを使ってザクザクと輪切りにし、タルタルソースをたっぷりつけていただきます。サクサクの衣にみっしりと包まったエビの身は、大味かと思いきや全然そうではなく、むしろ今まで食べた海老フライの中で一番おいしいと思ったくらい。ふたりともあっという間に、1本ずつペロリと平らげたのでありました。

食べ方のおさらいです。まずは頭の部分の殻をバキッと折りますその頭の部分から攻略。ナイフで縦に切れ目を入れますここ(頭)が一番おいしいところ、とご主人。確かに身が甘~い!
お次はいよいよ腹節部分に切れ目を入れますこちらにも身が詰まっていますわね~。早く食べたいっタルタルソースをつけて「いただきま~す!」
この日グルメ隊は豚肉のしょうが焼き定食(980円)も注文。胃は無事なのか?!千葉県産の「いももちブタ」を使用。柔らかくて甘みのある肉質が特徴なんですのさらに単品で肉野菜炒め(700円)も! こちらもボリュームたっぷりでご主人オススメの一品

「そこそこのお値段はしますが、このボリュームと味で十分に納得できますね」
「この豚肉のしょうが焼きも柔らかくておいしいですわ~。千葉県産の“いももちブタ”って言ってましたわよね」
「添えられてたポテトサラダも箸休めにバクバクいっちゃいました。いやぁ~、よく食べました!」

千葉県佐倉市の観光名所のひとつ武家屋敷に立ち寄ってみました乗り込んだ車は「ラングラー アンリミテッド アークティック」。見晴らしがよくて快適ラングラー アンリミテッド アークティックのフェンダーにイエティの足跡を発見ですの! 随所に散りばめられた遊び心にワクワク♪

 ところでこの「食堂 幸」、揚げ物がメインのお店かと思いきや、ひらめ刺身定食、生うに丼、たらこ定食、あなごフライ定食などの海鮮モノも充実なんですの。ただしこれらはその日の仕入れによって変わる日替わりメニューなので、行ってみてからのお楽しみ。信頼できる仲卸さんから“都心の高級レストランで出るようなランクの食材を仕入れている”そうですわよ。

「今度またおいで。牡蠣なんかさ、とびっきりのやつを仕入れてるんだよ。おかげでいつまでたっても儲からないね」

 そんな温厚なご主人の人柄も人気のヒミツかもしれません。普通の人の3倍は食べるというアスリートたちの胃袋をも満たす、“幸”の幸せご飯、ぜひ1度食べに行ってみてくださいませね。

食堂 幸
千葉県佐倉市表町3-14-1
電話:043-485-6596
営業時間:昼11時30分~14時
     夜17時~21時
定休日:月曜日
駐車場あり 道路を挟んで店の前に4台、隣のケーキ屋さん横に8台の計12台分
アクセス:東関東自動車道の佐倉インターから4km、約10分。
※定食はすべて、150円引きでご飯とお味噌汁を抜いた単品のオーダーが可能。よって2人で行ってウルトラジャンボエビフライ(3000円)だけを注文してシェアするというのもアリ!

 

 

このクルマでドライブしました!

ジープ「ラングラー アンリミテッド アークティック」

クロスカントリー・ビークルの代名詞「ジープ」の最高峰モデル「ラングラー・アンリミテッド・サハラ」をベースとした特別仕様車は、サハラとは正反対の極寒の地「アークティック(北極)」を名前に戴く。ベース車の性能はそのままに、各所にあしらわれたイエティやイエティの足あとのイラストで遊び心を演出しています。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)



2012年 2月 22日