【2010北京ショー】フォルクスワーゲンとアウディはフラッグシップをワールドプレミア 新型「フェートン」と「A8」ロングバージョン |
北京国際自動車展覧会(Auto China 2010)の乗用車・商用車会場である中国国際展覧中心新館は、W1~4、E1~5の計9つのホールと、屋外が展示に割り当てられている。フォルクスワーゲングループはE5ホールを占領し、ここにフォルクスワーゲン、アウディ、シュコダ、ランボルギーニ、ポルシェ、ブガッティの6つのブランドを持ち込んだ。
この中で広いブースを構えるのは、やはり中心ブランドたるフォルクスワーゲンとアウディだ。そのどちらもが、フラッグシップモデルのワールドプレミアを用意してきた。
アウディの新型「A8」は1月のデトロイトショーでデビューしたが、ここ北京でお披露目されたのはそのロングホイールベースモデル「A8L」。ホイールベースを130mm伸ばして3122mmとし、後席空間を広げ、ショーワードリブンカーに仕立てたもの。
エンジンは6.3リッターのW型12気筒直噴で、500PSを発生。4輪を駆動する。
ブラックアウトされた巨大なシングルフレームにW12のバッジが光るA8L。W12モデルはテールパイプが左右1本ずつの計2本出しになる |
展示されていたのは後席セパレート仕様。ベンチシートバージョンも用意される | ||
いずれも発表済みのものだが、コンセプトモデルも持ち込んだ。左からA8ハイブリッド、A1 eトロン、R8 eトロン |
「フェートン」はフォルクスワーゲンブランドのフラッグシップサルーン。2002年のデビュー以来、どちらかといえば失敗作と見られ、さまざまな市場への導入が見送られているモデルだが、大掛かりなスキンチェンジを施し、ここ北京で中国の富裕層をターゲットにワールドプレミアとなった。
変更されたのはフロントマスクとテールランプ。一連の“ワルター・ダ・シルバ”テイストをフェートンも纏うことになったが、グリルが大きくなり、よりコンサバティブな印象を強めている。
展示されたのはV8モデルと、W12を積む「エクスクルーシヴ」。いずれのセパレートシートの4人乗り仕様だ。
新型フェートン。水平が強調されたフロントマスクはまぎれもないダ・シルバ風味。テールランプはレンズカットが変わっただけと思われる。上段がプレスカンファレンスに登場したV8モデル、下段がW12のエクスクルーシヴ | |
リアのエンブレムに隠されたトランクのキーホール |
エクスクルーシヴの室内。後席には電動の大型ピクニックテーブルや冷蔵庫が備えられる | ||
中国で生産されるパサートCC。中国では「CC」という車名になる | ワールドプレミアこそないものの、きっちり展示してきたランボルギーニとブガッティ。ポルシェも911 GT3 R ハイブリッド、918スパイダーといった最新コンセプトカーを用意。ラインアップもすべて展示している |
(編集部:田中真一郎)
2010年 4月 26日