日下部保雄の悠悠閑閑

bayfmのスタジオ風景

コDJの伊藤かりんさん。写真提供:bayfm

 今回はお邪魔した千葉のFMラジオ局bayfmの「金つぶ」のスタジオ風景をお話ししようと思う。この番組は周波数78.0MHzで、毎週金曜日19時~20時29分の約90分放送され、DJは小島嵩弘さん。ヘッドホンをつけてテーブルの向こうにいると上半身しか見えないが、がっちりした上体で、なぜともなく頼もしい。聞くと毎日サーフィンをやっていたころの名残だとか。潮風の混じったその声はそんなわけだった。そして小島さんのパートナーは乃木坂46の伊藤かりんさん。最近話題になることの多い将棋の1級を持っているとか。なんか凄いぞ。こちらは駒の動きもうろ覚えなので、ただ感心するばかり。

 番組は一応進行台本はあるが、もちろんナマ。DJのさじ加減でどのように飛ぶか分からないというスリルもちょっとあるが、気楽でもある。

 出番が来るまで隣のワイガヤルームというか、そんなところで待っているとやがてDJチームはスタジオの中へ。スタジオとコントロールルームは大きな窓を通じてお互いの様子が分かるので、こまめにディレクターと伝達事項などを専用マイクで伝え合っているが、それだけ聞いていても面白い。どこまでが番組でどこからが内輪の話か分からないほどだが、さすがに長く続いている番組だけあってチームワークよく安定感抜群である。

 出演氏が2月9日放送分の話題はこの季節らしく雪道に関してのことで、スノードライブで気を付けることや装備品などが中心。特に先日の国道8号で起こった雪道の大渋滞などがあったので関心が高い。

 スタッドレスの話や雪道での制動距離の違い、アンダーステアを出した時の対処法や路面の読み方などが中心だ。しかしそんな場面に急に遭遇すると対応できないので、スクールなどで1度経験しておくとよいが、なかなかチャンスもない。従ってまず路面をしっかり読んで危ない状況に陥らないことと言いたかったが、なんせ稚拙な話っぷりなのでちゃんと伝わったかどうか……。

 トークの合間には本番用マイクを切って、クルマや運転の話など結構雑談をしているがすぐに本番に戻ってしまう。そのタイミングは絶妙に小島さんがコントロールする。

 そうこうしている間に、緊張することもなくあっという間に30分が過ぎてしまった。ヒヤヒヤしたのはDJ小島さんをはじめ番組編成チームだったと思うが、私は十分に楽しませてもらいました。箱の中の風景でした。

日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/16~17年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。