小林 隆

　飯田裕子さんの連載や記事でご覧いただけるとおり、デミオのエコランに参加してきた。根っから享楽的にできている人間で構成されたチームゆえ、マジなエコランとか軽量化なんてことは露ほども考えなかったが、それでも25.6km/Lなんて燃費が出てしまうのだからスゴい。まして助手席に乗っていたのが、なんの役にも立たないどころか、ミスコースはするわ、ただでさえ体重が重くて不利なのにさらにいろいろなものを買い込んで重量を増やすわ、という私だったのだから。

　もちろんデミオはスゴいのだけど、同じくらいスゴいのは運転していた飯田女史である。とくに後半、東北道で燃費計とにらめっこしながらの鬼神の走りには、隣で見ていて“うっとり”とさえさせられるものがあった。

　実は我がチームには、公表されていないチーム名があって、それは「エコランは初めてなの、やさしくて（はぁと）」である。飯田さんならエコランなんぞ百戦錬磨、と思って依頼してみたら、エコランに参加するのは初めてなんだそうである。それでもモータージャーナリスト/ドライビングインストラクターとしてちゃんとエコランというものを心得ていらしゃっるし、この結果を出すのである。運転がうまい人は、何に乗ってもどんな走りをさせてもうまいと、改めて感服させられた次第。

田中真一郎

谷川 潔