日下部保雄の悠悠閑閑

女神湖とアウトランダー

2024年の女神湖。毎年凍りますようにと祈っています。氷の上ではいろいろなことが安全に体験できる

 アッと間に秋が過ぎ、いきなり冬がやってきた。北の国からは雪の便りが聞こえてくる。そう、スタッドレスに交換する時期だ。ウチのノート オーラ 4WDにとっては2度目のウィンターシーズンで、サステナブルオイルを使ったショックアブソーバーでは初めての氷になる。

 そう、2025年も女神湖のドライビングパークは開催する予定だ。仲間ウチではまだやっているのという声もあるが、氷の上でなければ体験できないことも多く、皆さんに協力してもらいながら毎年開催している。凍りますようにと祈りながら。それに個人的には多彩な4WDシステムを試すのも楽しみだ。

 今年はKYBラリーチームを中心としたプログラムで、技術の進化の一助になればうれしい。サステナブルオイルにとってもいい機会だ。

 インストラクターは右京さん、奴田原選手、新井大樹選手と超豪華。豪華すぎて心配になるほどだ。

 通常の参加枠は限られてしまうが、10台弱は確保できそうで、例年どおりインストラクターがマン・ツー・マン的にアドバイスをできるようにプログラムを組む予定だ。

北海道の雪原。降雪地帯の人々は苦労が絶えないが、こんな美しい景色も見せてくれる

 もう1つ楽しみなのはアウトランダーPHEV。実に新車である。会社のクルマだけど……。現行アウトランダーは不思議と氷と縁がなくS-AWCを試せていなかった。それがやっとできそうだ。期待は大きい。遠い親戚にあたる日産・エクストレイルは氷上でもビックリするような実力を発見できた。アウトランダーは氷の上でどんな顔を見せてくれるのだろう。今から興味津々でiceGUARD 7もタイヤガーデンで待機中だ。

 手回しよく用意したが、実はこの時点でアウトランダーはまだわが家にはない。実はこれからクルマを引き取りに行くのだ。ワクワクしないわけがない。

 ということで、行ってきました!

 いろいろと手続きをし、辞書よりも分厚いマニュアルを渡され(きっと見ないだろうな)、基本的なレクチャーを受けた後(あーなんと新鮮なんだろう)、最後に納車式があった。お店の営業、ショールーム、サービス、多くの人が整列してあいさつしてくれる(この人たちがクルマを守ってくれるんだな。なるほど)。最後に拍手で送られて販売店を出発した。やっぱり照れるけど心遣いにちょっとうれしい。

販売店は建て替え中。仮店舗だが精いっぱいもてなしてくれた。最後には納車式までやってくれました。なんか人間臭いところが三菱らしい

 新アウトランダーの目玉の1つ、MITSUBISHI CONNECTは担当営業のサポートでスマホにアプリを入れたところ、つまりまだ入り口。そこでマニュアルを見ないわけにはいかないだろうと観念した。高齢者には直感は働かないのだ。しかしいろんなことができそうで新しいワクワクだ。

アウトランダーを受け取りに行った東日本三菱自動車販売にはいろんなデリ丸がいた。こんなにいたんだ!
日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。