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新型ゴルフ発表会、ティル・シェア社長「ゴルフはフォルクスワーゲンブランドの中心的存在です」
2021年6月15日 15:47
8代目となった新型ゴルフ
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは6月15日、8代目となる新型「ゴルフ」の発表会を開催した。8代目となる新型ゴルフでは、同社初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを全グレードに採用し、直列3気筒DOHC 1.0リッターターボエンジンの「eTSI Active Basic」「eTSI Active」、直列4気筒DOHC 1.5リッターターボエンジンの「eTSI Style」「eTSI R-Line」の4グレードを展開。「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスの進化」が大きな特徴であるとしている。
同社代表取締役社長 ティル・シェア氏は、「ゴルフはフォルクスワーゲンブランドの中心的存在です。全世界で3500万台以上、日本でも90万台以上が販売されている」と、フォルクスワーゲンにおけるゴルフという存在について紹介。8代目ゴルフは2019年、ヨーロッパから導入が始まっているが、2020年にヨーロッパで販売台数がナンバーワンになっていることにも触れた。
その上で、日本に導入する8代目ゴルフを紹介。「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスの進化」に触れつつ、48Vマイルドハイブリッドであることも強調。各種機能紹介ビデオの上映後、「これが最後のゴルフではない」とゴルフという車種がこれからも続いていくことを約束した。
この8代目ゴルフは48Vマイルドハイブリッドを導入する初のモデルであるが、フォルクスワーゲン グループ ジャパンでは秋に向けパサートのPHEV(プラグインハイブリッド)を日本国内へ導入。2022年にはBEVの「ID.」も日本国内へ導入していくという。
また、「今後数か月の間、新型ゴルフのハイライトをお届けできるのが楽しみ」(ティル社長)と、新型ゴルフのバリエーションモデル投入についても予告。ディーゼルエンジンタイプのTDI、ゴルフ ヴァリアントやゴルフ GTI、そしてRといったモデルの導入も準備を進めているようだ。
ティル社長の新型ゴルフに関するプレゼンテーションの後は、広報・マーケティング本部 広報課 山崎信雄氏、同 山神浩平氏も加わっての質疑応答も実施。48Vマイルドハイブリッドのメリットについて質問があり、山崎氏は一般的な話としてフルハイブリッドとマイルドハイブリッドでは、マイルドの方がバッテリやモーターなどを簡素化でき手軽に燃費改善、性能改善を実現できると説明。
12Vや24Vのマイルドハイブリッドではなく、フォルクスワーゲンが採用した48Vならでのよさとしては、「モーターの出力を大きくすることができるのがポイントです」と、9.4kW(13PS)のモーター出力にあると語った。
事前受注は約2500台、好調な滑り出し
この新型ゴルフについては、2月9日からディーラーで事前受注を受け付けており、すでにその台数が2500台に達したことも発表。ティル社長によると、コロナ過によりお客さまがディーラーに訪れるのが難しくなっている昨今、「ここ12か月の間で、インターネットで情報収集する方が非常に多くなった」という。コロナ過によりパーソナルな移動が見直される中で、4、5、6月の輸入車の販売は前年を上回っているという。
半導体の供給不足はフォルクスワーゲンにおいても影響を受けているが、2021年後半へ向け、PHEVのパサートのほか、ディグアンやアルテオン、初のシューティングブレークなど新型車の導入を積極的に図っていく。コロナ禍や半導体供給不足などのマイナス要因はあるものの、「2021年はよい年になると信じている」とティル社長は語り、質疑応答を終えた。