トピック

「EPSON HSV-010 GT」のデモランも行なわれた「Enjoy Honda 2017 アクセスサッポロ」開催

中嶋大祐選手と松浦孝亮選手運転の「NSX同乗体験」

2017年7月15日~16日 開催

「EPSON HSV-010 GT」の迫力あるデモランも実施された「Enjoy Honda 2017 アクセスサッポロ」

 アクセスサッポロ(北海道札幌市)で7月15日~16日、ホンダファン向けイベント「Enjoy Honda 2017(エンジョイホンダ 2017)アクセスサッポロ」が開催された。

 エンジョイホンダは2001年から始まったイベントで、ホンダの2輪および4輪、汎用製品を「見て、遊んで、体感する」ことを目的としたユーザー向けコンテンツ。当初は「ツインリンクもてぎ」と「鈴鹿サーキット」が中心となっていたものの、徐々に開催地が増えており、ここ数年は日本全国9会場前後での開催が定着してきている。

アクセスサッポロで開催されたEnjoy Honda 2017の概要。屋内、屋外の会場で多彩なイベントが行なわれた

 2017年は4月の「HSR九州」(熊本県菊池郡)を皮切りに全9会場で実施されており、このアクセスサッポロ終了後は、「ツインリンクもてぎ」(8月19日~20日)と「スポーツランドSUGO」(9月23日~24日)の2回を残すのみとなる。

 なお、それぞれのイベント当日に、ツインリンクもてぎでは「ツインリンクもてぎ2&4レース」、スポーツランドSUGOでは「2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦」が行なわれており、エンジョイホンダ会場の入場にもレース観戦券が必要となる。

ファミリー層を中心に人気を集めた屋内展示

メイン会場には多くのブースが設けられ、数多くのホンダ車を展示

 アクセスサッポロでは屋内の大展示場をメイン会場に、さらに屋外にも第1会場と第2会場、および特設コースが設定され、多くのコンテンツが用意されていた。開催初日の7月15日は北海道とは思えない34℃を超える猛暑、翌16日は雷鳴が轟く大荒れとなるなど不安定な天気だったが、屋内の大展示場は暑さ対策として仮設の空調を導入していることもあってファミリーを中心に賑わいを見せていた。

 なかでも高い人気を博していたのがホンダアクセスの「キッズデザイン研究所」をはじめ、「ホンダキッズメカニック体験」「一緒に学ぼう!水素のこと! Hondaの考える水素社会をのぞいてみよう。」「わくわくモノづくり体験」といった体験型のコンテンツ。

 キッズデザイン研究所では、エンジョイホンダの会場でしか手に入れることができないスケッチブックで塗り絵が楽しめるほか、クレイモデルのバンパーを実際に削って成形することができたり、自分で削ったバンパーを3Dスキャナでデータとして取り込む過程を見ることができるなど、普段はなかなかできない体験が可能だった。

メイン会場のホンダアクセスのブース
キッズデザイン研究所
エンジョイホンダ会場でしか手に入れることができないスケッチブック
「フリード」と「NSX」、それに「くるタム」の塗り絵ページがある。これはスタッフによる作例
透明なセロハンとそこに貼るシール
シールを塗ってセロハンに貼り付け元絵に重ねると……
完成後はデザイナーによる講評が受けられる
4年連続で参加しているというファミリーも
クレイモデルとして展示されていたのは実際の開発で使用したバンパー部分
仕上げ用のツール類
盛って作業するために温められたパテ
説明を聞きつつ削り出しにトライ
スケールモデルのクレイも展示されていた

 一緒に学ぼう!水素のこと!では、水素を作ってミニカーを走らせる水素教室のほか、ホンダのFCV(燃料電池車)「クラリティ フューエル セル」や「スマート水素ステーション」も展示するクイズコーナーが用意されていた。

 ホンダキッズメカニック体験ではタイヤの空気圧やワイパーチェックといった身近な点検作業の体験や、ツナギに着替えて記念撮影できるコーナーを用意。わくわくモノづくり体験では、ダンボールでホンダの製品を組み立てる「ファンファンクラフト」のコーナーに人気が集まっていた。

一緒に学ぼう!水素のこと! Hondaの考える水素社会をのぞいてみよう。のブース
水素を作ってミニカーを走らせる水素教室
水素ミニカーは手前と奥でセルの数が違うためスピードが異なる、なんてトコロまで教えてくれる
環境キャラクター「リーフェル」とダンス
水素にまつわる展示とクイズを実施
クラリティ フューエル セル
スマート水素ステーション
外部給電装置とそれを使用するイメージ
体験待ちの列ができたホンダキッズメカニック体験
空気圧ゲージでタイヤチェック
エンジンオイルや点火プラグを点検
メカニック用のツナギを着て記念撮影
ファンファンクラフト
会場ではステップワゴンを組み立てて色を塗ることができた。こちらは未就学児が対象
HondaJet(ホンダジェット)
フォーミュラカーやASIMOも
フォーミュラカーはダンボール3枚で構成。こちらは小学校の課外授業への協賛などで使われているという
小学生向けのキラキラアクセサリーづくり

 一方、ファミリーから大人まで幅広い層に人気となっていたのが、「McLaren-Honda MP4-30 コックピット体験」や「レーシングシミュレーター」のコーナー。コックピット体験では乗り込むだけでなく、ステアリングを取り付けるところまでの貴重な体験や記念撮影ができた。その横にはMotoGPマシンの「RC213V」が約60度に傾けた状態でセットされており、こちらも記念撮影で人気のポイントとなっていた。

 レーシングシミュレーターでは、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」参戦マシンの「SF14」で鈴鹿サーキットをリアルに体験。NAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラに参戦している中嶋大祐選手、SUPER GTに参戦している松浦孝亮選手を招いた対決コーナーも用意。中嶋悟監督による解説も行なわれるなど盛り上がりを見せた。

「McLaren-Honda MP4-30 コックピット体験」
「RC213V」が60度傾いた状態で展示され、乗ることができる「なりきり!MotoGPライダー」
鈴鹿サーキットで「SF14」に乗った走行を疑似体験できるレーシングシミュレーター
3つの画面を使ってリアルなサーキット走行体験が味わえる
中嶋大祐選手(手前)と松浦孝亮選手(奥)による対決も
こちらは「NSX」による鈴鹿バトルを360度バーチャルリアリティで体験できる「NSX VR EXPERIENCE」。外から見ると地味だが、素晴らしい体験を得ることができる
NSXを中心にホンダ生活を楽しむことを提案する「Honda ライフスタイル~NSX編~」
NSXを置いたガレージ
傍らには「クロスカブ」を展示
セカンドカーの「N-BOX スラッシュ」でキャンプに、というイメージ
「UNI-CUB β」を体験できる「Hondaテクノロジー」
会場内で体験試乗を実施

発表間近の「シビック TYPE R」「シビック セダン」「シビック ハッチバック」を展示

発表間近のシビックシリーズを並べて展示

 車両展示は、4輪では発表を目前に控えた「シビック TYPE R」「シビック セダン」「シビック ハッチバック」に加え、新型が発表されたばかりの「フィット」や「NSX」などのほか、モデューロ、無限といったブランドのカスタマイズカー、さらに福祉車両まで幅の広い内容となった。2輪では「CB1100」を中心に、「CRF1000L アフリカツイン Dual Clutch Transmission」「GROM」などの車両が、またがることもできる状態で展示されていた。

シビック タイプR
スポーツ色を高めたシビック ハッチバック
シビック セダン
6月に発売されたばかりの新型フィット
7月に発売されたばかりの新型グレイス
N-BOX
N-ONE
N-WGN
5ナンバーワゴンのシャトル
ホンダアクセスのパーツを装着したモデューロ仕様のS660
人気が高く常に人だかりとなっていた
フリード Modulo X CONCEPT
ステップワゴン Modulo X
愛犬と一緒に出かけることをイメージしたフリード+ Dog CONCEPT
MUGEN S660 RA
MUGEN フリード
福祉車両の展示も行なわれた。こちらはフリード 助手席リフトアップシート車
N-BOX+車いす仕様車
ステップワゴン スパーダ サイドリフトアップシート車
CB1300とCB1100は独立した展示スペースを用意
Repsol Honda Teamのトニー・ボウ選手が駆り、2016年のトライアル世界選手権を制した「Montesa COTA 4RT」
モトクロス世界選手権 MXGPクラスに参戦してチャンピオンとなったTeam Honda Gariboldi RacingのCRF450RW。ライダーはティム・ガイザー選手
GROMなどの展示
スーパーカブによるスナップコーナーは屋内だけでなく屋外にも用意された
ホンダの汎用製品を展示するブース
雪国ということもあって除雪機が多数並べられていた
ホンダスマイルミッションのトークショーには中嶋悟監督(中央)が出席
会場内にはグッズを購入できるスペースも設けられていた。こちらはホンダアクセスのモデューロショップ
無限オフィシャルショップ
ホンダオフィシャルショップ
鈴鹿サーキットの商品も販売
2輪向けのライディングギアやグッズも並べられた
ゆるキャラたちも活躍

デモランやショーが人気の屋外第1会場

特設コースで行なわれたデモラン。7月15日は松浦孝亮選手と中嶋悟監督が登場

 屋外第1会場の人気スポットとなっていたのは、2013年シリーズまでSUPER GTのGT500クラスに参戦していた「EPSON HSV-010 GT」のスペース。駐車場に設けられた特設コースで行なわれた「エンジン始動&デモラン」には多くのギャラリーが集まったほか、エアジャッキを使ってタイヤ交換からドライバー交代まで実施する「タイヤ交換チャレンジ」「コックピット体験」なども用意され、常に人だかりができていた。

 さらに特設コースでは、中嶋大祐選手、松浦孝亮選手が運転するNSXに同乗する「NSX同乗体験」を実施。こちらは抽選となっており、当選者は1日にわずか十数人と狭き門となっていたが、プロレーサーの運転するNSXの走りを見学できるとあって、こちらも多くの観客を集めていた。

迫力ある走行後にはタイヤ交換も行なわれ、多くの観客が見入っていた
参加者がチームを組んで参加したタイヤ交換チャレンジ。優勝チームにはNAKAJIMA RACINGのキャップがプレゼントされた
素早く交換を終えた参加者を見て「スカウトしようかな」と笑顔を見せる中嶋悟監督
狭い特設コースながらも派手な走りを披露していたNSX同乗体験
躍動感あふれる「トライアルバイクショー」

 第1会場のもう1つの華となっていたのは、中央に設けられたトライアル会場。小林直樹選手、本多元治選手による「トライアルバイクショー」や、自転車パフォーマンスユニット「K&D」による「自転車トライアルパフォーマンスショー」は、間近で派手なトライアルを見ることができるとあって、開催時間には多くの観客を集めた。

トライアルバイクショーでは走りはもちろん、軽妙なトークでも開場を沸かせた
子供の人気を集めていた自転車トライアルパフォーマンスショー
5歳から12歳までの子供向けのピット工房。電動カートのピット作業を体験
子供でも楽しめるランニングバイク「ストライダー」の体験コース。試乗会だけでなくレースも実施
中央部を固定されたトライアルバイクにまたがってウイリーとジャックナイフを体験できる「なりきり!トライアルライダー」
こちらも子供たちに大人気のコーナーとなっていた
バイクに乗る楽しさを体験できる「親子バイク体験会」
屋外のスナップコーナーには「スーパーカブ50」が用意されていた

屋外第2会場ではHonda SENSINGを体験

 アクセスサッポロに入ってすぐの場所に設けられていたのが屋外第2会場。「フリード」を使ったホンダセンシングの体験コースが用意されていたほか、同じくホンダセンシングを搭載する「ステップワゴン」「ヴェゼル」を展示。また、ASIMOをモチーフにしたエアドーム「ASIMOふあふあ」は子供たちに人気のコーナーとなっていた。

ホンダセンシングの体験コース
ステップワゴンとヴェゼルを展示
子供たちに人気のエアドーム「ASIMOふあふあ」

提供:株式会社ホンダアクセス

安田 剛

デジモノ好きのいわゆるカメライター。初めてカーナビを購入したのは学生時代で、まだ経路探索など影もカタチもなかった時代。その後、自動車専門誌での下積みを経てフリーランスに。以降、雑誌やカーナビ専門誌の編集や撮影を手がける。一方でカーナビはノートPC+外付けGPS、携帯ゲーム機、スマホ、怪しいAndroid機など、数多くのプラットフォームを渡り歩きつつ理想のモデルを探索中。