輸入車では常識!?ウィンカーが3回作動するリレー OGS「ウィンカー アジャストメント リレー」 |
メーカー:OGS 価格:6090円(購入価格5980円) |
愛車のカルディナにOGSの「ウィンカー アジャストメント リレー」を装着した |
先日、1年前に交換したばかりの愛車のウィンカーバルブが再び切れてしまったので、少々値が張るが、寿命が他の照明より数倍長いと言われている、明るく長寿命なLED球に交換することにした。
しかし、そのままLED球に交換するとハイフラ(ハイフラッシャー:高速点滅)になってしまうため、一緒にハイフラ防止機能を持つウィンカーリレーも装着しなければならない。そこで、インターネットで色々と検索してみると、ハイフラ防止機能だけでなく「あると便利な機能」を色々と盛り込んだOGSの「ウィンカー アジャストメント リレー」を発見したので、早速試してみた。
お馴染みの純正ウィンカーバルブ。最大のメリットはその安さ | LEDバルブは明るく寿命も長いが、まだまだ高価なのがネック | 箱の中には保証書を含んだ取扱説明書が付属されている |
さて、この商品がどのくらい多機能なのかと言うと、1.LED球に交換した際のハイフラ防止、2.アンサーバック点灯不具合の防止、3.ワンアクション機能、4.点滅速度の調整、5.点灯時間と消灯時間の割合調整、6.電子リレー音……と、各機能のリポートは装着後にするとして、ただのハイフラ防止のみのリレーが1700~2000円前後で売っていることを考えると、1つのリレーでこれだけの機能を搭載しているのであれば、5980円は決して高い買い物ではないだろう。
■取り付け時間はわずか10分程度
取り付けにおいては、まずは純正のウィンカーリレーの場所を探すことからスタートした。車種ごとのリレーの場所が書いてあればより作業をスムーズに行えるのだが、取扱説明書に「カッチカッチというウィンカー作動音の音源を探れば分かります」とだけ書かれていたので、そのアドバイス通りに探すことにした。
エンジンをかけずにイグニッションをONにし、ウィンカーを作動させて耳を澄ましてみると、ハンドル右下の奥からカッチカッチ音が聞こえてきた。内張りを外して音源となっている四角い箱を触ると、“カッチカッチ”と手に振動が伝わってきて、意外と早く発見できた。
■あると便利・嬉しい機能が盛りだくさん
さて、冒頭でも記載したが「あると便利」と思わせてくれる機能が色々とあったので、以下にまとめてみた。
●ハイフラ防止
純正リレーのままでウィンカーバルブをLED球に交換してみたところ、案の定ハイフラになってしまったが、ウィンカー アジャストメント リレーに交換したら、きちんと正常に作動した。
●アンサーバック点灯不具合の防止
ハイフラ防止リレーの中にはアンサーバック(リモコンによるキー開閉時のウィンカー点滅)が正常に作動しないのもあるが、ウィンカー アジャストメント リレーではしっかりと正常に作動することを確認できた。
●ワンアクション機能
これが筆者のもっともお薦めしたい機能。すでにベンツやBMWといった輸入車では常識となりつつある機能で、レバーやスイッチを軽く動かす(通電させる)だけで、ウィンカーやハザードが3回作動するという機能。市街地で割り込みをしてしまったときに使うサンキューハザードや、高速道路でのレーンチェンジの際に非常に便利。
●点滅速度の調整
これは点滅速度を意図的に速くしたり遅くしたりできる機能。筆者はノーマルがやや遅いと感じていたので、若干早くしてみた。ただし、ウィンカーは1分間に60回~120回点滅以内と道路交通法で定められているので、過度に速くし過ぎたり、遅くなり過ぎないよう注意が必要となる。
●点灯時間と消灯時間の割合の調整
ノーマルウィンカーは点灯と消灯の時間が均等となっているが、LED球はそもそも点灯/消灯スピードが素早く、点灯している時間が短く感じる。そこでこの機能を使うと、バランスよく設定し直せるというわけだ。また、最近の輸入車はノーマルでも均等に点滅しない車種もあり、あえて不均等に点滅するようカスタマイズする人も増えているらしい。文字では表現し難い機能だが、メーカーのWebサイトには動画が掲載されているので、それを見ると分かりやすいので参照してほしい。
●電子リレー音
一般的なウィンカーリレーは「カッチ、カッチ」と機械的な作動音となっているが、ウィンカー アジャストメント リレーは内部に小型スピーカーを搭載し、「ピッコ、ピッコ」と高級車と同じような電子リレー音を発生する。わずかな違いなのでオーナーの自己満足でしかないが、愛車に高級感がもたらされた優越感に浸ることができる。
それでは、実際にウィンカー アジャストメント リレーの装着前と後を動画で比較していただきたい。
ユニークなのが、点滅速度および点灯時間/消灯時間の割合の調整方法。本体にはダイアルもなくどうするのかと思ったら、イグニッションONでハザードを点滅させ、5回目と6回目が点滅している間にウィンカーレバーを作動させ、そのレバーの作動回数で速度や割合を調整するという、なんとも風変わりな機能。ファミコン世代なら「コマンド入力式」と呼べば分かりやすいかもしれない。いちいち内張りを外して調整する必要がないので、ありがたい機能と言えるだろう。
なお、装着できる車種は“8PINリレー採用車のみ”となってしまうが、実はこの商品はLED球だけでなく、通常のハロゲンバルブ球でも「あると便利な機能」の恩恵を授かることができるので、まずはメーカーの適合車種リスト(http://ogs-japan.com/tekigou/wp/wpr_tekigou.pdf)をチェックしてみてはいかがだろうか。
(冴生 煌)
2011年 5月 27日