2015フランクフルトショー

日産、インフィニティ初のプレミアムコンパクト「Q30」をワールドプレミア

1.6リッターと2.0リッターガソリン、1.5リッターと2.2リッターディーゼルを展開

2015年9月19日~27日(一般公開)

独フランクフルト Messe Frankfurt

会場ではインフィニティで社長を務めるローランド・クルーガー氏がQ30のプレゼンテーションを実施

 インフィニティ(日産自動車)は、かねてからの予告どおりプレミアムコンパクト「Q30」をフランクフルトショーでワールドプレミアした。

 今回公開されたQ30は、2013年のフランクフルトショーで発表された「Q30 コンセプト」のプロダクションモデル。提携関係にあるダイムラーのシャシーをベースにインフィニティがゼロから設計・デザインを実施した、同ブランド初のコンパクトモデルになっている。発売は2015年末を予定しており、生産は英国にある日産のサンダーランド工場で行われる。

「従来のカテゴリーにとらわれない新ジャンルのモデル」として登場したQ30では、「プレミアム」「スポーツ」グレードを設定。「プレミアム」ではLEDフロントフォグランプやボディーカラーと同色のドアミラー、クロームのデュアルエキゾーストフィニッシャー、18インチアルミホイールなどを装着。「スポーツ」ではグロスブラックのフロントグリルやスポーティ形状のリアバンパー、19インチホイールなどが与えられている。

Q30のボディーサイズは4425×2083×1495mm(全長×全幅×全高。全幅はドアミラー部含む)で、「スポーツ」は20mm低い1475mmとなる。ホイールベースは2700mm

 エンジンは出力の異なる直列4気筒1.6リッターガソリン(122PS/200Nm、156PS/250Nm)、直列4気筒2.0リッターガソリン(211PS/350Nm)、直列4気筒1.5リッターディーゼル(109PS/260Nm)、直列4気筒2.2リッターディーゼル(170PS/350Nm)を展開し、それぞれ7速デュアルクラッチトランスミッションまたは6速MTを組み合わせる。

 インテリアではヘッドレストが一体化したシートを採用するとともに、スエード調素材をシートやインパネ、ドアパネルなどに与え、上質さとスポーティ感のある仕上がりとした。パワーランバーサポート機能を備えた8ウェイパワーシートは、同社初の採用となる。また、直列4気筒2.2リッターディーゼルエンジン搭載モデルでは、エンジンから発せられるこもり音などを無効にするためアクティブノイズキャンセル機能を搭載して静粛性を高めている。

インテリア

 このQ30について、インフィニティで社長を務めるローランド・クルーガー氏は「『Q30』はその彫刻的でコンセプトカーのようなエクステリア、斬新なスタンス、非対称のインテリアデザインで強い印象を残します。『Q30』により、インフィニティは世界トップクラスのプレミアムブランドになるために、まい進していきます」とコメントしている。

編集部:小林 隆