車内で使えるおしゃれミニテーブル
「BRADA ラップトップサポート」
メーカー:イケア
価格:1990円

 

ノートパソコンの下に見えるのが、今回紹介するイケアの「BRADA ラップトップサポート」

 車内で何か作業をしようとすると、表面が平らな置き場が意外となく、困ったことはないだろうか。ダッシュボードの上部デザインに曲面が多用されている車種の場合には特に顕著だ。

 たとえば、ドライブスルーでハンバーガーを購入した後や、ノートパソコンを車内で広げて使おうとすると、ある程度平らなスペースが欲しくなることがある。ミニバンなど車内が大きめ車種であれば、スペースがあるかも知れないが、筆者のようなコンパクトカーだと、助手席以外にスペースがない。しかも、助手席のシート上は柔らかいので、モノを置いておくには不安定過ぎる。

 そこでシート上に置く目的で、平らなデスクのようなものがないか探してみることにした。そこで出会ったのが、このイケアの「BRADA ラップトップサポート」だ。この製品は本来カーグッズとして売られている製品ではなく、イスやベッドなどに座った状態で膝上に乗せると、上部が平らなミニデスクとして利用できるというもの。サイズ的にちょうど車内で使うのによさそうなので選んでみた。助手席に座っている人の膝上に乗せたりシートに直接置いたりすれば、その上に安定して物を置くことができるはずだ。

イケアの実店舗のみで購入可能なBRADA ラップトップサポート
 ご存じない方のためにイケアを簡単に解説しておこう。イケアは、北欧スウェーデン発の、家具などのホームファニチャー系製品を扱う世界規模のグループ企業だ。製品はすべて自社デザインのオリジナル製品で、購入時には商品を自分で倉庫のようなストックヤードから持ち出し、商品搬送と組み立てまですべてDIYとすることで(配送や組み立ては別料金だが依頼することは可能)低価格を実現している点が特徴になっている。2011年1月現在国内には5店舗展開している。店舗は主に郊外にあり大きな駐車場が併設されているので、ドライブがてら訪れてみるのも楽しいだろう。店内ではスウェーデン食材を使った食事も楽しめるようになっている。

「BRADA」のパッケージ。イケアのパッケージはこのような簡易包装になっていて、店内ではこれが山積みされている。このままの状態で持ち帰ることになる「BRADA ラップトップサポート」のホワイト。ほかにブラックもある。体にフィットするように三日月型をしている

 DIYを基本にした販売方法なので、大物家具の場合組み立てなど難度が上がるが、今回のような小物の場合は、包装が簡易的なことと持ち帰り用の袋などが用意されない(持ち帰りの袋は事前に用意するか購入する必要がある)ことを除けば特別なことは何もない。車で訪れれば、袋はなくてもそのまま持ち帰ればよいだけだ。

 この「BRADA」は、「ラップトップサポート」というジャンルのシリーズ名になっていて、今回選んだモデル以外にも数種類ある。好みにあわせてほかのモデルを選んでもよいだろう。ただ車内で使うには、その大きさからコレがベストと思われる。今回選んだモデルは、商品番号では以下のものになる。色は2種類用意されている。

・アルモースホワイト/ベージュ「401.760.64」
・アルメブラック/グレー「601.760.63」

 この商品番号を控えておけば、製品を店内で探したり、店員に問い合わせたりする際にスムーズになる。今回は好みでホワイトを選択したが、黒系統の車内ならブラックがマッチするだろう。

 実際に来店する直前にサイトで在庫を確認してから訪れると、在庫切れで残念な思いをすることを防げる。たとえ在庫切れであっても、予約注文を受け付けないのもイケア流なので注意。電話での取り置きに対応していないので、在庫があることを確認してから買いにいくようにする。

 なお、インターネットサイトで製品の詳細情報や店舗在庫まで調べることが可能だが、通販が行われていない点には注意。あくまで実際の店舗に出向いて購入することにこだわっているようだ。

 また不良品の場合を含め、ほぼ無条件で(商品が未使用であることとオリジナル包装、レシート原本が必要)購入後90日間返品ができるのも特徴の1つ。今回のような小物の場合、購入直後、店舗から離れる前に開封してみて不良がないかを確認しておくと、万一不良品だった場合に再度来店するという二度手間をかけずに済む。

製品紹介ページでは、各店舗の在庫状況が分かるようになっている「BRADA」の「ラップトップサポート」シリーズは数種類ラインアップされる

車内で使うのにちょうどよいサイズ感
 実際に車内で使ってみると、ほどよいフィッティングだった。サイズは実際に計測してみると約52×36cmというところ。助手席で膝の上に乗せて使うことが最も頻度が高いのだが、この目的にはピッタリだった。運転席ではもちろん停車中に限るが、シートを下げれば使える。胴まわりが影響するので、太めの体格だとややキツイかも知れない。

 また、意外と便利だったのは、シートに直接置いて使う方法だ。この場合は三日月型の向きを逆にするとちょうどフィットする。助手席や後部座席に置いておくと、その上に物を乗せても安定するようになる。

助手席で使用中。ミニテーブルとしてちょうどよいサイズ停車時には運転席でも便利に使える。15型クラスのノートパソコンでも問題はないだろう胴まわりが大きいと、ステアリングホイールとの干渉が問題になるかもしれない

 表面はちょっとザラついたプラスチック素材になっていて、置いた物が簡単に滑り落ちない工夫はされているが粘着するほどではない。コップ置き用のくぼみなどもなくフラットなので、軽食は停車中に限ったほうがよさそうだ。「ラップトップサポート」と銘打つだけあって、ひざの上に置いて使う際にはノートパソコンとの相性は抜群だ。マウスを横に置いての作業も対応できるだろう。

 天板の反対面は、キャンバス地の枕のようになっていて、膝上に柔らかくフィットして安定する仕組み。中身はビーズクッションで、クッション部と布地、天板部はすべて分離できるので、布地は汚れたら分離させて洗濯もできる。布地部には携帯電話やオーディオプレイヤーなどを入れる程度の小さなポケットと持ち運び用の取っ手が付いている。

プラスチックの天板には、凹凸のある模様がほどこされていて滑りにくくなっているが粘着性はないので乗せた物の落下には注意天板と布地はボタンで留めてあるので分離が可能布地のチャックを開けて中身のクッションを出して洗濯することができる。なお中身のクッションは洗濯不可
側面に携帯電話やオーディオプレイヤーを入れるポケットがある持ち運び用に取っ手が付いており、家でも便利に使えそうだ

 休憩時に便利なので、後部座席シート上に常設しておくことにした。愛車の後部座席は、主に買い物時に物を置くことが多いので、物を置く際にシートを傷つけずに済むのもありがたい。

 イケアの店舗に出向かないと手に入れられない点が残念だが、近くに店舗があるなら値段も手頃なので実物を手にとって見てほしい。車内の簡易机として重宝することと思う。

単に助手席に載せるだけでも天板が平らなのは便利普段使いに後部座席に置いておくことにした

(村上俊一)
2011年 2月 10日