編集後記(2011年12月28日) |
(休暇中) |
小林 隆 |
悲しいことが多かった2011年だが、クルマの未来についてとてもエキサイティングな発表が多い年でもあったようにも思う。そんな中で今年もっとも印象に残った記者会見は、帝人とGMによる量産車用CFRPボディーの共同開発だった。米国からのTV会見で、参加した記者の数も少ないという地味な会見だったが、CFRPを採用することで部品点数を減らし、クルマの価格が下がる(かも)というビジョンは大いにショッキングだった。 そうやって作られたクルマはきっと、1/1のプラモデルのようになるのではないか。これに電動パワートレーンが載っかれば、まさにモーターライズドのプラモデル。金属で作られた複雑な機械というのがクルマの1つの魅力だったが、そうした趣味性が排除されたクルマが、クルマとしての魅力をどう維持していくのかが興味深い。 というわけで今年もご愛読ありがとうございました。2012年もよろしくお願いします。 |
田中真一郎 |