日下部保雄の悠悠閑閑

アメリカからの友人

サントリー美術館で手に入れたマスクケースは束の間の楽しみ。歌川広重です

 インフルエンザの大流行でマスクが手放せなくなった。わが家でも局地的にはやっており、用心のためにマスクは手放せない。新型コロナ全盛のころに戻ってしまったような騒ぎである。検査キットも新型コロナ用はあってもインフルエンザ用は置いていないという薬局もあり、猛威のほどが分かる。

 この稿が出るころには日本は仕事始め、通勤電車ではマスク着用の人が増えているのではないだろうか。

 このインフルエンザ騒ぎでギリギリに作った年末の予定がガラガラと崩れてしまい、年の瀬にまだ大掃除もできていないし、たまった原稿もいつ片付くのか見当もつかない。

 慣れない家事のやりくりも段取りがわるくて思うようにままならず、家庭の主婦の偉大さを再認識した次第だ。ホントにわが家に正月は来るのだろうか??

近くにある神社にお詣りに行った。大銀杏が葉を散らして地面はすべて黄色だった。それはハッとするほど美しかったがすでに12月。遅くないか?

 さてそんなゴタゴタが起こる少し前、ロサンゼルスから友人がやってきた。オンラインで週1回の英会話を付き合ってもらっている先生だ。英会話といっても世間話程度でこちらはめちゃくちゃな英語みたいなモノをしゃべってるだけ。それを先生が頭の中で翻訳して話が続くというもので、世間でいう英会話ではない。英語が一向に上達しないのは当方が真面目な生徒でないだけだ。ホームワークもサボるくらいだから仕方がない。先生も緩くやってくれるので長続きしている。

オンラインで宿題が出される。URLをクリックすると時事ニュースが流れる。チンプンカンプンだが聞きなしているとなんとなく分かる気になる。あくまでも主観です。ところでその後アルゼンチンはどうなったんだろう?

 面白いのは現地の生の声が聞こえることで、例えばトランプ次期大統領とか、大谷選手のドジャースとか、個人的な意見もあってとても面白い。先生はクルマに詳しくないのでHVやFCEVを何とか解説したりするがどこまで伝わっているやら。後で気が付いて訂正したことも数知れず、数字の単位を間違えるなんて日常茶飯事だ。

 黒部立山ルートを写真付きで説明したときにいたく興味を持ち、「今度」日本に来るときはチャレンジしたいと言っていたが「今度」とはこの12月のことで、慌てて今は雪に閉ざされいるので死んでしまう(なにしろ軽装な外国人だし)と訂正しておいた。

 近所で楽しいランチをして別れたが、いつもモニター上で会っているので近くの友人が遊びに来たぐらいの感覚はなかなか新鮮だった。今度は大阪万博かな。先生また対面で会いましょう!

最近のムクさん。不機嫌そうなのは陽だまりから避難してきたところだから。黒いので呑気に寝ているとすぐに暑くなるのです
日下部保雄

1949年12月28日生 東京都出身
■モータージャーナリスト/AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員/日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
 大学時代からモータースポーツの魅力にとりつかれ、参戦。その経験を活かし、大学卒業後、モータージャーナリズムの世界に入り、専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。自動車ジャーナリストとして30年以上のキャリアを積む。モータースポーツ歴は全日本ラリー選手権を中心に活動、1979年・マレーシアで日本人として初の海外ラリー優勝を飾るなど輝かしい成績を誇る。ジャーナリストとしては、新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起など、活動は多義にわたり、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、Webなどで活動。