【2010パリショー】フォルクスワーゲン、7代目パサートを披露
グレードはトレンドライン、コンフォートライン、ハイライン、エクスクルーシブの構成

新型パサート ヴァリアント(2.0 TSI)

会期:10月2日~17日(現地時間)
会場:フランス パリ Paris Expo Porte de Versailles



新型パサートのプレスカンファレンスに登場したウルリッヒ・ハッケンバーグ取締役(右)と、ブラジル人サッカープレーヤーのジエゴ選手(中央)

 独フォルクスワーゲンは、パリモーターショーにおいて新型パサートを披露した。

 新型パサートは1973年に登場した初代から数えて7代目にあたり、これまでに全世界で1500万台以上の販売実績を誇る。

 ボディー形状はセダンとワゴンの2種類で、これまでどおりそれぞれにトレンドライン、コンフォートライン、ハイラインの3グレードが用意されるほか、新たにラグジュアリーグレードにあたるエクスクルーシブを設定。開発はフォルクスワーゲンR GmbHで、ハイラインをベースに18インチアルミホイールや対比色のステッチとパイピングが施された本革シート、専用ウッドパネルなどが奢られる。

 欧州では10種類のエンジンが用意され、ターボディーゼル搭載車はアイドリングストップ機構とエネルギー回生システムを、ガソリン車と天然ガスエンジン車もエネルギー回生システムを備える。そのうちガソリンエンジンの1.4 TSIは90kW(122PS)を発揮しながら5.8L/100kmという燃費効率を誇り、そのほか118kW(160PS)の1.8 TSI、155kW(211PS)の2.0 TSI、220kW(300PS)のV6の3種類のガソリンエンジンをラインアップ。

 エクステリアデザインは従来型のパサートから大きな変化はないものの、上級モデルとしてのステイタスを表現したと言う4本のクロスバーを備えたグリルを特徴としたほか、オプションで15個のLEDからなるLEDデイタイム ランニングライトとバイキセノンヘッドライトで構成する「デュアルリフレクターヘッドライト」も用意される。

 また、7代目パサートは安全装備を進化させており、30km/h以下の走行時に作動する「市街地緊急ブレーキ機能」のほか、ドライバーの集中力低下を検知してチャイムで警告を促す「疲労検知システム」、対向車や前方車がいるときはマスキングでヘッドライトを隠し、そのほかのときは常時ハイビームで走行できる「ダイナミック ライトアシスト」などを備える。

新型パサートはトレンドライン、コンフォートライン、ハイライン、エクスクルーシブの4グレード展開となる
パサート セダン(2.0 TSI)

 プレスカンファレンスでは、同社のウルリッヒ・ハッケンバーグ取締役が11月中旬に欧州市場に新型パサートを投入することを述べたほか、サッカー日本代表の長谷部誠選手が所属するヴォルクスブルグのジエゴ選手が登場し、「新型パサートに妻やもうすぐ生まれる子供を乗せたい」とコメントしていた。

11月中旬に欧州市場へ新型パサートを投入することを明らかにしたウルリッヒ・ハッケンバーグ取締役ジエゴ選手

 そのほか、同社のブースではゴルフトゥーランのクロスオーバーモデル「クロストゥーラン」や、小型トールワゴン「キャディ」なども展示されていた。

クロストゥーラン
キャディ

(編集部:小林 隆)
2010年 10月 1日