ランボルギーニがSUVを準備中、北京でコンセプトカーがデビュー?

ランボルギーニのSUVについて報じる伊クワトロルオーテのWebサイト

 つい先ごろ閉幕した2012年のジュネーヴ・ショー。ランボルギーニのブースには「アヴェンタドール LP700-4」をベースとするワンオフ限定製作のロードスター「アヴェンタドール J」が展示され、ショーを大いに盛り上げたのはご存じのとおり。

 ところが、開幕前に一部で報道されていた「2台のコンセプトモデルが出品される」という噂は、残念ながら不発に終わってしまう結果となった。おそらく世界中のランボルギーニ・ファンが、アヴェンタドール Jにも増して期待していたであろう、新型SUVのコンセプトカーが参考出品されることなく終わってしまったのだ。

 しかし、ランボルギーニSUVのコンセプトモデルのカウントダウンが開始されていることは、既に海外のスクープ系メディアにて、ディテールに至るかなり確度の高い情報が流布していることからも間違いないだろう。

 ランボルギーニの母国イタリアを代表する自動車専門誌クワトロルオーテを筆頭に、現時点で報道されているスクープ情報によると、ランボルギーニSUVはポルシェ「カイエン」/フォルクスワーゲン「トゥアレグ」系のフロアユニットを使用するが、ボディは現代のランボルギーニのデザイン言語に即した、よりアグレッシブなものになっているとのこと。

 現時点で搭載が見込まれるエンジンは、ガヤルド用の5.2リッターV型10気筒DOHC。トランスミッションはアウディ「Q7」に採用されているトルクコンバータ式8速ATを組み合わせるとも言われるが、その一方でガヤルド後継車にも採用されるという噂のデュアルクラッチトランスミッション、ないしはアヴェンタドールと同じ新世代のシングルクラッチ式7速ISRトランスミッションが採用されるとの観測もあるようだ。

 また、2014~2015年あたりと予想される市販モデル正式デビューの際には、カイエン/トゥアレグから発展したシステムを持つハイブリッド版も最上級バージョンとして用意され、最大出力は700PSに到達するとも言われている。

 あらゆる点から興味の尽きないランボルギーニのSUVコンセプト。4月の北京モーターショーでは今度こそコンセプトカーの出品がある? という、かなり確定的な情報もあるようなので、もうちょっとだけ楽しみに待ちたいところである。

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(武田公実 )
2012年 3月 28日